みんなの大東京建築ツアーの行程を、
誰にでも楽しんで頂けるように、『もしもの日曜日建築ツアー』 として提案する企画。
「もしも建築ツアーズ
~the architecture tour makes your Sunday Happy~」
今回の舞台は、中野区。
中野ブロードウェイでお馴染みの日本でも有数のサブカルの街です。
建築ツアーがスタートして、早10年。
数多くのツアーをお届けしてきましたが、
実は、これまで中野区を取り上げたことはありませんでした。
どうやら僕を含め建築家の講師陣全員も、中野区の存在をすっかり忘れていた模様です。。。
そんなちょっと地味な中野区ですが、探してみると、隠れた名建築があちこちに!
今まで存在を見過ごしていて、申し訳ありませんでしたm(__)m
というわけで、今回のツアーは、
今年9月にいろいろあった東中野駅からスタート!
信号を渡る際には、くれぐれも車に要注意です。
01 高根ハイツ/青木繁
東京都中野区東中野2-29-6
ここに注目!
○リファイン建築の提唱者として今注目を集める青木繁氏の代表作
○新築のように見えるが、実は昭和38年竣工の共同住宅をリファインしたもの
さてさて、いきなり登場したリファイン建築とは何なのか?
専門サイトには、こうありました。
「老朽化した建物の80%を再利用しながら、
まったく新しい顔と用途を持った建物に生まれ変わらせることを可能にする」
・・・・・従来の改装や増改築とは、どこがどう違うのでしょう?
専門サイトでは、さらにこんな説明が続きます。
「人間に例えてみれば、わかりやすいと思います。
従来の改装や増改築は、40才をすぎて中年太りした体をそのままに、
厚化粧や肥満体ファッションに身を包んだ不格好で不健康な人。
リファイン建築は、一度シェイプアップして無駄な贅肉をそぎ落とし、
筋肉質の健康的な体になって、最新のファッションをスマートに着こなしている人。」
ちょっと何言ってるかわからないです (笑)
講師の建築家の解説を要約すると、単に建物を改装しただけでなく、
現行の建築基準法に適合させ、検査済証という国のお墨付きも新たに取得しているのだとか。
それにより建物としての資産価値も再生、つまりリファインしたとのことです。
[とに~の呟き]
「言われないと、いや、言われても、昭和38年竣工の建物とは思えませんでした。
が、生垣に関しては、きっと当時のまま。」
02 梅若能楽学院会館/大江宏
東京都中野区東中野2-6-14
ここに注目!
○国立能楽堂をはじめ、能楽堂を多く設計した大江宏が初めて手掛けた能楽堂
○能舞台は最上階に。HPシェルの屋根に覆われている
[とに~の呟き]
「無骨なコンクリートの外観ながら、威圧感は全くなく。
ここだけゆったりとした時間が流れているようでした。
内部も見学してみたかったですが、閉まっていて断念。そろりそろりと、建物をあとにしました。」
03 SH-60/広瀬鎌二
東京都中野区東中野
ここに注目!
○窓が一つもない鉄の箱。コンテナや倉庫のようであるが、戦後の名住宅建築の一つ
○住宅の工業化を試みた広瀬鎌二の 「SHシリーズ」 の60番目の作
「SH」 は 「Steel House」 の頭文字
○崖の中心に突き刺された2本の柱から箱を、
橋と同じ要領で空中に吊り下げ、片側を崖の高い位置に引っ掛けて固定してある
[とに~の呟き]
「異様なオーラが漂っていました。
いろんな意味で、この建物だけが浮いていました。
ジーッと眺めていたら、『ざわ…』 という擬音が見えたような気が」
04 中野サンプラザ/林昌二
東京都中野区中野4-1‐1
ここに注目!
