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第百六十八話 国宝ハンター、踏んづける!

前回までのあらすじ~

日本全国にある国宝1115件 (2018年11月1日現在) を全て目にする。
一般の人にとっては、どうでもいい、
“勝手にしやがれ” なチャレンジに挑んでいる国宝ハンター。
いよいよ見えてきた大台の1000件を目指して、滋賀県へ。
しかし、予定外のアクシデントにより、
滋賀県湖南市で国宝を4件ゲットするはずが、3件という結果に!
あまりにショックで、「こんな状態でやるのは酷なこと。僕にも意地がある」と、
翌日の国宝ハンティングをドタキャンしようと頭を過るも、時の過ぎゆくままにクールダウン。
決意を新たに翌日の過酷な旅に挑むのであった。



関西遠征2日目。
この日は早起きして、開館前の京都国立博物館へ。
前期に続いて、"特別展 京のかたな" の後期を観に来ました。

「さすがに、30分以上前に到着すれば、そんなに並ばないだろう」

と高をくくっていたのですが。

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刀剣人気、恐るべし。
しっかりと行列が発生していました。

未見の国宝指定の刀剣は、ほとんど前期に出展されていたため、
後期でゲットできるのは、九州国立博物館所蔵の 《太刀〈銘来国光/〉》 (ジャンル:工芸品) のみ。
その1件を観るために、トータルで1時間弱並びました。


"特別展 京のかたな" を鑑賞した後は、京都駅に移動。
そして、そこからJR嵯峨野線に乗って、綾部駅へ。

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さらに、綾部駅から市民バスであるあやバスを2回ほど乗り継ぎ、

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「あやべ温泉前」 という場所に到着しました。

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文字数にしたら、大したことはないですが。
ここに到着するまで、かれこれ3時間以上が経過しています。
しかも、この場所が暫定的な最寄りの地点であるだけで、
目指す国宝までは、ここから徒歩で約40分ほどかかります。
そう、今回ハンティングするのは、アクセスが最も不便な国宝とされるうちの一つ。

長い電車&バス移動でクタクタですが、
さぁ、気合を入れて、山の上を目指しましょう!

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覚悟はしていましたが、ずっと上り坂。
しかも、僕以外の人間に出逢いません。

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だんだんと心細くなってきました。。。
行列に並んでいた頃が、ひどく懐かしいです。

しばらく進むと、2択に遭遇。
このまま舗装された道を進んでも目的地に到着するようですが・・・

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明らかに危険な香りがするこちらの山道も目的地へと続いているようです。

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安全な道か、それとも山道か。
悩んだら、面白そうな方を取る男、それが国宝ハンターです。




・・・・・・・・・で。

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その選択を後悔する男、それが国宝ハンターです。

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何でこんな険しい道を選んだのか。
先ほどの自分を、踏んづけてやりたいです。


そんな山道での悪戦苦闘の末、再び舗装された道路へ。

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どれくらいショートカット出来たのか、もはや知る由もないですが。
あの山道での辛さを考えるに、間違いなく普通に道路を歩き進めたほうが正解だったのでしょう。
ともあれ、なんだかんだで歩くこと約40分。
目的地である 《光明寺二王門》 (ジャンル:建造物) が見えてきました!

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《光明寺二王門》 は、つい先日11月18日に、3年に及ぶ修復工事が終わったばかり。

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1億6000万円 (!) の総事業費をかけ、
屋根は全面葺き替えられ、建物は再塗装されました。
まるで新築ホヤホヤのような国宝です。

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特徴は何と言っても、一階部分と二階部分それぞれに屋根を持つ二重門であること。
二重門自体は、そこまで珍しくないそうですが、
鎌倉時代に二重門が建てられるのは、きわめて稀なケースだそうです。
それも、こんな山深い場所にあるだなんて。

ちなみに。
二王門というだけに、もちろん二王 (金剛力士) 像が安置されています。

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顔はちょっとだけカルロス・ゴーン似でした。


さてさて、国宝をハンティングしたので、すっかり用事は済んだのですが。
せっかく苦労してやってきたので、境内も散策してみることに。
すると、謎のバミリを発見。

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おそらく踏むと何かが起こるはずです。
踏んだらダメ。ゼッタイ。

そんなトラップを避けつつ、境内の紅葉を存分に堪能しました。

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標高が高いだけに、紅葉の美しさもひとしお。
登ってきた甲斐があったというものです。
どこもかしこも絵になるほど美しかったですが、
やはり国宝の二王門と紅葉のコントラストは格別。
すっかり目を奪われてしまいました。

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そのせいで・・・・・・・あっ!

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何も作動しませんように。


今現在の国宝ハンティング数 995/1115




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