今年2018年は、“日本におけるロシア年” にして、“ロシアにおける日本年”。
さらに、Bunkamuraが30周年を迎える節目の年。
それを記念して、現在、Bunkamura ザ・ミュージアムでは、
“国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア” という展覧会が開催されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
こちらは、ロシア最大の国立美術館である国立トレチャコフ美術館の所蔵品の中から、
19世紀後半から20世紀初頭の激動のロシアを代表する作家の作品72点を紹介する展覧会です。
フランス絵画やオランダ絵画などに比べると、
ロシア絵画は、あまり馴染みがないかもしれませんが。
食わず嫌いは、禁物です!
コンスタンチン・ヤーコヴレヴィチ・クルイジツキー、
オリガ・アントーノヴナ・ラゴダ=シーシキナ、イラリオン・ミハイロヴィチ・プリャニシニコフ…etc
作家名こそ、10回暗唱しても頭に入ってきませんが (笑)、
作品自体は、一目見るなり、心にスッと入ってくることでしょう。
どの作品もロマンティックにして、ドラマティック。
静かな感動を覚えること請け合いです。
ロシア美術をテーマにした展覧会と言えば、
現在、八王子の東京富士美術館でも開催されていますが。
出展作家に関していえば、どちらの展覧会も遜色なし!
こちらの展覧会にも、偉大な海洋画家アイヴァゾフスキーや、
“森の王” の異名を持つシーシキンを筆頭に、
イワン・シーシキン 《雨の樫林》 1891年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
ロシア美術界のビッグネームたちの作品が出展されています。
特筆すべきは、ロシア美術を代表する画家イワン・クラムスコイの作品も出展されていること。
イワン・クラムスコイ 《月明かりの夜》 1880年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
しかも、クラムスコイの代表作中の代表作で、
ロシアのモナリザともいわれる世界的名画 《忘れえぬ女(ひと)》 が、10年ぶりの来日を果たしています。
イワン・クラムスコイ 《忘れえぬ女(ひと)》 1883年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
Sっ気が強そうで、どこか高圧的。
全身から自信に満ち溢れているオーラが放たれています。
どこか人を見下しているようなその視線と目が合った瞬間、思わず足が竦んでしまいました。
この記憶は一生残るはず。
まさに、忘れえぬ女となりました。
どうしてもこの女性に目が惹きつけられてしまうのは、
その圧倒的存在感によるところが大きいですが、背景がぼやけているのも一因なのでしょう。
まるで一眼レフで、もしくは、ポートレートモードで撮影された写真のようでした。
いつぞやに来日したt.A.T.u. ばりに、
若干、不機嫌そうな 《忘れえぬ女(ひと)》 ですが。
実は、来日するのは、今回が8回目。
プーチン大統領よりも来日してくれています。
それだけ来日してくれていれば、日本人も忘れようがありません。
こう見えて、親日家な女性なのですね。
ツンデレなタイプなのかもしれません。
ちなみに、日本では、すっかり 《忘れえぬ女(ひと)》 というタイトルが浸透していますが。
原題は、《見知らぬ女(ひと)》 なのだとか。
《忘れえぬ女(ひと)》 と 《見知らぬ女(ひと)》 では、意味が全く変わってきます。
《忘れえぬ女(ひと)》 と思ったら、《見知らぬ女(ひと)》。
それは、単なる人違いです。
この他にも、いろいろ印象的な作品がありましたが。
個人的に一番印象に残ったのは、マコフスキーの 《大通りにて》 です。
描かれているのは、一組の夫婦。
幼い子供を抱え、一点を見つめる妻と、
絶望的な表情でアコーディオンを奏でる夫。
画面全体に、これでもかというくらいに倦怠感が漂っています。
じーっと観ていたら、どこからともなく、
「♪もう終りだね 君が小さく見える」 のメロディが聞こえてくるようでした。
しかも、アコースティックver.で。
アコースティック・ロシア。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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さらに、Bunkamuraが30周年を迎える節目の年。
それを記念して、現在、Bunkamura ザ・ミュージアムでは、
“国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック・ロシア” という展覧会が開催されています。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
こちらは、ロシア最大の国立美術館である国立トレチャコフ美術館の所蔵品の中から、
19世紀後半から20世紀初頭の激動のロシアを代表する作家の作品72点を紹介する展覧会です。
フランス絵画やオランダ絵画などに比べると、
ロシア絵画は、あまり馴染みがないかもしれませんが。
食わず嫌いは、禁物です!