○中野区を代表するメガストラクチャー
○遠くから見たときでもわかりやすいようにと、シンプルな大三角形のデザインを採用
○また三角形なのは、多くの人達が利用する施設ほど下に配置するという防災避難計画上の理由も
[とに~の呟き]
「先日、中野サンプラザが解体されることが発表されました。
そんなにも古い建物なのかと思いきや、完成したのは1973年とのこと。
サンプラザ中野くんは、1960年生まれなので、
中野サンプラザのほうが、だいぶ後輩 (?) だったのですね」
05 PROTO passo/納谷学+納谷新
東京都中野区新井4-18-11
ここに注目!
○「passo」 とはイタリア語で 「ステップ、足音」 の意味。入り口の大階段が特徴的
○各室とも道路に面してガラス張りの大きな開口がある
○左右で部屋の高さが半階ずつズレている
[とに~の呟き]
「隣の部屋と半階ズレているのは、なんか気分的に落ち着かないものが。。。
もちろんお隣さんの様子は見えないでしょうし、ましてやお隣さんを覗くこともないですが。
自分の目線の高さに、お隣さんの下半身があるかと思うと・・・(←考えすぎ!)
ちなみに、今現在、空室はないそうです↓
https://www.early-age.co.jp/detail/?proto_passo」
06 旧中野刑務所正門/後藤慶二
東京都中野区新井3-37
ここに注目!
○35歳でこの世を去った夭逝の天才建築家の現存唯一の作品
○日本におけるレンガ建築の最高峰とも言われる
○四角いレンガだけでなく、三角形のレンガが複雑に組み合わされている。
ちなみに、レンガを焼いたのは受刑者たちとのこと
[とに~の呟き]
「敷地に入れないため、旧中野刑務所正門を裏から鑑賞。
フェンス越しということも加わって、受刑者の気分が味わえました。」
さてさて、11月のみんなの大東京建築ツアーは、2つのツアーも開催を予定しています。
1つは、”オールスター大感謝” ばりにバラエティ豊かな建築が勢ぞろいする 【四谷・赤坂編】。
もう1つは、近日発表予定です。
気になる方は、HPをときどきチェックして頂けましたら幸いです。
みんなの大東京建築ツアー 参加募集ページ
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誰にでも楽しんで頂けるように、『もしもの日曜日建築ツアー』 として提案する企画。
「もしも建築ツアーズ
~the architecture tour makes your Sunday Happy~」
今回の舞台は、中野区。
中野ブロードウェイでお馴染みの日本でも有数のサブカルの街です。
建築ツアーがスタートして、早10年。
数多くのツアーをお届けしてきましたが、
実は、これまで中野区を取り上げたことはありませんでした。
どうやら僕を含め建築家の講師陣全員も、中野区の存在をすっかり忘れていた模様です。。。
そんなちょっと地味な中野区ですが、探してみると、隠れた名建築があちこちに!
今まで存在を見過ごしていて、申し訳ありませんでしたm(__)m
というわけで、今回のツアーは、
今年9月にいろいろあった東中野駅からスタート!
信号を渡る際には、くれぐれも車に要注意です。
01 高根ハイツ/青木繁
東京都中野区東中野2-29-6
ここに注目!
○リファイン建築の提唱者として今注目を集める青木繁氏の代表作
○新築のように見えるが、実は昭和38年竣工の共同住宅をリファインしたもの
さてさて、いきなり登場したリファイン建築とは何なのか?
専門サイトには、こうありました。
「老朽化した建物の80%を再利用しながら、
まったく新しい顔と用途を持った建物に生まれ変わらせることを可能にする」
・・・・・従来の改装や増改築とは、どこがどう違うのでしょう?
