現在、山種美術館で開催されているのは、
“[企画展]水を描く ―広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお―” 。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
江戸時代の浮世絵から、
歌川広重(初代) 《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》 1857(安政4)年 大判錦絵 山種美術館
(注:展示は、後期[8/7-9/6] のみ)
近代・現代の日本画の名品まで、
東山魁夷 《緑潤う》 1976(昭和51)年 紙本・彩色 山種美術館
水が描かれた作品が一堂に会した、目にも涼しげ夏にピッタリな展覧会です。
一口に水と言っても、海に川に滝に雨と、その種類は様々。
ゴーゴーザーザーと激しい音を立てているものもあれば、
ゆらゆらちゃぷちゃぷとまったりした表情のものもありました。
絵画に描かれた水をじーっとボーっと観ていると、不思議と心が凪いできます。
あのまましばらく会場に佇んでいたなら、明鏡止水の境地に達していたに違いありません。
今回出展されていた中で、印象深かった作品をいくつかご紹介してまいりましょう。
まずは、千住博さんによる 《ウォーターフォール》。
これまでは、垂直のダイナミックな動きばかりに目を奪われていましたが。
少しでも涼を取ろうと、初めて近づいて水面をマジマジと観てみたところ・・・
千住博 《ウォーターフォール》(部分) 1995(平成7)年 山種美術館
意外なほど、穏やかな印象を受けました。
確実に、ここからマイナスイオンが発生しています。
しゃがんで、《ウォーターフォール》 を下から鑑賞。
夏にオススメの鑑賞スタイルです。
続いても、滝を描いた作品。
僕と名字が一緒なので親近感を覚えずにはいられない大山忠作の 《瀧》 です。
大山忠作 《瀧》 1986(昭和61)年 山種美術館
あまりにも雄大な姿なので、
ギアナ高地とかその辺りを取材した、世界の果てまでイッテQな作品なのかと思いきや。
大山忠作の故郷である福島県の幕滝を描いた作品とのこと。
国内にもこんな場所があったのですね。
全体的にピンぼけしているような、靄がかかっているような雰囲気が、やたらとリアルでした。
まるで大画面で8Kの映像を観ているかのよう。
小品ですが、じわじわ迫ってくるものがあったのが、小茂田青樹の 《春雨》 です。
小茂田青樹 《春雨》 1917(大正 6)年頃 山種美術館
これでもかというくらいに降りつける雨。
執拗な水攻めを、花たちは必死に耐えています。
その健気な姿に、思わずグッときました。
やまない雨はない。
今こそ声に出したいセリフです。
最後に紹介したいのは、宮廻正明さんによる一枚。
宮廻正明 《水花火(螺)》 2012(平成24)年 山種美術館
漁師が海に投網を投げた一瞬のシーンが描かれています。
タイトルは、《水花火(螺)》。
なんともシャれています。
プロの漁師なので、心配無用なのでしょうが。
このあと、投網が頭上から落ちてきて、自分自身が巻き込まれてしまいそうな予感。
もし、仮にそうなってしまったとしたら、水に流したいくらい恥ずかしいですね。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
江戸時代の浮世絵から、
歌川広重(初代) 《名所江戸百景 大はしあたけの夕立》 1857(安政4)年 大判錦絵 山種美術館
(注:展示は、後期[8/7-9/6] のみ)
近代・現代の日本画の名品まで、
東山魁夷 《緑潤う》 1976(昭和51)年 紙本・彩色 山種美術館
水が描かれた作品が一堂に会した、目にも涼しげ夏にピッタリな展覧会です。
一口に水と言っても、海に川に滝に雨と、その種類は様々。
ゴーゴーザーザーと激しい音を立てているものもあれば、
ゆらゆらちゃぷちゃぷとまったりした表情のものもありました。
絵画に描かれた水をじーっとボーっと観ていると、不思議と心が凪いできます。
あのまましばらく会場に佇んでいたなら、明鏡止水の境地に達していたに違いありません。
今回出展されていた中で、印象深かった作品をいくつかご紹介してまいりましょう。
まずは、千住博さんによる 《ウォーターフォール》。
これまでは、垂直のダイナミックな動きばかりに目を奪われていましたが。
少しでも涼を取ろうと、初めて近づいて水面をマジマジと観てみたところ・・・
千住博 《ウォーターフォール》(部分) 1995(平成7)年 山種美術館
意外なほど、穏やかな印象を受けました。
確実に、ここからマイナスイオンが発生しています。
しゃがんで、《ウォーターフォール》 を下から鑑賞。
夏にオススメの鑑賞スタイルです。
続いても、滝を描いた作品。
僕と名字が一緒なので親近感を覚えずにはいられない大山忠作の 《瀧》 です。
大山忠作 《瀧》 1986(昭和61)年 山種美術館
あまりにも雄大な姿なので、
ギアナ高地とかその辺りを取材した、世界の果てまでイッテQな作品なのかと思いきや。
大山忠作の故郷である福島県の幕滝を描いた作品とのこと。
国内にもこんな場所があったのですね。
全体的にピンぼけしているような、靄がかかっているような雰囲気が、やたらとリアルでした。
まるで大画面で8Kの映像を観ているかのよう。
小品ですが、じわじわ迫ってくるものがあったのが、小茂田青樹の 《春雨》 です。
小茂田青樹 《春雨》 1917(大正 6)年頃 山種美術館
これでもかというくらいに降りつける雨。
執拗な水攻めを、花たちは必死に耐えています。
その健気な姿に、思わずグッときました。
やまない雨はない。
今こそ声に出したいセリフです。
最後に紹介したいのは、宮廻正明さんによる一枚。
宮廻正明 《水花火(螺)》 2012(平成24)年 山種美術館
漁師が海に投網を投げた一瞬のシーンが描かれています。
タイトルは、《水花火(螺)》。
なんともシャれています。
プロの漁師なので、心配無用なのでしょうが。
このあと、投網が頭上から落ちてきて、自分自身が巻き込まれてしまいそうな予感。
もし、仮にそうなってしまったとしたら、水に流したいくらい恥ずかしいですね。
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