現在、パナソニック 汐留ミュージアムで開催されているのは、
“ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス” という展覧会。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
ジョルジュ・ブラックと言えば、ピカソとともにキュビスムを創始し、一世を風靡した画家です。
その後、ピカソはキュビスムから離れ、作風をどんどん変化させながら、
晩年まで一流の画家として活躍し続けたわけですが・・・・・あれっ、そういえば、ブラックは?
後半生は何をしていたんだ??
同じキュビスムの創始者なのに、ピカソが光なら、ブラックは影。
まさに光の当たらないブラックな画家人生で生涯を終えた人物なのかと思いきや・・・。
実は、最晩年には、時のフランス文化大臣のアンドレ・マルローが、
“ブラック芸術の最高峰” と絶賛した 「メタモルフォーシス」 なるシリーズを発表していました。
今回の展覧会では、これまで日本では本格的に紹介されたことのない、
まさにブラックボックスのような 「メタモルフォーシス」 シリーズに焦点が当てられています。
さてさて、こちらに展示された一連のグワッシュ画が・・・
そんな 「メタモルフォーシス」 シリーズの源。
いうなれば、「メタモルフォーシス」 シリーズビギンズです。
生涯にわたって、視覚だけでなく触覚も刺激する、そのような絵画を追求し続けたというブラック。
そんな彼が晩年にたどり着いた境地が、
触れる芸術品 「メタモルフォーシス」 シリーズだったのです。
ブラックが描いた二次元作品は、職人やクリエイターによって、
陶磁器やタピスリー、彫刻作品といった立体物へと変容させられていきます。
変容。つまり、メタモルフォーシスです。
そんな様々なメタモルフォーシスの中で特に傑作と名高いのが、
ジュエリークリエイターのエゲル・ド・ルレンフェルドとコラボしたジュエリーの数々。
ジョルジュ・ブラック 《トリプトレモス》 ブローチ (金とルビー)
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
ジョルジュ・ブラック 《ヘベ》 ブローチ (金、緑エマイユ、青エマイユ)
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
あんなざっくりした・・・もとい、シンプルな原画が、
“こんなにも魅力的なジュエリーになるのか!”
と、エゲル・ド・ルレンフェルドの才能には驚かされました。
ジュエリーに全く興味のない僕でさえ、
「メタモルフォーシス」 シリーズのブローチが欲しくなってしまったほど。
ピカソに、エゲル・ド・ルレンフェルドに、ブラックは相方に恵まれる人物だったようです。
そうそう、展覧会のメインは、
ブラックを基調とした空間に展示された 「メタモルフォーシス」 シリーズの作品群ですが。
18歳頃に描かれたという現存する最初の作品 《モンソー公園》 や、
絶筆とされる 《青い鳥、ピカソへのオマージュ》 といった貴重な作品も特別に出展されています。
ジョルジュ・ブラック 《青い鳥、ピカソへのオマージュ》 1963年 グワッシュ、紙
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
ブラックの画風が、いかにメタモルフォーシスしたのかを知ることのできる絶好の機会。
スケジュールがブラック (真っ黒) でないのであれば、是非訪れておきたい展覧会です。
ちなみに、今回の出展作品の多くは、
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック-メタモルフォーシス美術館より出品されたもの。
ジョルジュ・ブラックの、それも、メタモルフォーシスの名を冠した美術館があるのですね。
こちらが、その外観。
《サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック-メタモルフォーシス美術館外観》
・・・・・何かのアジト?
かなりメタモルフォーシスしています。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
“ジョルジュ・ブラック展 絵画から立体への変容 ―メタモルフォーシス” という展覧会。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
ジョルジュ・ブラックと言えば、ピカソとともにキュビスムを創始し、一世を風靡した画家です。
その後、ピカソはキュビスムから離れ、作風をどんどん変化させながら、
晩年まで一流の画家として活躍し続けたわけですが・・・・・あれっ、そういえば、ブラックは?
後半生は何をしていたんだ??
同じキュビスムの創始者なのに、ピカソが光なら、ブラックは影。
まさに光の当たらないブラックな画家人生で生涯を終えた人物なのかと思いきや・・・。
実は、最晩年には、時のフランス文化大臣のアンドレ・マルローが、
“ブラック芸術の最高峰” と絶賛した 「メタモルフォーシス」 なるシリーズを発表していました。
今回の展覧会では、これまで日本では本格的に紹介されたことのない、
まさにブラックボックスのような 「メタモルフォーシス」 シリーズに焦点が当てられています。
さてさて、こちらに展示された一連のグワッシュ画が・・・
そんな 「メタモルフォーシス」 シリーズの源。
いうなれば、「メタモルフォーシス」 シリーズビギンズです。
生涯にわたって、視覚だけでなく触覚も刺激する、そのような絵画を追求し続けたというブラック。
そんな彼が晩年にたどり着いた境地が、
触れる芸術品 「メタモルフォーシス」 シリーズだったのです。
ブラックが描いた二次元作品は、職人やクリエイターによって、
陶磁器やタピスリー、彫刻作品といった立体物へと変容させられていきます。
変容。つまり、メタモルフォーシスです。
そんな様々なメタモルフォーシスの中で特に傑作と名高いのが、
ジュエリークリエイターのエゲル・ド・ルレンフェルドとコラボしたジュエリーの数々。
ジョルジュ・ブラック 《トリプトレモス》 ブローチ (金とルビー)
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
ジョルジュ・ブラック 《ヘベ》 ブローチ (金、緑エマイユ、青エマイユ)
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
あんなざっくりした・・・もとい、シンプルな原画が、
“こんなにも魅力的なジュエリーになるのか!”
と、エゲル・ド・ルレンフェルドの才能には驚かされました。
ジュエリーに全く興味のない僕でさえ、
「メタモルフォーシス」 シリーズのブローチが欲しくなってしまったほど。
ピカソに、エゲル・ド・ルレンフェルドに、ブラックは相方に恵まれる人物だったようです。
そうそう、展覧会のメインは、
ブラックを基調とした空間に展示された 「メタモルフォーシス」 シリーズの作品群ですが。
18歳頃に描かれたという現存する最初の作品 《モンソー公園》 や、
絶筆とされる 《青い鳥、ピカソへのオマージュ》 といった貴重な作品も特別に出展されています。
ジョルジュ・ブラック 《青い鳥、ピカソへのオマージュ》 1963年 グワッシュ、紙
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック‐メタモルフォーシス美術館蔵 Archives Armand Israël
ブラックの画風が、いかにメタモルフォーシスしたのかを知ることのできる絶好の機会。
スケジュールがブラック (真っ黒) でないのであれば、是非訪れておきたい展覧会です。
ちなみに、今回の出展作品の多くは、
サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック-メタモルフォーシス美術館より出品されたもの。
ジョルジュ・ブラックの、それも、メタモルフォーシスの名を冠した美術館があるのですね。
こちらが、その外観。
《サン=ディエ=デ=ヴォージュ市立ジョルジュ・ブラック-メタモルフォーシス美術館外観》
・・・・・何かのアジト?
かなりメタモルフォーシスしています。
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