専門サイトでは、さらにこんな説明が続きます。
「人間に例えてみれば、わかりやすいと思います。
従来の改装や増改築は、40才をすぎて中年太りした体をそのままに、
厚化粧や肥満体ファッションに身を包んだ不格好で不健康な人。
リファイン建築は、一度シェイプアップして無駄な贅肉をそぎ落とし、
筋肉質の健康的な体になって、最新のファッションをスマートに着こなしている人。」
ちょっと何言ってるかわからないです (笑)
講師の建築家の解説を要約すると、単に建物を改装しただけでなく、
現行の建築基準法に適合させ、検査済証という国のお墨付きも新たに取得しているのだとか。
それにより建物としての資産価値も再生、つまりリファインしたとのことです。
[とに~の呟き]
「言われないと、いや、言われても、昭和38年竣工の建物とは思えませんでした。
が、生垣に関しては、きっと当時のまま。」
02 梅若能楽学院会館/大江宏
東京都中野区東中野2-6-14
ここに注目!
○国立能楽堂をはじめ、能楽堂を多く設計した大江宏が初めて手掛けた能楽堂
○能舞台は最上階に。HPシェルの屋根に覆われている
[とに~の呟き]
「無骨なコンクリートの外観ながら、威圧感は全くなく。
ここだけゆったりとした時間が流れているようでした。
内部も見学してみたかったですが、閉まっていて断念。そろりそろりと、建物をあとにしました。」
03 SH-60/広瀬鎌二
東京都中野区東中野
ここに注目!
○窓が一つもない鉄の箱。コンテナや倉庫のようであるが、戦後の名住宅建築の一つ
○住宅の工業化を試みた広瀬鎌二の 「SHシリーズ」 の60番目の作
「SH」 は 「Steel House」 の頭文字
○崖の中心に突き刺された2本の柱から箱を、
橋と同じ要領で空中に吊り下げ、片側を崖の高い位置に引っ掛けて固定してある
[とに~の呟き]
「異様なオーラが漂っていました。
いろんな意味で、この建物だけが浮いていました。
ジーッと眺めていたら、『ざわ…』 という擬音が見えたような気が」
04 中野サンプラザ/林昌二
東京都中野区中野4-1‐1
ここに注目!
○中野区を代表するメガストラクチャー
○遠くから見たときでもわかりやすいようにと、シンプルな大三角形のデザインを採用
○また三角形なのは、多くの人達が利用する施設ほど下に配置するという防災避難計画上の理由も
[とに~の呟き]
「先日、中野サンプラザが解体されることが発表されました。
そんなにも古い建物なのかと思いきや、完成したのは1973年とのこと。
サンプラザ中野くんは、1960年生まれなので、
中野サンプラザのほうが、だいぶ後輩 (?) だったのですね」
05 PROTO passo/納谷学+納谷新
東京都中野区新井4-18-11
ここに注目!
○「passo」 とはイタリア語で 「ステップ、足音」 の意味。入り口の大階段が特徴的
○各室とも道路に面してガラス張りの大きな開口がある
○左右で部屋の高さが半階ずつズレている
[とに~の呟き]
「隣の部屋と半階ズレているのは、なんか気分的に落ち着かないものが。。。
もちろんお隣さんの様子は見えないでしょうし、ましてやお隣さんを覗くこともないですが。
自分の目線の高さに、お隣さんの下半身があるかと思うと・・・(←考えすぎ!)
ちなみに、今現在、空室はないそうです↓
https://www.early-age.co.jp/detail/?proto_passo」
06 旧中野刑務所正門/後藤慶二
東京都中野区新井3-37
ここに注目!
○35歳でこの世を去った夭逝の天才建築家の現存唯一の作品
○日本におけるレンガ建築の最高峰とも言われる
○四角いレンガだけでなく、三角形のレンガが複雑に組み合わされている。
ちなみに、レンガを焼いたのは受刑者たちとのこと
[とに~の呟き]
「敷地に入れないため、旧中野刑務所正門を裏から鑑賞。
フェンス越しということも加わって、受刑者の気分が味わえました。」
さてさて、11月のみんなの大東京建築ツアーは、2つのツアーも開催を予定しています。
1つは、”オールスター大感謝” ばりにバラエティ豊かな建築が勢ぞろいする 【四谷・赤坂編】。
もう1つは、近日発表予定です。
気になる方は、HPをときどきチェックして頂けましたら幸いです。
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