コンスタンチン・ヤーコヴレヴィチ・クルイジツキー、
オリガ・アントーノヴナ・ラゴダ=シーシキナ、イラリオン・ミハイロヴィチ・プリャニシニコフ…etc
作家名こそ、10回暗唱しても頭に入ってきませんが (笑)、
作品自体は、一目見るなり、心にスッと入ってくることでしょう。
どの作品もロマンティックにして、ドラマティック。
静かな感動を覚えること請け合いです。
ロシア美術をテーマにした展覧会と言えば、
現在、八王子の東京富士美術館でも開催されていますが。
出展作家に関していえば、どちらの展覧会も遜色なし!
こちらの展覧会にも、偉大な海洋画家アイヴァゾフスキーや、
“森の王” の異名を持つシーシキンを筆頭に、
イワン・シーシキン 《雨の樫林》 1891年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
ロシア美術界のビッグネームたちの作品が出展されています。
特筆すべきは、ロシア美術を代表する画家イワン・クラムスコイの作品も出展されていること。
イワン・クラムスコイ 《月明かりの夜》 1880年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
しかも、クラムスコイの代表作中の代表作で、
ロシアのモナリザともいわれる世界的名画 《忘れえぬ女(ひと)》 が、10年ぶりの来日を果たしています。
イワン・クラムスコイ 《忘れえぬ女(ひと)》 1883年 油彩・キャンヴァス © The State Tretyakov Gallery
Sっ気が強そうで、どこか高圧的。
全身から自信に満ち溢れているオーラが放たれています。
どこか人を見下しているようなその視線と目が合った瞬間、思わず足が竦んでしまいました。
この記憶は一生残るはず。
まさに、忘れえぬ女となりました。
どうしてもこの女性に目が惹きつけられてしまうのは、
その圧倒的存在感によるところが大きいですが、背景がぼやけているのも一因なのでしょう。
まるで一眼レフで、もしくは、ポートレートモードで撮影された写真のようでした。
いつぞやに来日したt.A.T.u. ばりに、
若干、不機嫌そうな 《忘れえぬ女(ひと)》 ですが。
実は、来日するのは、今回が8回目。
プーチン大統領よりも来日してくれています。
それだけ来日してくれていれば、日本人も忘れようがありません。
こう見えて、親日家な女性なのですね。
ツンデレなタイプなのかもしれません。
ちなみに、日本では、すっかり 《忘れえぬ女(ひと)》 というタイトルが浸透していますが。
原題は、《見知らぬ女(ひと)》 なのだとか。
《忘れえぬ女(ひと)》 と 《見知らぬ女(ひと)》 では、意味が全く変わってきます。
《忘れえぬ女(ひと)》 と思ったら、《見知らぬ女(ひと)》。
それは、単なる人違いです。
この他にも、いろいろ印象的な作品がありましたが。
個人的に一番印象に残ったのは、マコフスキーの 《大通りにて》 です。
描かれているのは、一組の夫婦。
幼い子供を抱え、一点を見つめる妻と、
絶望的な表情でアコーディオンを奏でる夫。
画面全体に、これでもかというくらいに倦怠感が漂っています。
じーっと観ていたら、どこからともなく、
「♪もう終りだね 君が小さく見える」 のメロディが聞こえてくるようでした。
しかも、アコースティックver.で。
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