今年2018年は、横浜を代表する実業家にして、
日本屈指の美術コレクターである原三溪 (1868~1939) の生誕150年という節目の年。
それを記念して、この秋、白金台の畠山記念館では、
“原三
畠山記念館といえば、荏原製作所の創業者・畠山一清(号・即翁)が蒐集した茶道具を中心に、
書画、陶磁、漆芸、能装束など、日本、中国、朝鮮の古美術品を展示公開している美術館です。
一見すると、原三溪とは何の接点もないような気もしますが。
《絵瀬戸割高台筒茶碗 元贇》 江戸時代
《古瀬戸肩衝茶入 銘 畠山》 室町時代
全体的には、渋いテイストの作品が多かったですが、
中には、「えっ?草間作品?」 と思わず二度見してしまった、
《水玉透鉢》 江戸時代 (注:展示は、10/6から11/8まで)
野々村仁清作の 《水玉透鉢》 のように、現代的なセンスを感じる作品も。
共通していたのは、どことなく洒脱でダンディズムが感じられること。
俳優でいうと、舘ひろしのようなイメージでしょうか。
ハズキルーペが似合いそうな感じです (←?)。
個人的に一番惹きつけられたのは、本阿弥光悦作の 《赤楽茶碗 銘 李白》。
《赤楽茶碗 銘 李白》 江戸時代
すっきりと立ち上がったフォルムが、実にスタイリッシュです。
少しフワッと浮かんで見えるのも印象的で、吸い寄せられるように見入ってしまいました。
また、特に惹きつけられたのが、その色や肌合い。
パッと見は、紅葉を連想しましたが、
しばらく見つめていたら、古代の遺跡やグランドキャニオン、果ては木星を連想しました。
とてつもなくスケールの大きな茶碗です。
原三溪コレクションの大半は、茶道具ですが、
尾形光琳や酒井抱一といった絵画作品も、少数ながら含まれています。
その中でも特に印象的だったのは、雪村周継の 《竹林七賢図屏風》 でした。
《竹林七賢図屏風》 室町時代 (注:展示は、10/30から11/25まで)
画題や色味は、三溪好みであろう渋いテイストなのですが。
よくよく観ると、描かれた人物の顔が、なんとも個性的。
童子の顔なんて、地獄のミサワっぽいです。
左隻の一番左に描かれた天を仰ぐ人物の顔に関しては、
「えっ、その角度からなのに、目も鼻も口も見えるの?」 と、
もはや不安を覚えてしまうほどでした (笑)
ちなみに、展覧会には、三溪の書簡も数点展示されていました。
日本屈指の美術コレクターである原三溪 (1868~1939) の生誕150年という節目の年。
それを記念して、この秋、白金台の畠山記念館では、
“原三
溪
-茶と美術へのまなざし” という展覧会が開催されています。畠山記念館といえば、荏原製作所の創業者・畠山一清(号・即翁)が蒐集した茶道具を中心に、
書画、陶磁、漆芸、能装束など、日本、中国、朝鮮の古美術品を展示公開している美術館です。
一見すると、原三溪とは何の接点もないような気もしますが。
実は、原三溪の死後、コレクションの一部を畠山即翁が入手しており、
国宝に指定されている 《禅機図断簡 因陀羅筆 楚石梵琦賛》 や、
《禅機図断簡 因陀羅筆 楚石梵琦賛》 元時代 (注:展示は、10/30から11/25まで)
重要文化財の 《豊臣秀吉画像》 をはじめとする、
《豊臣秀吉画像》 桃山時代 (注:展示は、11/27から12/16まで)
それらの原三溪旧蔵の美術品は、畠山記念館の収蔵品の大きな柱となっています。
今回の展覧会では、実に20年ぶりに、原三溪コレクションをまとまった形で展示。
前後期にわけて、約50点を一挙大公開しています。
交流の深かった茶人の益田鈍翁に、
「三溪の茶は、いつでも名残の茶のようだ」 と言われていただけあって、
《禅機図断簡 因陀羅筆 楚石梵琦賛》 元時代 (注:展示は、10/30から11/25まで)
重要文化財の 《豊臣秀吉画像》 をはじめとする、
《豊臣秀吉画像》 桃山時代 (注:展示は、11/27から12/16まで)
それらの原三溪旧蔵の美術品は、畠山記念館の収蔵品の大きな柱となっています。
今回の展覧会では、実に20年ぶりに、原三溪コレクションをまとまった形で展示。
前後期にわけて、約50点を一挙大公開しています。
交流の深かった茶人の益田鈍翁に、
「三溪の茶は、いつでも名残の茶のようだ」 と言われていただけあって、
《絵瀬戸割高台筒茶碗 元贇》 江戸時代
《古瀬戸肩衝茶入 銘 畠山》 室町時代
全体的には、渋いテイストの作品が多かったですが、
中には、「えっ?草間作品?」 と思わず二度見してしまった、
《水玉透鉢》 江戸時代 (注:展示は、10/6から11/8まで)
野々村仁清作の 《水玉透鉢》 のように、現代的なセンスを感じる作品も。
共通していたのは、どことなく洒脱でダンディズムが感じられること。
俳優でいうと、舘ひろしのようなイメージでしょうか。
ハズキルーペが似合いそうな感じです (←?)。
個人的に一番惹きつけられたのは、本阿弥光悦作の 《赤楽茶碗 銘 李白》。
《赤楽茶碗 銘 李白》 江戸時代
すっきりと立ち上がったフォルムが、実にスタイリッシュです。
少しフワッと浮かんで見えるのも印象的で、吸い寄せられるように見入ってしまいました。
また、特に惹きつけられたのが、その色や肌合い。
パッと見は、紅葉を連想しましたが、
しばらく見つめていたら、古代の遺跡やグランドキャニオン、果ては木星を連想しました。
とてつもなくスケールの大きな茶碗です。
原三溪コレクションの大半は、茶道具ですが、
尾形光琳や酒井抱一といった絵画作品も、少数ながら含まれています。
その中でも特に印象的だったのは、雪村周継の 《竹林七賢図屏風》 でした。
《竹林七賢図屏風》 室町時代 (注:展示は、10/30から11/25まで)
画題や色味は、三溪好みであろう渋いテイストなのですが。
よくよく観ると、描かれた人物の顔が、なんとも個性的。
童子の顔なんて、地獄のミサワっぽいです。
左隻の一番左に描かれた天を仰ぐ人物の顔に関しては、
「えっ、その角度からなのに、目も鼻も口も見えるの?」 と、
もはや不安を覚えてしまうほどでした (笑)
ちなみに、展覧会には、三溪の書簡も数点展示されていました。
微笑ましかったのは、益田鈍翁に当てた詫び状。
茶会に招かれたのに、体調が悪くて出席できなかったようです。
その原因は、好物の鰻を食べ過ぎたから。
三溪曰く、鰻の祟りとのことです (笑)
茶会に招かれたのに、体調が悪くて出席できなかったようです。
その原因は、好物の鰻を食べ過ぎたから。
三溪曰く、鰻の祟りとのことです (笑)