東京富士美術館で開催中の展覧会、
“暁斎・暁翠伝 ─先駆の絵師魂!父娘で挑んだ画の真髄─” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
ここ近年、人気が急上昇し、毎年のように、
河鍋暁斎にスポットを当てた展覧会が開催されていますが。
今展は、初となる大々的な父娘展。
河鍋暁斎だけでなく、その娘である河鍋暁翠にもスポットが当てられています。
ちなみに、監修を務めているのは、
暁斎の曾孫、暁翠の孫にあたる河鍋暁斎記念美術館館長の河鍋楠美氏。
河鍋家のファミリーヒストリーのような展覧会です。
展覧会の前半では、初公開を含む父・河鍋暁斎の貴重な作品の数々が紹介されています。
安定の画力の高さ。
安定の画題の奇抜さ。
安定の戯画のユーモラスさ。
暁斎の一ファンとして、十二分に暁斎の魅力を堪能できました。
安定のラインナップです。
また、榮太樓總本鋪が所蔵する 《枯木寒鴉図》、通称、「百円鴉」 も特別に出品されていました。
これは嬉しいサプライズ!
「百円鴉」 と呼ばれるようになったエピソードを簡単に紹介しますと。
明治14年。《枯木寒鴉図》 が、第二回内国勧業博覧会の絵画部門における最高賞を受賞します。
暁斎は、この絵に、当時としては破格の100円という値段をつけました。
すると、「カラス一羽に、100円は高すぎる!」 と炎上。
それに対し、暁斎は、こう反論します。
「いやいや、カラスの絵に対してじゃなく、これまでの画技修行に対しての価格ですから!」
その発言を気に入った榮太樓總本鋪の主人が、
太っ腹にも100円で購入したことから、百円鴉と呼ばれるようになりました。
エピソードはふるってますし、
間違いなく暁斎の代表作の一つなので、観られて嬉しかったのですが。
他の作品と比べてしまうと、やはり 《枯木寒鴉図》 はアッサリした印象。
「カラス一羽に、100円は高すぎる!」 と、当時の人が思ったのも納得でした (笑)
ちなみに、今回出展されていた暁斎の作品の中で、個人的にお気に入りなのがこちら↓
シンプルすぎて、一瞬何を描いているのかわからなかったのですが。
電信柱を画題にした作品とのこと。
さすがの発想力でした。
さてさて、展覧会の後半では、いよいよ河鍋暁翠が登場します。
前半の暁斎でお腹いっぱいになったので、
正直なところ、暁翠にはあまり期待はしていませんでした。
暁斎と比べてしまえば、見劣りしてしまうだろうと。
ところが!
暁斎のDNAを受け継ぐだけあって、普通に巧かったです!
普通に画力がハンパではなかったです!
でもでも、さすがに暁斎のユーモアセンスは受け継げなかったでしょう・・・と思いきや。
そっちもバッチリ受け継いでいました。
暁翠、恐るべし。
葛飾北斎の娘、お栄がブレイクしたように、
河鍋暁斎の娘、暁翠がブレイクするのも時間の問題なのでは?
なんだかスゴい瞬間に立ち会えたような気がする展覧会でした。
ちなみに、暁翠の作品の中で特にインパクトを受けたのが、《蓬莱山図》 です。
蓬莱山を背負っているのは、巨大な亀。
実にパンクで奇抜な作品です。
亀が妙に決め顔なのも、印象的でした。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
ここ近年、人気が急上昇し、毎年のように、
河鍋暁斎にスポットを当てた展覧会が開催されていますが。
今展は、初となる大々的な父娘展。
河鍋暁斎だけでなく、その娘である河鍋暁翠にもスポットが当てられています。
ちなみに、監修を務めているのは、
暁斎の曾孫、暁翠の孫にあたる河鍋暁斎記念美術館館長の河鍋楠美氏。
河鍋家のファミリーヒストリーのような展覧会です。
展覧会の前半では、初公開を含む父・河鍋暁斎の貴重な作品の数々が紹介されています。
安定の画力の高さ。
安定の画題の奇抜さ。
安定の戯画のユーモラスさ。
暁斎の一ファンとして、十二分に暁斎の魅力を堪能できました。
安定のラインナップです。
また、榮太樓總本鋪が所蔵する 《枯木寒鴉図》、通称、「百円鴉」 も特別に出品されていました。
これは嬉しいサプライズ!
「百円鴉」 と呼ばれるようになったエピソードを簡単に紹介しますと。
明治14年。《枯木寒鴉図》 が、第二回内国勧業博覧会の絵画部門における最高賞を受賞します。
暁斎は、この絵に、当時としては破格の100円という値段をつけました。
すると、「カラス一羽に、100円は高すぎる!」 と炎上。
それに対し、暁斎は、こう反論します。
「いやいや、カラスの絵に対してじゃなく、これまでの画技修行に対しての価格ですから!」
その発言を気に入った榮太樓總本鋪の主人が、
太っ腹にも100円で購入したことから、百円鴉と呼ばれるようになりました。
エピソードはふるってますし、
間違いなく暁斎の代表作の一つなので、観られて嬉しかったのですが。
他の作品と比べてしまうと、やはり 《枯木寒鴉図》 はアッサリした印象。
「カラス一羽に、100円は高すぎる!」 と、当時の人が思ったのも納得でした (笑)
ちなみに、今回出展されていた暁斎の作品の中で、個人的にお気に入りなのがこちら↓
シンプルすぎて、一瞬何を描いているのかわからなかったのですが。
電信柱を画題にした作品とのこと。
さすがの発想力でした。
さてさて、展覧会の後半では、いよいよ河鍋暁翠が登場します。
前半の暁斎でお腹いっぱいになったので、
正直なところ、暁翠にはあまり期待はしていませんでした。
暁斎と比べてしまえば、見劣りしてしまうだろうと。
ところが!
暁斎のDNAを受け継ぐだけあって、普通に巧かったです!
普通に画力がハンパではなかったです!
でもでも、さすがに暁斎のユーモアセンスは受け継げなかったでしょう・・・と思いきや。
そっちもバッチリ受け継いでいました。
暁翠、恐るべし。
葛飾北斎の娘、お栄がブレイクしたように、
河鍋暁斎の娘、暁翠がブレイクするのも時間の問題なのでは?
なんだかスゴい瞬間に立ち会えたような気がする展覧会でした。
ちなみに、暁翠の作品の中で特にインパクトを受けたのが、《蓬莱山図》 です。
蓬莱山を背負っているのは、巨大な亀。
実にパンクで奇抜な作品です。
亀が妙に決め顔なのも、印象的でした。
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