今年2018年は、ヨーロッパで最も活躍した日本人画家といわれる藤田嗣治の没後50年の節目の年。
それを記念して、現在、東京都美術館では、“没後50年 藤田嗣治展” が開催されています。
これまで、その人気の高さから、何度も藤田嗣治展は開催されてきましたが。
今回のは、それらを超えた過去最大規模の藤田嗣治展。
初期の作品から、戦時中の作戦記録画、
そして、フランス国籍を取得し、名をレオナール・フジタと改めたパリ時代の晩年の作品まで。
100点以上の藤田嗣治作品が一堂に会しています。
画面右) 《礼拝》 1962-63年 パリ市立近代美術館蔵
© Musée d' Art Moderne / Roger-Viollet © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
しかも、日本国内からだけでなく、フランスのポンピドゥー・センターや、
《カフェ》 1949年 ポンピドゥー・センター蔵
Photo © Musée La Piscine (Roubaix), Dist. RMN-Grand Palais / Arnaud Loubry / distributed by AMF
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
アメリカのシカゴ美術館をはじめ、
《エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像》 1922年 シカゴ美術館蔵
© The Art Institute of Chicago / Art Resource, NY © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
欧米の名だたる美術館の数々が全面協力!
初来日作品を含む約20点が、欧米から里帰りを果たしています。
量だけでなく、質も過去最大規模の藤田嗣治展。
正直なところ、実はそこまで藤田嗣治は好きではないのですが。
そんな自分でさえ、展覧会を観終わった時に、
「あぁ、いい展覧会だったー」 が、自然と口から飛び出ていました。
そういう意味で、個人的にも過去最高の藤田嗣治展。
藤田嗣治ファンはもちろん、藤田嗣治ファンでない方にもオススメです。
特に見ごたえがあるのが、
藤田の代名詞ともいうべき “乳白色の下地” の裸婦像を紹介するコーナー。
中央) 《タピスリーの裸婦》 1923年 京都国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
なんと10点を超える裸婦像が一堂に会しています。
当然ながら、女性の肌の質感に目を奪われてしまいましたが。
同じくらいに、ベッドカバーやシーツ、
タピスリーといった布の質感にも目を奪われてしまいました。
ジーッと眺めていると、思わず撫でてみたくなる衝動にかられます。
(↑布のほうですよ!女性の肌ではなく!)
他にも、おかっぱ頭に丸メガネの自画像が並んだコーナーや、
《自画像》 1929年 東京国立近代美術館蔵 © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
中南米を旅行した際に描いた作品を紹介するコーナー、
東北や沖縄を取材した作品を紹介するコーナーなど、見どころはたくさんありましたが。
強く印象に残ったのは、モディリアーニに影響を受けた初期の作品群を紹介するコーナーでした。
中央) 《二人の少女》 1918年 プティ・パレ美術館(スイス・ジュネーヴ)蔵
Photo: Studio Monique Bernaz, Genève © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
とにかく暗い藤田。
全体的に絵がどんよりとしていました。
特に、《二人の少女》 という作品に漂う倦怠感といったら・・・。
《二人の少女》 1918年 プティ・パレ美術館(スイス・ジュネーヴ)蔵
Photo: Studio Monique Bernaz, Genève © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
観れば観るほど、生気を吸い取られるようです。
離れ気味の目も怖いし。
口が異様に小さいのも怖いです。
パッと見は幽霊とかお化けとかそっち系かと思いましたが。
宇宙人のようにも思えてきました。
画面右上のオーブのようなものも気になります。
ちなみに。
他の展覧会同様に、お土産コーナーは充実していましたが。
その中に1つ、意外な商品が紛れ込んでいました。
桃屋の花らっきょうです。
“なぜ、桃屋??・・・・・・ハッ!丸メガネ繋がり!!”
