す2014年に竣工したSUBARU (旧:富士重工業) の新社屋ビル、
エビススバルビルの3階に位置するイベントホール・EBiS303に行ってきました。
現在、こちらで開催されているのが、
“Re 又造 MATAZO KAYAMA” というアート展。
日本の美術界100年に一人の天才とも称された日本画家、加山又造の世界を紹介する展覧会です。
ところで、「MATAZO」 と聞いても、
三又又三しか思い浮かばない方もいらっしゃることでしょう。
「加山又造ってどんな人?」 を知りたい方は、
かなり力を入れてレポートした記事があるので、そちらを読んで頂けると幸いです↓
【smart】 で紐解く 加山又造 (1)
(9年前の記事なので、全体的に文章とかノリが若いですなぁ・・・(恥))
さてさて、今回のアート展は、とにかく革命的。
まさに、Revolutionです。
日本画界の革命児・加山又造の作品を、現代的で斬新な演出の数々で紹介しています。
例えば、G7伊勢志摩サミットの会場で公開された巨大陶板作品 《おぼろ》 は、
桜が舞い散るプロジェクションと合わせる形で。
また例えば、今回の目玉作品の一つで加山家秘蔵の 《黒い鳥》 (『DEATH NOTE』 のリュークみたい) は、
光と音による仕掛けとともに展示されていました。
斬新で革命的で、これまでにない鑑賞体験が味わえましたが。
率直な感想としては、普通に観たかったです (笑)
斬新な演出に、ちょこちょこ気を取られてしまいました。
写真撮影可ということで、“映える” 演出を狙ったのでしょうが。
それらの演出のせいで、展覧会というよりも、
日本橋で開催されている金魚やら花見やらのアートイベントに近い印象を受けました。
ちなみに、もちろん展示品の半数以上が実物でしたが。
複製や高解像度の画像による展示も、少なくありませんでした。。。
レプリカや画像が悪いというわけではないですが。
(むしろ、再現のクオリティは高かったです!)
一般入館料2000円という強気の価格設定だっただけに、
普通の美術展以上に、素晴らしい美術品があるだろうと期待してしまっていました。
あえてのレプリカや画像だとするなら、
それはそれで、斬新といえば斬新な気がします。
ただ、どんな演出がなされようとも。
加山又造の作品の素晴らしさは変わらない。
逆説的に、そんなことを実感できたアート展でした。
個人的には、どことなくシュルレアリスムの雰囲気もある 《縞馬》 が観られたので満足。
模様というよりも、リボンでラッピングされたかのような。
不思議な縞模様のシマウマです。
そして、何より足が細い。
その数は、1、2、3・・・って、えっ?16本?!
2頭かと思ったら、実は4頭だったのですね。
仔シマウマ1頭がいるのはわかりましたが、もう一体はいずこに?
どことなくシュルレアリスムなのではなく、どシュルレアリスムな作品でした。
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Re 又造 MATAZO KAYAMA
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