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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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これが噛まずにいられるか!言いづらい美術用語ランキング

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先日、とある学芸員さんと会話をしていたときのこと。
その学芸員さんは、どうも 『搬出』 という言葉が言いづらいようで、
会話中に、何度も何度も 『はんしゅちゅ』 と声に出してしまっていました。
そこで思ったのですが、美術用語の中でもっとも言いづらい言葉は何なのでしょうか?
というわけで、本日は、作家名、作品名、美術館名など、さまざまな美術用語の中から、
取捨選択した老若男女問わず噛むであろう 「言いづらい美術用語ランキング」 をお届けいたします。


☆ Ranking ランキング

第8位  サイトスペシフィック




その場所に帰属する作品や設置場所の特性を活かした作品、あるいは、その性質や方法を指す言葉。
それが、サイトスペシフィックです。

「まぁ、直島の 《かぼちゃ》 って、サイトスペシフィックだよねー」

と、アート知ってます感を出そうとして、
『サイトスペスヒック』 とか、『サイトスペスピック』 とか、
結果的に、残念な感じになってしまった経験は数知れず。
もうサイトスペフィックなんて言わないよ絶対。



第7位  ビュールレ・コレクション




2018年上半期もっとも悩まされた言葉が、コレ。
ビュールレ・コレクション。
「ル」 のあとに、「レ」 って!
そのコレクションの質の高さには思わず舌を巻きましたが、同時に舌も噛みました。



第6位  クボ=フトゥリズム




ロシア・アヴァンギャルドの芸術運動のうちの一つ。
直訳すると、立体未来派です。
「クボ」 は、おそらく 「キューブ」 的なニュアンスで、『立体』 のこと。
「フトゥリズム」 は、「フューチャリズム」 的なニュアンスで、『未来派』 のことなのでしょう。
「クボ」 は全然言いやすいのですが、「フトゥリズム」 の難易度の高さは異常。
何度も口に出していると、田村正和みたいな感じになってきます。



第5位  アトランティコ手稿




レオナルド・ダ・ヴィンチの遺品として残された1000枚以上の手稿を、後世に冊子の形式で集めたもの。
その名の由来は、冊子に利用された紙が、
アトラス (地図帳) と同じ大型の判型だったことに由来するのだそうです。
「アトラス手稿」 なら、まだ言い易かったのに!
絶対に噛まない。
そんな発明品をダ・ヴィンチは残してないものか。



第4位  ウィトルウィウス的人体図




ダ・ヴィンチよ、またお前か。
「ウィトルウィウス」 の 「ウィウ」 の部分が鬼門です。
「ウィ」 のあとにすぐ 「ウ」 の口にするのは、至難の業。
何度も口にしていたら、きっと表情筋が鍛えられるに違いありません。



第3位  カポディモンテ美術館




ナポリにあるイタリア有数の美術館。
ドイツの文豪ゲーテをはじめ、多くの著名な文化人が訪れた由緒ある美術館です。
ちなみに、「カポディモンテ」 とは、イタリア語で 「山の上」 の意味とのこと。
2010年に、日本初となる “カポディモンテ美術館展” が、
国立西洋美術館や京都文化博物館で開催されたのは、記憶に新しいところです。
作品自体よりも、とにかく言いづらかった記憶が・・・。



第2位  ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ




19世紀フランスを代表する画家。
日本では、シャヴァンヌと呼ばれていますが、
海外では、ピュヴィスと呼ばれているのだそう。
「ピュヴィス」 も 「シャヴァンヌ」 も、どっちもどっちで言いづらい。
「ピエール」 でよくね?



第1位  ヴァルラフ・リヒャルツ美術館




ドイツのケルンにある歴史ある美術館で、
特にボスやルーベンスなどの中世絵画のコレクションに定評があるそうです。
ヴァルラフなる人物がケルン市に絵画コレクションを寄贈し、
リヒャルツなる人物が美術館を建設する資金を提供したのだそうな。
そんな言いづらい名前の2人が出逢ったなんて、まさに奇跡!
近い将来、“ヴァルラフ・リヒャルツ美術館展” が日本で開催されませんように。



さてさて、今回紹介した美術用語以外で、
他に言いづらいものがありましたら、是非お知らせくださいませ。
ちなみに、「美術室」 という言葉も言いづらいとのこと。
・・・・・・・あっ、このブログ名!

これからも、【ここにしかない美術室】 を温かく見守って頂けましたら幸いです。




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