テレビ東京天王洲スタジオのほど近くにある・・・
寺田倉庫が運営する現代アートの複合施設TERRADA ART COMPLEX。
その4階に、新たな現代美術ギャラリーがオープンしました。
その名は、ANOMALY(アノマリー)。
山本現代とURANO、そして、ハシモトアートオフィス。
3つの実力派現代美術ギャラリーが、まさかの合併を果たし、誕生したギャラリーです。
ちなみに、ANOMALY とは、正論や常識では説明不可能な事象や個体、変則や逸脱の意味とのこと。
どんな変則的でチャレンジングな展覧会が、これから開催されていくのか注目が集まります。
そんなANOMALYのこけら落とし、
オープニングを飾るのは、“Chim↑Pom「グランドオープン」” という展覧会。
6人組のアーティスト集団・Chim↑Pomの最新個展です。
広島市上空に、軽飛行機で 『ピカッ』 という文字を描いたり、
カラスの剥製を掲げ、鳴き声を拡声器で流して、国会議事堂の上空にカラスの大群を集めたり。
渋谷駅にある岡本太郎の 《明日の神話》 の余白部分に、
福島第一原発を想起する絵を、東日本大震災後の直後に勝手に取り付けたり。
と、これまでいろいろと世間をザワつかせてきたChim↑Pom。
とは言え、デビューから10数年が経過していますし、
活動の場を世界にも広げていますし、彼らも若手ではなく中堅の域に達しています。
さすがに少しは落ち着いたかと思いきや・・・・・そんなことは微塵もありませんでした (笑)
相変わらず破天荒な集団です。
会場でまず何と言っても目を奪われたのが、こちらの巨大な物体でした。
タイトルは、《ビルバーガー》。
文字通り、ビルのバーガーです。
もう少し説明を続けますと。
バンズの部分は、とある解体されたビルから切り出された床だそうです。
そして、具の部分は各階、つまり2フロア分の残量物。
まさに、《ビルバーガー》 としか言いようのない代物です。
また、こちらは、《道》 という作品。
黒く見えているのは、本物のアスファルトです。
元々は、昨年台湾で開催されたアジアアートビエンナーレで発表した作品で、
彼らは会場である国立台湾美術館に、長さ200mに及ぶ 「道」 を作ってしまったのだそう。
しかも、そのアスファルトの 「道」 は、
美術館の庭だけでなく、エントランスから館内へと侵入したとのこと。
それにより、美術館の内部に公道が走っているという摩訶不思議な状態に。
パブリックなスペースとは何かを考えるインスタレーション作品なのだそうです。
そんな 《道》 以外にも、
今回の展覧会には、「都市」 について考える作品が多く出展されていました。
中でも思わずニヤリとさせられたのが、《Nice Park》 という作品。
こちらは、都内最大規模のホームレス村退去問題が、
昨年まで続いていた渋谷の宮下公園をテーマにしたもので、
その要因を作ったナイキをがっちり皮肉った作品です。
しかも、この作品は、2013年にアディダスが主催したグループ展のために制作したものとのこと。
とことん皮肉が効いています (笑)
いまだにChim↑Pomは、世間を騒がせてはいますが、
単に悪目立ち、悪ふざけをしているのではないことがよくわかる個展でした。
これからも、一般の人に迷惑をかけない範囲で、毎度おさわがせしてくださいませ。
会場には、この他にも、Chim↑Pomの代名詞ともいうべき、
《Super Rat》(=野生のネズミをリアルにゲットして、その剥製にピカチュウのペインティングをした作品) の新作も。
個人的には、“見ざる聞かざる言わざる” ver.の 《Super Rat》 がお気に入り。
野生のネズミなのに、不覚にも可愛いと思ってしまいました (笑)
ちなみに。
「さすがに、それは・・・」 と、言葉を失ってしまった作品もありました。
それは、《Piss Building》 なる作品。
なんでも、Chim↑Pomの紅一点であるエリイさんのおしっこをセメントで固めたものなのだとか。
百歩譲って、男性メンバーのものだったら、まだギリギリ笑いには繋がるとは思うのですが。
女性のとなると、そういう癖の男性が購入してしまうのでは?
とかなんとか考えたりなんかしたりして。
いや、こういう風に考えること自体、「#MeToo」 になるのかも。
・・・・・って、何でまた人の尿について、こんな真剣に考えねばならないんだ!
