現在、横浜美術館で開催されているのは、“モネ それからの100年” 。
みんな大好きモネの絵画の魅力に迫る展覧会です。
代表作のうちの一つ 《睡蓮》 や、
日本初公開となる 《ヴィレの風景》 (写真左) を含め、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
出展されているモネ作品は、初期から晩年までの25点。
そう聞いて、「えっ?少なっ?!」 と思わず声を上げてしまった方もいらっしゃるでしょうが。
この展覧会は、ただのモネ展にあらず。
モネの作品の向かいや隣に、モネの作品に影響を受けた、
あるいは、影響を受けたと思われる後世代のアーティストの作品66点が併せて展示されています。
いうなれば、モネのトリビュート展といった感じです。
出展作家は超豪華!
鈴木理策さん、小野耕石さんらをはじめとする、現在活躍中の日本人アーティストから、
マーク・ロスコに、ウォーホルに、リキテンスタインといった海外の大物アーティストまで。
26人のアーティストが、堂々参戦!
展覧会場は、さながらモネフェス状態です。
このようにモネとそのフォロワーの作品を対比させることで、
モネの先進性が浮き彫りになり、モネのアーティストとしての魅力に気づかされました。
「全ての現代アートはモネに通ず」 は、さすがに言い過ぎかもしれませんが。
それほど偉大なアーティストであったことを、再認識できる展覧会です。
また、モネから受け継がれる遺伝子という切り口のおかげで、
現代アートに苦手意識を持っていた方でも、すんなりと現代アートを受け入れるはず。
これを機に、現代アートがちょっと好きになるかも。
逆に、印象派の作品に興味がなかった現代アートファンも、
この展覧会を機に、モネがちょっと好きになるかもしれません。
モネファン、現代アートファン、どちらにもウィンウィンな展覧会です。
絵の具をヘラで水平に塗り重ねたゲルハルト・リヒターの作品や、
大量のメディウムで溶いたアクリル絵の具を垂れ流し、
キャンバスに染み込ませることで独特の画面を生み出すモーリス・ルイスの作品など、
印象的な作品は多々ありましたが。
心をグッと捕まれる、ハッと目を奪われるのは、どれもこれもモネの作品でした。
改めて、“やっぱりモネが好き” であることを実感しました。
100年近く昔の作品であるのに、まったく古臭くないのです。
むしろ、新鮮味すら感じるほど。
そして、観れば観るほど、新しい発見がありました。
モネの展覧会はコンスタントに開催されているので、
正直なところ、“そろそろ、オワコンか?” と思っていた部分もあったのですが。
いやいや、この先10年、いや、この先100年以上、モネの作品が古びることはないでしょう。
最後に。
モネの作品もいいけど、現代アートの作品もね。
今回出展されていた現代アート作品の中で、特に注目なのは、
今展のために描かれた福田美蘭さんの新作 《睡蓮の池》 です。
一見すると、どこがどう睡蓮なのか。
頭にクエスチョンマークが浮かびます。
実は、こちらの作品は、とある高層ビルのレストランから、外を眺めた光景を描いたもの。
店内のテーブルクロスが、窓ガラスに反射し、
まるで、夜景にテーブルクロスが浮かんでいるかのよう。
その光景を、モネが描いた睡蓮の池に見立てているのです。
ちなみに、左の夜ver.は、先行して開催されていた名古屋市美術館でも展示されていたそうですが。
右の朝ver.は、6月に完成した最新作で、横浜美術館の会場で初披露とのこと。
名古屋市美にすでに訪れてしまった方も、要チェックです。(図録にも掲載されていませんよ!)
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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みんな大好きモネの絵画の魅力に迫る展覧会です。
代表作のうちの一つ 《睡蓮》 や、
日本初公開となる 《ヴィレの風景》 (写真左) を含め、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
出展されているモネ作品は、初期から晩年までの25点。
そう聞いて、「えっ?少なっ?!」 と思わず声を上げてしまった方もいらっしゃるでしょうが。
この展覧会は、ただのモネ展にあらず。
モネの作品の向かいや隣に、モネの作品に影響を受けた、
あるいは、影響を受けたと思われる後世代のアーティストの作品66点が併せて展示されています。
いうなれば、モネのトリビュート展といった感じです。
出展作家は超豪華!
鈴木理策さん、小野耕石さんらをはじめとする、現在活躍中の日本人アーティストから、
マーク・ロスコに、ウォーホルに、リキテンスタインといった海外の大物アーティストまで。
26人のアーティストが、堂々参戦!
展覧会場は、さながらモネフェス状態です。
このようにモネとそのフォロワーの作品を対比させることで、
モネの先進性が浮き彫りになり、モネのアーティストとしての魅力に気づかされました。
「全ての現代アートはモネに通ず」 は、さすがに言い過ぎかもしれませんが。
それほど偉大なアーティストであったことを、再認識できる展覧会です。
また、モネから受け継がれる遺伝子という切り口のおかげで、
現代アートに苦手意識を持っていた方でも、すんなりと現代アートを受け入れるはず。
これを機に、現代アートがちょっと好きになるかも。
逆に、印象派の作品に興味がなかった現代アートファンも、
この展覧会を機に、モネがちょっと好きになるかもしれません。
モネファン、現代アートファン、どちらにもウィンウィンな展覧会です。
絵の具をヘラで水平に塗り重ねたゲルハルト・リヒターの作品や、
大量のメディウムで溶いたアクリル絵の具を垂れ流し、
キャンバスに染み込ませることで独特の画面を生み出すモーリス・ルイスの作品など、
印象的な作品は多々ありましたが。
心をグッと捕まれる、ハッと目を奪われるのは、どれもこれもモネの作品でした。
改めて、“やっぱりモネが好き” であることを実感しました。
100年近く昔の作品であるのに、まったく古臭くないのです。
むしろ、新鮮味すら感じるほど。
そして、観れば観るほど、新しい発見がありました。
モネの展覧会はコンスタントに開催されているので、
正直なところ、“そろそろ、オワコンか?” と思っていた部分もあったのですが。
いやいや、この先10年、いや、この先100年以上、モネの作品が古びることはないでしょう。
最後に。
モネの作品もいいけど、現代アートの作品もね。
今回出展されていた現代アート作品の中で、特に注目なのは、
今展のために描かれた福田美蘭さんの新作 《睡蓮の池》 です。
一見すると、どこがどう睡蓮なのか。
頭にクエスチョンマークが浮かびます。
実は、こちらの作品は、とある高層ビルのレストランから、外を眺めた光景を描いたもの。
店内のテーブルクロスが、窓ガラスに反射し、
まるで、夜景にテーブルクロスが浮かんでいるかのよう。
その光景を、モネが描いた睡蓮の池に見立てているのです。
ちなみに、左の夜ver.は、先行して開催されていた名古屋市美術館でも展示されていたそうですが。
右の朝ver.は、6月に完成した最新作で、横浜美術館の会場で初披露とのこと。
名古屋市美にすでに訪れてしまった方も、要チェックです。(図録にも掲載されていませんよ!)
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