今年2018年は、「視覚の魔術師」 マウリッツ・コルネリス・エッシャーの生誕120年の節目の年。
それを記念して、現在、上野の森美術館では、大々的なエッシャー展が開催されています。
その名も、“ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵” 。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館、
その所蔵作品から秘蔵品を含む、選りすぐりの152点を初公開する、まさにミラクルな展覧会です。
展覧会の目玉は何と言っても、《メタモルフォーゼⅡ》。
幅約4mにも及ぶエッシャー屈指の超大作です。
「Metamorphose」 という単語が、チェック柄になりーの、チェス盤になりーの。
チェス盤上のルークから、街を俯瞰した光景に繋がり―の。
と、連想ゲームのように、場面が次々にメタモルフォーゼ (=変化) していきます。
発想力が、とにかく秀逸。
そして、それを一切の破綻なくビジュアル化できていることに、ただただ驚かされました。
しかも、今のようにパソコンがない時代に!
なんだ、ただの神か。
《メタモルフォーゼⅡ》 は作品というよりも、もはや 「神の設計図」 のような印象を受けました。
さてさて、会場には、他にも、代表作の 《滝》 や、
《滝》 1961年 All M.C. Escher works copyright
© The M.C. Escher Company B.V. - Baarn-Holland. All rights reserved. www.mcescher.com
《相対性》 といった、
《相対性》 1953年
いわゆる “だまし絵” 的な、「This is エッシャー」 な作品も多く出展されていますが。
10代のエッシャーによる版画作品や、
昆虫をきわめてリアルに表現した版画シリーズ、
さらには、聖書をモチーフにした作品群など、
これまでスポットがあまり当てられていなかったエッシャーの意外な作品も多く出展されています。
そんな意外な展開に対して、
「いやいや、もっと “だまし絵” 的なのが観たかったんだよ!騙されたわー」
という気持ちになるかことは全然なく。
むしろ、エッシャーがエッシャーになる前の、
人間臭い部分が見られて、どこかホッとする部分がありました。
また、それらの作品の中には、
《アマルフィ海岸》 1934年
「もしかしたら、この部分が、あの作品に使われたのかも」
と、エッシャーの代表作を彷彿とさせる要素もチラホラ。
こういう作品が、のちに、 “だまし絵” 的な作品へと、
繋がっていった・・・いや、メタモルフォーゼしていったのかもしれません。
そういう意味では、エッシャーに初めて触れる人はもちろん、
エッシャーのファンという人にも、新鮮な発見がいろいろとある展覧会でした。
エッシャーの作品が面白いことは、言わずもがな。
普通になりがちな画家の年表をエッシャー風にしてみるなど、会場には遊び心満載の仕掛けが多数。
さらには、魅力的なオリジナルグッズも多数取り揃えられていました。
面白くない要素が一つも見当たりません。
間違いなく、会期が進むに連れ、お客さんが殺到することでしょう。
天才エッシャーの人気が出る展覧会。
是非、お早めに!
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
それを記念して、現在、上野の森美術館では、大々的なエッシャー展が開催されています。
その名も、“ミラクル エッシャー展 奇想版画家の謎を解く8つの鍵” 。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
こちらは、世界最大級のエッシャーコレクションを誇るイスラエル博物館、
その所蔵作品から秘蔵品を含む、選りすぐりの152点を初公開する、まさにミラクルな展覧会です。
展覧会の目玉は何と言っても、《メタモルフォーゼⅡ》。
幅約4mにも及ぶエッシャー屈指の超大作です。
「Metamorphose」 という単語が、チェック柄になりーの、チェス盤になりーの。
チェス盤上のルークから、街を俯瞰した光景に繋がり―の。
と、連想ゲームのように、場面が次々にメタモルフォーゼ (=変化) していきます。
発想力が、とにかく秀逸。
そして、それを一切の破綻なくビジュアル化できていることに、ただただ驚かされました。
しかも、今のようにパソコンがない時代に!
なんだ、ただの神か。
《メタモルフォーゼⅡ》 は作品というよりも、もはや 「神の設計図」 のような印象を受けました。
さてさて、会場には、他にも、代表作の 《滝》 や、
《滝》 1961年 All M.C. Escher works copyright
© The M.C. Escher Company B.V. - Baarn-Holland. All rights reserved. www.mcescher.com
《相対性》 といった、
《相対性》 1953年
いわゆる “だまし絵” 的な、「This is エッシャー」 な作品も多く出展されていますが。
10代のエッシャーによる版画作品や、
昆虫をきわめてリアルに表現した版画シリーズ、
さらには、聖書をモチーフにした作品群など、
これまでスポットがあまり当てられていなかったエッシャーの意外な作品も多く出展されています。
そんな意外な展開に対して、
「いやいや、もっと “だまし絵” 的なのが観たかったんだよ!騙されたわー」
という気持ちになるかことは全然なく。
むしろ、エッシャーがエッシャーになる前の、
人間臭い部分が見られて、どこかホッとする部分がありました。
また、それらの作品の中には、
《アマルフィ海岸》 1934年
「もしかしたら、この部分が、あの作品に使われたのかも」
と、エッシャーの代表作を彷彿とさせる要素もチラホラ。
こういう作品が、のちに、 “だまし絵” 的な作品へと、
繋がっていった・・・いや、メタモルフォーゼしていったのかもしれません。
そういう意味では、エッシャーに初めて触れる人はもちろん、
エッシャーのファンという人にも、新鮮な発見がいろいろとある展覧会でした。
エッシャーの作品が面白いことは、言わずもがな。
普通になりがちな画家の年表をエッシャー風にしてみるなど、会場には遊び心満載の仕掛けが多数。
さらには、魅力的なオリジナルグッズも多数取り揃えられていました。
面白くない要素が一つも見当たりません。
間違いなく、会期が進むに連れ、お客さんが殺到することでしょう。
天才エッシャーの人気が出る展覧会。
是非、お早めに!
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!