現在、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催されているのは、
“「グリーンランド」中谷芙二子+宇吉郎展” という展覧会。
こちらは、世界で初めて人工雪の製作に成功した科学者・中谷宇吉郎と、
その次女で、国際的に活躍するアーティスト中谷芙二子さんによる二人展、親子展です。
アーティストである中谷芙二子さんはともかくも、
科学者・中谷宇吉郎の展示品なんて、研究ノートや研究道具くらいなものだろうと思いきや・・・
宇吉郎による油彩画や、
娘である芙二子さんの誕生祝に贈った水墨画なども展示されていました。
(雪の結晶が描かれています!)
中谷宇吉郎は、意外と芸術肌な人物だったのですね!
いや、もしかしたら、そういう人物だったからこそ、
雪の結晶の美しさに気が付くことが出来たのかもしれません。
そんな芸術的センスを持つ父の才能を受け継いだのが、中谷芙二子さん。
若い頃には、油絵やビデオ・アートなども制作していたそうですが。
彼女の代表作といえば、やはり 「霧のアート」 でしょう。
1970年に大阪万博ペプシ館で初めて発表して以来、
今日までに世界各国で80作品を越える霧のインスタレーションを展開。
もはやライフワークといっても過言ではありません。
屋外に人工的に霧を発生させ、それを一定期間、その場所に定着させる。
形の無い霧に、形をもたらす。
まさに、霧の彫刻とでもいうべき作品です。
今回の展覧会では、そんな 「霧のアート」 を、あえて室内で展開!
銀座メゾンエルメスのガラスブロックを、
宇吉郎が研究のために滞在したグリーンランド氷の大地に見立て、
展示空間内に、大量の霧を発生させるのだそうです。
当然、霧は充満することになります。
なので、会場内には、こんな注意書きが↓
さらに、どうしても濡れたくない人のためにポンチョも用意されていました。
霧が発生するのは、毎時15分と45分。
1時間に2回です。
霧がない時の会場は、こんな感じ↓
グリーンランドの石やドラム缶が設置されているからでしょうか。
室内なのに、屋外みたいな感じがしました。
とても同じビルの1階で高級なスカーフを売っているとは考えられません。
なんてことを思っていたら、いよいよ時間に。
霧が噴射されはじめました。
霧は絶えず噴射され続けます。
こっち側にみるみる霧が迫ってきます。
ものの1分くらいで、空間は霧にすっぽりと包まれてしまいました。
霧のせいで、会場にいた誰もが、怪しげに見えます (笑)
もしくは、UFOに連れ込まれそうな感じにも見えます。
『Ⅹファイル』 でよく見かける光景です。
しばらくすると、霧の噴射がやんだので、噴射装置のほうに近づいてみることに。
床はビッチョビチョ。
室内で霧を発生させたら、そりゃそうなります。
まず間違いなく、普通の美術館やギャラリーではNGな作品。
この作品を制作した中谷芙二子さんも、
ゴーサインを出した銀座メゾンエルメス フォーラムも攻めてます。
アッパレ!
・・・・・と、噴射装置の近くで、展覧会に感銘を受けていた次の瞬間。
またもや 「プシュー」 という音が!
“えっ?はっ?2回出るの?!”
今度は、上のほうのノズルから霧が噴射しています。(1回目は、下)
霧の発生ポイントが高いからでしょうか。
充満するスピードが早かったです。
あっという間に、霧の中。
バルサン状態。
しばらくすると、天井近くの霧がゆっくりと晴れていきました。
そして、光が差し込みます。
写真では巧く伝わらないでしょうが。
まるで天国から光が差し込んだような印象を受けました。
しかも、足元には雲のような霧。
ほんの一瞬ですが、
“一回、死んだっけ?”
