現在、ワタリウム美術館で開催されているのは、
“梅沢和木×TAKU OBATA 超えてゆく風景 展” という展覧会。
インターネット上の画像をコラージュした作風で知られる梅沢和木さんと
自らもブレイクダンサーとし、木彫でB-Boyを制作する彫刻家TAKU OBATAさんの2人展です。
2000年以降に東京をベースに活動を始めた同世代のアーティストで、
ともに、サブカルチャーをテーマにした作品を制作しながらも、実は今回が初共演という2人。
これまですれ違いを続けていた2人 (?) の作品が、
ワタリウム美術館2階の展示室で、運命的な出逢いを果たしています。
展示室の壁一面を覆っているのは、梅沢さんの作品。
初●ミクや 『らき☆●た』 といったキャラクター系の画像ばかりかと思いきや、
東日本大震災の報道映像や伝統的な日本美術のモチーフなど、さまざまな要素で構成されていました。
カオスはカオスなのですが、決して嫌なカオスではありません。
むしろ、カオスなのに秩序が感じられるような。
強いて言うなら、曼荼羅に通ずる印象を受けました。
平成の曼荼羅、インターネット時代の曼荼羅です。
そんな圧倒的カオスな梅木ワールドの空間に呑み込まれることなく、
悠然と佇んでいるのが、ブレイクダンサーをモチーフにしたOBATAさんによる2体の彫刻作品。
その立ち姿には、どこか余裕のようなものすら感じられます。
ブレイクダンサーというモチーフがモチーフだけに、
奇をてらっただけのポップな作品と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが。
実は、この2体の彫刻作品は、基本的には一木造で制作されています。(ゴーグルや帽子の部分は、付け足しているそうです)
しかも、完全に自立しています。
こう見えて (?)、実は伝統的な彫刻技術で制作された作品なのです。
見た目こそ違いますが、存在感に関していえば、まるで木彫の仏像のようでした。
もしかしたら、数百年後には、
「B-Boy如来立像」「B-Boy菩薩立像」 と紹介されているかもしれません。
ちなみに、3階と4階の展示室では、
梅沢さんとOBATAさんの作品が、それぞれ個展形式で発表されています。
梅沢さんの展示空間は、2階でのポップな空間とは対照的に、
インターネット上に存在する黒のイメージを中心に構成したのだとか。
(注:3階は写真撮影不可。記事で使用している写真は、特別に許可を頂いたものです。)
ところどここに18禁の画像やとある死刑囚の画像もあり、よりカオスな空間となっていました。
もちろん、インターネットは架空の世界ですが。
もし、インターネットの世界が現実にあって、
それをパソコンの中から無理やり引っ張り出して、
思いっきりバシャーッとぶちまけたら、きっとこんな感じの空間になるのだろうなァ。
そんな印象を受けました (←どんな印象?!)。
OBATAさんの展示空間で発表されていたのは、2点の新作。
木彫作品ではなく、写真作品と映像作品です。
直方体の木彫が青い風景に浮かんでいる写真作品と、
木彫が放り投げられ、それがフワッとした動きを見せる映像作品。
しっかりと重力を感じられる一木造の木彫作品に対して、
どちらの新作も、重力からの開放がテーマとなっているようです。
スピンしたり、片手で倒立してピタッと止まったり、
ブレイクダンサーは、時に重力を無視するような動きを見せます。
さすが、B-Boyの彫刻家。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“梅沢和木×TAKU OBATA 超えてゆく風景 展” という展覧会。
インターネット上の画像をコラージュした作風で知られる梅沢和木さんと
自らもブレイクダンサーとし、木彫でB-Boyを制作する彫刻家TAKU OBATAさんの2人展です。
2000年以降に東京をベースに活動を始めた同世代のアーティストで、
ともに、サブカルチャーをテーマにした作品を制作しながらも、実は今回が初共演という2人。
これまですれ違いを続けていた2人 (?) の作品が、
ワタリウム美術館2階の展示室で、運命的な出逢いを果たしています。
展示室の壁一面を覆っているのは、梅沢さんの作品。
初●ミクや 『らき☆●た』 といったキャラクター系の画像ばかりかと思いきや、
東日本大震災の報道映像や伝統的な日本美術のモチーフなど、さまざまな要素で構成されていました。
カオスはカオスなのですが、決して嫌なカオスではありません。
むしろ、カオスなのに秩序が感じられるような。
強いて言うなら、曼荼羅に通ずる印象を受けました。
平成の曼荼羅、インターネット時代の曼荼羅です。
そんな圧倒的カオスな梅木ワールドの空間に呑み込まれることなく、
悠然と佇んでいるのが、ブレイクダンサーをモチーフにしたOBATAさんによる2体の彫刻作品。
その立ち姿には、どこか余裕のようなものすら感じられます。
ブレイクダンサーというモチーフがモチーフだけに、
奇をてらっただけのポップな作品と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが。
実は、この2体の彫刻作品は、基本的には一木造で制作されています。(ゴーグルや帽子の部分は、付け足しているそうです)
しかも、完全に自立しています。
こう見えて (?)、実は伝統的な彫刻技術で制作された作品なのです。
見た目こそ違いますが、存在感に関していえば、まるで木彫の仏像のようでした。
もしかしたら、数百年後には、
「B-Boy如来立像」「B-Boy菩薩立像」 と紹介されているかもしれません。
ちなみに、3階と4階の展示室では、
梅沢さんとOBATAさんの作品が、それぞれ個展形式で発表されています。
梅沢さんの展示空間は、2階でのポップな空間とは対照的に、
インターネット上に存在する黒のイメージを中心に構成したのだとか。
(注:3階は写真撮影不可。記事で使用している写真は、特別に許可を頂いたものです。)
ところどここに18禁の画像やとある死刑囚の画像もあり、よりカオスな空間となっていました。
もちろん、インターネットは架空の世界ですが。
もし、インターネットの世界が現実にあって、
それをパソコンの中から無理やり引っ張り出して、
思いっきりバシャーッとぶちまけたら、きっとこんな感じの空間になるのだろうなァ。
そんな印象を受けました (←どんな印象?!)。
OBATAさんの展示空間で発表されていたのは、2点の新作。
木彫作品ではなく、写真作品と映像作品です。
直方体の木彫が青い風景に浮かんでいる写真作品と、
木彫が放り投げられ、それがフワッとした動きを見せる映像作品。
しっかりと重力を感じられる一木造の木彫作品に対して、
どちらの新作も、重力からの開放がテーマとなっているようです。
スピンしたり、片手で倒立してピタッと止まったり、
ブレイクダンサーは、時に重力を無視するような動きを見せます。
さすが、B-Boyの彫刻家。
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