今年2018年は、明治維新からちょうど150年目を迎える節目の年。
それを記念して、現在、太田記念美術館では、
“明治維新150年 幕末・明治 ―激動する浮世絵” という展覧会が開催されています。
紹介されているのは、近代化したばかりの東京の街並みを描いた浮世絵や、
昇斎一景 《東京名所 銀座繁栄之図》
タイトルこそ 《信長公延暦寺焼討ノ図》 ですが、
明らかに薩長軍と彰義隊の上野戦争の様子を描いている浮世絵など、
歌川芳虎 《信長公延暦寺焼討ノ図》
幕末から明治にかけて、激動する時代に描かれた浮世絵の数々。
江戸時代ののんびりとした浮世絵と比べると、
明治時代の浮世絵は報道色が強まり、どこかピシッと、ピリッとしている印象がありました。
今回の展覧会の顔ともいえるのが、
現在放送中の大河ドラマ 『西郷どん』 の顔でもある西郷隆盛。
鈴木年基 《文武高名伝 旧陸軍大将正三位西郷隆盛》
当時のヒーローだったゆえに、西郷隆盛を描いた浮世絵は多かったそう。
前後期合わせて、8点の西郷隆盛が紹介されるそうです。
2月2日から始まる後期には、幽霊となった西郷隆盛が描かれた浮世絵が登場とのこと。
月岡芳年 《西郷隆盛霊幽冥奉書》
ただ、その表情は、幽霊というよりも、
ウォーカー (@ウォーキング・デッド) に近いものがあります。
噛まれたり、引っ掻かれたりしないように要注意。
個人的に印象に残っている西郷隆盛作品は、こちら↓
歌川国利 《流行星の珍説》
空に浮かぶ西郷星を拝む人々の姿が描かれています。
西郷星の正体は、明治10年に大接近したという火星。
当時の庶民は、火星という存在をまだ知りませんでした。
急に異様に明るい赤い星が現れただけでも驚いたでしょうが、
なぜか、その光の中に、軍服姿の西郷隆盛の姿を見たという人が続出。
西郷星と呼ばれるようになったのだとか。
ちなみに、絵の中に小さな字がいっぱい登場していますが、
これは、西郷星に向かって人々が、願い事を唱えている様子を表現しているそうです。
この時代、火星だけでなく、吹き出しという存在もまだ知らなかったのですね。
他に印象に残っている浮世絵に、歌川芳員の 《亜墨利加国蒸気車往来》 があります。
画面の背後に大きく描かれているのは、蒸気船ではなく蒸気機関車とのこと。
2階建てだったり、大砲らしきものがあったり、
車両の先頭部分に仲良く3人並んで座っていたり。
いろいろ無茶苦茶です。
もちろん、こんな蒸気機関車が存在していたわけはなく。
すべて作者である歌川芳員の想像の産物なのだそうです。
元祖ロボット漫画家。
最後に紹介したいのが、月岡芳年の 《郵便報知新聞 第五百七号》。
今の報知新聞の前身である郵便報知新聞の記事を、
月岡芳年がビジュアル化したシリーズのうちの1枚です。
「第五百七号」 が報じているのは、
73歳の女性と、その家に通っていた68歳の大工との駆け落ちのニュース。
超絶どうでもいいニュースです (笑)
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それを記念して、現在、太田記念美術館では、
“明治維新150年 幕末・明治 ―激動する浮世絵” という展覧会が開催されています。
紹介されているのは、近代化したばかりの東京の街並みを描いた浮世絵や、
昇斎一景 《東京名所 銀座繁栄之図》
タイトルこそ 《信長公延暦寺焼討ノ図》 ですが、
明らかに薩長軍と彰義隊の上野戦争の様子を描いている浮世絵など、
歌川芳虎 《信長公延暦寺焼討ノ図》
幕末から明治にかけて、激動する時代に描かれた浮世絵の数々。
江戸時代ののんびりとした浮世絵と比べると、
明治時代の浮世絵は報道色が強まり、どこかピシッと、ピリッとしている印象がありました。
今回の展覧会の顔ともいえるのが、
現在放送中の大河ドラマ 『西郷どん』 の顔でもある西郷隆盛。
鈴木年基 《文武高名伝 旧陸軍大将正三位西郷隆盛》
当時のヒーローだったゆえに、西郷隆盛を描いた浮世絵は多かったそう。
前後期合わせて、8点の西郷隆盛が紹介されるそうです。
2月2日から始まる後期には、幽霊となった西郷隆盛が描かれた浮世絵が登場とのこと。
月岡芳年 《西郷隆盛霊幽冥奉書》
ただ、その表情は、幽霊というよりも、
ウォーカー (@ウォーキング・デッド) に近いものがあります。
噛まれたり、引っ掻かれたりしないように要注意。
個人的に印象に残っている西郷隆盛作品は、こちら↓
歌川国利 《流行星の珍説》
空に浮かぶ西郷星を拝む人々の姿が描かれています。
西郷星の正体は、明治10年に大接近したという火星。
当時の庶民は、火星という存在をまだ知りませんでした。
急に異様に明るい赤い星が現れただけでも驚いたでしょうが、
なぜか、その光の中に、軍服姿の西郷隆盛の姿を見たという人が続出。
西郷星と呼ばれるようになったのだとか。
ちなみに、絵の中に小さな字がいっぱい登場していますが、
これは、西郷星に向かって人々が、願い事を唱えている様子を表現しているそうです。
この時代、火星だけでなく、吹き出しという存在もまだ知らなかったのですね。
他に印象に残っている浮世絵に、歌川芳員の 《亜墨利加国蒸気車往来》 があります。
画面の背後に大きく描かれているのは、蒸気船ではなく蒸気機関車とのこと。
2階建てだったり、大砲らしきものがあったり、
車両の先頭部分に仲良く3人並んで座っていたり。
いろいろ無茶苦茶です。
もちろん、こんな蒸気機関車が存在していたわけはなく。
すべて作者である歌川芳員の想像の産物なのだそうです。
元祖ロボット漫画家。
最後に紹介したいのが、月岡芳年の 《郵便報知新聞 第五百七号》。
今の報知新聞の前身である郵便報知新聞の記事を、
月岡芳年がビジュアル化したシリーズのうちの1枚です。
「第五百七号」 が報じているのは、
73歳の女性と、その家に通っていた68歳の大工との駆け落ちのニュース。
超絶どうでもいいニュースです (笑)
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