と、錯覚してしまいました。
神秘的な鑑賞体験でした (笑)
僕が訪れたのは日中でしたが、夕暮れ時や夜ではまた違った光景が見られそう。
期間中、何度も訪れたい展覧会です。
1位を目指して、ランキングに挑戦中!(現在7位です)
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
“「グリーンランド」中谷芙二子+宇吉郎展” という展覧会。
こちらは、世界で初めて人工雪の製作に成功した科学者・中谷宇吉郎と、
その次女で、国際的に活躍するアーティスト中谷芙二子さんによる二人展、親子展です。
アーティストである中谷芙二子さんはともかくも、
科学者・中谷宇吉郎の展示品なんて、研究ノートや研究道具くらいなものだろうと思いきや・・・
宇吉郎による油彩画や、
娘である芙二子さんの誕生祝に贈った水墨画なども展示されていました。
(雪の結晶が描かれています!)
中谷宇吉郎は、意外と芸術肌な人物だったのですね!
いや、もしかしたら、そういう人物だったからこそ、
雪の結晶の美しさに気が付くことが出来たのかもしれません。
そんな芸術的センスを持つ父の才能を受け継いだのが、中谷芙二子さん。
若い頃には、油絵やビデオ・アートなども制作していたそうですが。
彼女の代表作といえば、やはり 「霧のアート」 でしょう。
1970年に大阪万博ペプシ館で初めて発表して以来、
今日までに世界各国で80作品を越える霧のインスタレーションを展開。
もはやライフワークといっても過言ではありません。
屋外に人工的に霧を発生させ、それを一定期間、その場所に定着させる。
形の無い霧に、形をもたらす。
まさに、霧の彫刻とでもいうべき作品です。
今回の展覧会では、そんな 「霧のアート」 を、あえて室内で展開!
銀座メゾンエルメスのガラスブロックを、
宇吉郎が研究のために滞在したグリーンランド氷の大地に見立て、
展示空間内に、大量の霧を発生させるのだそうです。
当然、霧は充満することになります。
なので、会場内には、こんな注意書きが↓
さらに、どうしても濡れたくない人のためにポンチョも用意されていました。
霧が発生するのは、毎時15分と45分。
1時間に2回です。
霧がない時の会場は、こんな感じ↓
グリーンランドの石やドラム缶が設置されているからでしょうか。
室内なのに、屋外みたいな感じがしました。
とても同じビルの1階で高級なスカーフを売っているとは考えられません。
なんてことを思っていたら、いよいよ時間に。
霧が噴射されはじめました。
霧は絶えず噴射され続けます。
こっち側にみるみる霧が迫ってきます。
ものの1分くらいで、空間は霧にすっぽりと包まれてしまいました。
霧のせいで、会場にいた誰もが、怪しげに見えます (笑)
もしくは、UFOに連れ込まれそうな感じにも見えます。
『Ⅹファイル』 でよく見かける光景です。
しばらくすると、霧の噴射がやんだので、噴射装置のほうに近づいてみることに。
床はビッチョビチョ。
室内で霧を発生させたら、そりゃそうなります。
まず間違いなく、普通の美術館やギャラリーではNGな作品。
この作品を制作した中谷芙二子さんも、
ゴーサインを出した銀座メゾンエルメス フォーラムも攻めてます。
アッパレ!
・・・・・と、噴射装置の近くで、展覧会に感銘を受けていた次の瞬間。
またもや 「プシュー」 という音が!
“えっ?はっ?2回出るの?!”
今度は、上のほうのノズルから霧が噴射しています。(1回目は、下)
霧の発生ポイントが高いからでしょうか。
充満するスピードが早かったです。
あっという間に、霧の中。
バルサン状態。
しばらくすると、天井近くの霧がゆっくりと晴れていきました。
そして、光が差し込みます。
写真では巧く伝わらないでしょうが。
まるで天国から光が差し込んだような印象を受けました。
しかも、足元には雲のような霧。
ほんの一瞬ですが、
“一回、死んだっけ?”
と、錯覚してしまいました。
神秘的な鑑賞体験でした (笑)
僕が訪れたのは日中でしたが、夕暮れ時や夜ではまた違った光景が見られそう。
期間中、何度も訪れたい展覧会です。
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