横浜美術館で開催中の “駒井哲郎−煌めく紙上の宇宙” に行ってきました。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
こちらは、現代銅版画の先駆者で、
「腐蝕の魔術師」 の異名を持つ駒井哲郎 (1920~1976) の大々的な回顧展です。
世田谷美術館が所蔵する福原義春氏 (資生堂初代社長・福原信三の甥) のコレクションを中心に、
初期から晩年までの駒井哲郎の版画作品や詩画集など約210点が紹介されています。
また、そのストイックでモノクロームな作風から、
孤高の版画家というイメージが持たれがちな駒井ですが、
実は、版画家だけでなく、画家や詩人、作曲家など多分野のアーティストとも交流が深かった人物。
今展では、そんな駒井の交流や影響関係がフィーチャーされています。
彼らの作品と併せる形で駒井作品が展示されていました。
岡鹿之助や瀧口修造、山口勝弘、谷川俊太郎さん…etc
意外な人物が続々と登場。
カラテカ・入江ばりの交友関係の広さに驚かされました。
また、それらの作品の中には、大きな影響を受けた人物として、パウル・クレーの作品も。
左がパウル・クレーで、右が駒井哲郎。
確かに、見比べてみると、エッセンスに通じるものがあるような。
駒井哲郎の “繋がり” に着目することで、
新たな駒井哲郎像が浮かび上がってくる、実に興味深い展覧会でした。
そう言えば、このように “繋がり” に着目した展覧会が、ポーラ美術館でも開催されていましたっけ。
『繋がルドン』 というキャッチーなフレーズが光る “ルドン ひらかれた夢” です。
と思っていたら、こちらの展覧会でも、ルドンの作品が展示されていました。
どうやら、駒井も、個人的にリスペクトする形でルドンと繋がっていたようです。
駒井哲郎展を通して、改めて、ルドンの影響力の大きさを知りました。
作家と作家が何かしらの形で繋がっているように、
展覧会と展覧会が、このような形で繋がっている場合もあるのですね!
これだから展覧会巡りはやめられません。
ちなみに。
黒一色だったルドンの作品世界が、晩年にカラフルになるように、
ルドンをリスペクトしていた駒井もまた、やはり晩年になると、カラフルな作品に挑むようになります。
画業までルドンに寄せていくとは。
リスペクトするにもほどがあります。
とは言え、個人的には、駒井の黒の世界もよいのですが、
彼の作品からは、どこか童話的な印象を受けるので、カラフルな世界のほうが合っている気がしました。
お気に入りは、画面手前の 《時間の玩具》 という作品。(←タイトルもお気に入り!)
パッと見たときは、色とりどりの鉱石が詰め込まれた小さな宝箱のようなイメージを抱きました。
ただ、もうしばらく眺めていたら、
パソコンのデスクトップ画面のアイコンにも見えてきました。
それも、整理整頓できてない人の。
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
こちらは、現代銅版画の先駆者で、
「腐蝕の魔術師」 の異名を持つ駒井哲郎 (1920~1976) の大々的な回顧展です。
世田谷美術館が所蔵する福原義春氏 (資生堂初代社長・福原信三の甥) のコレクションを中心に、
初期から晩年までの駒井哲郎の版画作品や詩画集など約210点が紹介されています。
また、そのストイックでモノクロームな作風から、
孤高の版画家というイメージが持たれがちな駒井ですが、
実は、版画家だけでなく、画家や詩人、作曲家など多分野のアーティストとも交流が深かった人物。
今展では、そんな駒井の交流や影響関係がフィーチャーされています。
彼らの作品と併せる形で駒井作品が展示されていました。
岡鹿之助や瀧口修造、山口勝弘、谷川俊太郎さん…etc
意外な人物が続々と登場。
カラテカ・入江ばりの交友関係の広さに驚かされました。
また、それらの作品の中には、大きな影響を受けた人物として、パウル・クレーの作品も。
左がパウル・クレーで、右が駒井哲郎。
確かに、見比べてみると、エッセンスに通じるものがあるような。
駒井哲郎の “繋がり” に着目することで、
新たな駒井哲郎像が浮かび上がってくる、実に興味深い展覧会でした。
そう言えば、このように “繋がり” に着目した展覧会が、ポーラ美術館でも開催されていましたっけ。
『繋がルドン』 というキャッチーなフレーズが光る “ルドン ひらかれた夢” です。
と思っていたら、こちらの展覧会でも、ルドンの作品が展示されていました。
どうやら、駒井も、個人的にリスペクトする形でルドンと繋がっていたようです。
駒井哲郎展を通して、改めて、ルドンの影響力の大きさを知りました。
作家と作家が何かしらの形で繋がっているように、
展覧会と展覧会が、このような形で繋がっている場合もあるのですね!
これだから展覧会巡りはやめられません。
ちなみに。
黒一色だったルドンの作品世界が、晩年にカラフルになるように、
ルドンをリスペクトしていた駒井もまた、やはり晩年になると、カラフルな作品に挑むようになります。
画業までルドンに寄せていくとは。
リスペクトするにもほどがあります。
とは言え、個人的には、駒井の黒の世界もよいのですが、
彼の作品からは、どこか童話的な印象を受けるので、カラフルな世界のほうが合っている気がしました。
お気に入りは、画面手前の 《時間の玩具》 という作品。(←タイトルもお気に入り!)
パッと見たときは、色とりどりの鉱石が詰め込まれた小さな宝箱のようなイメージを抱きました。
ただ、もうしばらく眺めていたら、
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