と思ったら、全然違いました (笑)
藤田嗣治は、桃屋の花らっきょうの空き瓶を顔料入れなどに使っていたのだそうです。
へー。知りませんでした。
ただ、それを知ったところで、
「よし、桃屋の花らっきょうを買って帰ろう!」 と思う人はどれくらいいるのでしょうか。
疑問ですよ。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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それを記念して、現在、東京都美術館では、“没後50年 藤田嗣治展” が開催されています。
これまで、その人気の高さから、何度も藤田嗣治展は開催されてきましたが。
今回のは、それらを超えた過去最大規模の藤田嗣治展。
初期の作品から、戦時中の作戦記録画、
そして、フランス国籍を取得し、名をレオナール・フジタと改めたパリ時代の晩年の作品まで。
100点以上の藤田嗣治作品が一堂に会しています。
画面右) 《礼拝》 1962-63年 パリ市立近代美術館蔵
© Musée d' Art Moderne / Roger-Viollet © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております。)
しかも、日本国内からだけでなく、フランスのポンピドゥー・センターや、
《カフェ》 1949年 ポンピドゥー・センター蔵
Photo © Musée La Piscine (Roubaix), Dist. RMN-Grand Palais / Arnaud Loubry / distributed by AMF
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
アメリカのシカゴ美術館をはじめ、
《エミリー・クレイン=シャドボーンの肖像》 1922年 シカゴ美術館蔵
© The Art Institute of Chicago / Art Resource, NY © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
欧米の名だたる美術館の数々が全面協力!
初来日作品を含む約20点が、欧米から里帰りを果たしています。
量だけでなく、質も過去最大規模の藤田嗣治展。
正直なところ、実はそこまで藤田嗣治は好きではないのですが。
そんな自分でさえ、展覧会を観終わった時に、
「あぁ、いい展覧会だったー」 が、自然と口から飛び出ていました。
そういう意味で、個人的にも過去最高の藤田嗣治展。
藤田嗣治ファンはもちろん、藤田嗣治ファンでない方にもオススメです。
特に見ごたえがあるのが、
藤田の代名詞ともいうべき “乳白色の下地” の裸婦像を紹介するコーナー。
中央) 《タピスリーの裸婦》 1923年 京都国立近代美術館蔵
© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
なんと10点を超える裸婦像が一堂に会しています。
当然ながら、女性の肌の質感に目を奪われてしまいましたが。
同じくらいに、ベッドカバーやシーツ、
タピスリーといった布の質感にも目を奪われてしまいました。
ジーッと眺めていると、思わず撫でてみたくなる衝動にかられます。
(↑布のほうですよ!女性の肌ではなく!)
他にも、おかっぱ頭に丸メガネの自画像が並んだコーナーや、
《自画像》 1929年 東京国立近代美術館蔵 © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
中南米を旅行した際に描いた作品を紹介するコーナー、
東北や沖縄を取材した作品を紹介するコーナーなど、見どころはたくさんありましたが。
強く印象に残ったのは、モディリアーニに影響を受けた初期の作品群を紹介するコーナーでした。
中央) 《二人の少女》 1918年 プティ・パレ美術館(スイス・ジュネーヴ)蔵
Photo: Studio Monique Bernaz, Genève © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
とにかく暗い藤田。
全体的に絵がどんよりとしていました。
特に、《二人の少女》 という作品に漂う倦怠感といったら・・・。
《二人の少女》 1918年 プティ・パレ美術館(スイス・ジュネーヴ)蔵
Photo: Studio Monique Bernaz, Genève © Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
観れば観るほど、生気を吸い取られるようです。
離れ気味の目も怖いし。
口が異様に小さいのも怖いです。
パッと見は幽霊とかお化けとかそっち系かと思いましたが。
宇宙人のようにも思えてきました。
画面右上のオーブのようなものも気になります。
ちなみに。
他の展覧会同様に、お土産コーナーは充実していましたが。
その中に1つ、意外な商品が紛れ込んでいました。
桃屋の花らっきょうです。
“なぜ、桃屋??・・・・・・ハッ!丸メガネ繋がり!!”
と思ったら、全然違いました (笑)
藤田嗣治は、桃屋の花らっきょうの空き瓶を顔料入れなどに使っていたのだそうです。
へー。知りませんでした。
ただ、それを知ったところで、
「よし、桃屋の花らっきょうを買って帰ろう!」 と思う人はどれくらいいるのでしょうか。
疑問ですよ。
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