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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寺田倉庫が運営する現代アートの複合施設TERRADA ART COMPLEX。
その4階に、新たな現代美術ギャラリーがオープンしました。
その名は、ANOMALY(アノマリー)。
山本現代とURANO、そして、ハシモトアートオフィス。
3つの実力派現代美術ギャラリーが、まさかの合併を果たし、誕生したギャラリーです。
ちなみに、ANOMALY とは、正論や常識では説明不可能な事象や個体、変則や逸脱の意味とのこと。
どんな変則的でチャレンジングな展覧会が、これから開催されていくのか注目が集まります。
そんなANOMALYのこけら落とし、
オープニングを飾るのは、“Chim↑Pom「グランドオープン」” という展覧会。
6人組のアーティスト集団・Chim↑Pomの最新個展です。
広島市上空に、軽飛行機で 『ピカッ』 という文字を描いたり、
カラスの剥製を掲げ、鳴き声を拡声器で流して、国会議事堂の上空にカラスの大群を集めたり。
渋谷駅にある岡本太郎の 《明日の神話》 の余白部分に、
福島第一原発を想起する絵を、東日本大震災後の直後に勝手に取り付けたり。
と、これまでいろいろと世間をザワつかせてきたChim↑Pom。
とは言え、デビューから10数年が経過していますし、
活動の場を世界にも広げていますし、彼らも若手ではなく中堅の域に達しています。
さすがに少しは落ち着いたかと思いきや・・・・・そんなことは微塵もありませんでした (笑)
相変わらず破天荒な集団です。
会場でまず何と言っても目を奪われたのが、こちらの巨大な物体でした。
タイトルは、《ビルバーガー》。
文字通り、ビルのバーガーです。
もう少し説明を続けますと。
バンズの部分は、とある解体されたビルから切り出された床だそうです。
そして、具の部分は各階、つまり2フロア分の残量物。
まさに、《ビルバーガー》 としか言いようのない代物です。
また、こちらは、《道》 という作品。
黒く見えているのは、本物のアスファルトです。
元々は、昨年台湾で開催されたアジアアートビエンナーレで発表した作品で、
彼らは会場である国立台湾美術館に、長さ200mに及ぶ 「道」 を作ってしまったのだそう。
しかも、そのアスファルトの 「道」 は、
美術館の庭だけでなく、エントランスから館内へと侵入したとのこと。
それにより、美術館の内部に公道が走っているという摩訶不思議な状態に。
パブリックなスペースとは何かを考えるインスタレーション作品なのだそうです。
そんな 《道》 以外にも、
今回の展覧会には、「都市」 について考える作品が多く出展されていました。
中でも思わずニヤリとさせられたのが、《Nice Park》 という作品。
こちらは、都内最大規模のホームレス村退去問題が、
昨年まで続いていた渋谷の宮下公園をテーマにしたもので、
その要因を作ったナイキをがっちり皮肉った作品です。
しかも、この作品は、2013年にアディダスが主催したグループ展のために制作したものとのこと。
とことん皮肉が効いています (笑)
いまだにChim↑Pomは、世間を騒がせてはいますが、
単に悪目立ち、悪ふざけをしているのではないことがよくわかる個展でした。
これからも、一般の人に迷惑をかけない範囲で、毎度おさわがせしてくださいませ。
会場には、この他にも、Chim↑Pomの代名詞ともいうべき、
《Super Rat》(=野生のネズミをリアルにゲットして、その剥製にピカチュウのペインティングをした作品) の新作も。
個人的には、“見ざる聞かざる言わざる” ver.の 《Super Rat》 がお気に入り。
野生のネズミなのに、不覚にも可愛いと思ってしまいました (笑)
ちなみに。
「さすがに、それは・・・」 と、言葉を失ってしまった作品もありました。
それは、《Piss Building》 なる作品。
なんでも、Chim↑Pomの紅一点であるエリイさんのおしっこをセメントで固めたものなのだとか。
百歩譲って、男性メンバーのものだったら、まだギリギリ笑いには繋がるとは思うのですが。
女性のとなると、そういう癖の男性が購入してしまうのでは?
とかなんとか考えたりなんかしたりして。
いや、こういう風に考えること自体、「#MeToo」 になるのかも。
・・・・・って、何でまた人の尿について、こんな真剣に考えねばならないんだ!
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