今年4月。
半蔵門駅直結のこちらのビルの中に・・・
新たな美術館がオープンいたしました。
その名も、半蔵門ミュージアム。
宗教法人真如苑が所蔵する仏教美術を一般に公開するために設立した文化施設です。
ちなみに、設計を手掛けたのは、奈良国立博物館のなら仏像館の改修や、
「宗教法人としては初」 となる総合登録博物館・平等院鳳翔館の設計で知られる建築家・栗生明氏。
厳かで神聖な印象はありつつも、
宗教関連の施設としての怪しさは感じさせない (←?)、絶妙にバランスが取れた内装でした。
展示の目玉は何と言っても、重要文化財の 《大日如来坐像》。
あの天才仏師・運慶の手によって作られた可能性が濃厚な大日如来像です。
実は、こちらの 《大日如来坐像》 は、
2008年にクリスティーズのオークションに出品され、国外流出が懸念されました。
そのピンチを救ったのが、真如苑。
三越に依頼し、1437万7000ドル、日本円にして約14億円で落札、入手したのです。
その後、調査や修復が行われ、2015年に重要文化財に指定。
昨年のトーハクでの “運慶展” でもお披露目され、
この春から、半蔵門ミュージアムにて常設展示されることとなったのです。
現存する運慶作と確定・推定される仏像は、フェルメールの作品よりも少なく、全31体。
その中で唯一東京で、しかも常設で拝観できる仏像です。
ありがたやありがたや。
ちなみに、特注と思われる展示ケースは・・・
異常に縦に長かったです。
なぜ??
もしかしたら、日に日に髪の毛の束が、上へ上へと伸びていくのか?
はたまた、閉館後とか、人がいなくなったら、こっそり立ち上がったりするのか?
などと、いらぬ想像をしてしまいました。
また、《大日如来坐像》 の一点豪華主義のミュージアムかと思いきや、
《大日如来坐像》 以外にも、仏教美術の名品が数多く展示されていました。
個人的に印象に残ったのは、どことなく尾美としのり似の醍醐寺ゆかりの 《不動明王坐像》 と、
天上に輝く北斗七星が、星というよりドラゴンボールっぽい 《日吉山王十禅師 曼荼羅図》 、
それと、「おいみんな、話を聞くなら、前に行こうぜ!」 と言いたくなる 《初転法輪》 です。
嬉しいことに、これだけの名品が観られて、なんと無料!
もちろん、勧誘されることもありません (笑)
当然ながら、名前や住所などを記入する必要もありません。
ふらっと気軽に立ち寄れるミュージアムです。
ちなみに、地下1階以外の展示フロア以外にも、
2階には、日本美術に関する雑誌や書籍を手に取って閲覧できるラウンジと、
《大日如来坐像》 をはじめ、運慶仏の納入品についての写真パネル展示を行うマルチルームが、
3階には、30分に1回のペースで映像が流れる豪華なシアタールームがあります。
それらのスペースも、無料で利用することが可能です。
シアタールームで上映されていたのは、運慶の魅力や、
《大日如来坐像》 の技法などを紹介する映像でした。
ナレーションは、『情熱大陸』 の窪田等さん。
18分ながら、実に見ごたえある映像でした。
ただ、まだあまり半蔵門ミュージアムが浸透していないからでしょう。
シアタールームを訪れたときは、お客さんは僕一人しかいませんでした。
完全貸切状態。
僕一人のために上映して頂いて、有難いやら申し訳ないやら。
こんな思いをする人間が減るように、一人でも多くの方が足を運んでくれますように。
《大日如来坐像》 に、そう祈ってから、ミュージアムとあとにしました。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
半蔵門駅直結のこちらのビルの中に・・・
新たな美術館がオープンいたしました。
その名も、半蔵門ミュージアム。
宗教法人真如苑が所蔵する仏教美術を一般に公開するために設立した文化施設です。
ちなみに、設計を手掛けたのは、奈良国立博物館のなら仏像館の改修や、
「宗教法人としては初」 となる総合登録博物館・平等院鳳翔館の設計で知られる建築家・栗生明氏。
厳かで神聖な印象はありつつも、
宗教関連の施設としての怪しさは感じさせない (←?)、絶妙にバランスが取れた内装でした。
展示の目玉は何と言っても、重要文化財の 《大日如来坐像》。
あの天才仏師・運慶の手によって作られた可能性が濃厚な大日如来像です。
実は、こちらの 《大日如来坐像》 は、
2008年にクリスティーズのオークションに出品され、国外流出が懸念されました。
そのピンチを救ったのが、真如苑。
三越に依頼し、1437万7000ドル、日本円にして約14億円で落札、入手したのです。
その後、調査や修復が行われ、2015年に重要文化財に指定。
昨年のトーハクでの “運慶展” でもお披露目され、
この春から、半蔵門ミュージアムにて常設展示されることとなったのです。
現存する運慶作と確定・推定される仏像は、フェルメールの作品よりも少なく、全31体。
その中で唯一東京で、しかも常設で拝観できる仏像です。
ありがたやありがたや。
ちなみに、特注と思われる展示ケースは・・・
異常に縦に長かったです。
なぜ??
もしかしたら、日に日に髪の毛の束が、上へ上へと伸びていくのか?
はたまた、閉館後とか、人がいなくなったら、こっそり立ち上がったりするのか?
などと、いらぬ想像をしてしまいました。
また、《大日如来坐像》 の一点豪華主義のミュージアムかと思いきや、
《大日如来坐像》 以外にも、仏教美術の名品が数多く展示されていました。
個人的に印象に残ったのは、どことなく尾美としのり似の醍醐寺ゆかりの 《不動明王坐像》 と、
天上に輝く北斗七星が、星というよりドラゴンボールっぽい 《日吉山王十禅師 曼荼羅図》 、
それと、「おいみんな、話を聞くなら、前に行こうぜ!」 と言いたくなる 《初転法輪》 です。
嬉しいことに、これだけの名品が観られて、なんと無料!
もちろん、勧誘されることもありません (笑)
当然ながら、名前や住所などを記入する必要もありません。
ふらっと気軽に立ち寄れるミュージアムです。
ちなみに、地下1階以外の展示フロア以外にも、
2階には、日本美術に関する雑誌や書籍を手に取って閲覧できるラウンジと、
《大日如来坐像》 をはじめ、運慶仏の納入品についての写真パネル展示を行うマルチルームが、
3階には、30分に1回のペースで映像が流れる豪華なシアタールームがあります。
それらのスペースも、無料で利用することが可能です。
シアタールームで上映されていたのは、運慶の魅力や、
《大日如来坐像》 の技法などを紹介する映像でした。
ナレーションは、『情熱大陸』 の窪田等さん。
18分ながら、実に見ごたえある映像でした。
ただ、まだあまり半蔵門ミュージアムが浸透していないからでしょう。
シアタールームを訪れたときは、お客さんは僕一人しかいませんでした。
完全貸切状態。
僕一人のために上映して頂いて、有難いやら申し訳ないやら。
こんな思いをする人間が減るように、一人でも多くの方が足を運んでくれますように。
《大日如来坐像》 に、そう祈ってから、ミュージアムとあとにしました。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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