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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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岩崎貴宏「Layer and Folding」

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GINZA SIXの6階にある銀座 蔦屋書店。
アートと日本文化に特化し、「アートのある暮らし」を提案する蔦屋書店です。
特にアートブックの品揃えは、世界一の呼び声が高く、
世界中から集められた約6万冊 (!) のアートブックが販売されています。
美術書や美術雑誌、美術雑誌はもちろん、国内外で開催された展覧会の図録や、
美術館で展示されていてもおかしくないレベルの希少価値が高いヴィンテージ本も。




書店というよりも、アートブックのミュージアムのようです。
他の蔦屋書店同様に、スタバも併設されているので、
その気になれば (←?)、一日中滞在できることでしょう。

そんな銀座 蔦屋書店のフロア中央に位置する吹き抜けスペースGINZA ATRIUMで、
年末年始にかけて開催されているのは、“岩崎貴宏「Layer and Folding」” という展覧会。




こちらは、昨年の第57回ヴェネチア・ビエンナーレで、
日本館の代表アーティストに選ばれた岩崎貴宏さん (1975~) の最新作を紹介する個展です。
星
岩崎貴宏さんといえば、タオルやシャープペンシルの芯、
さらには、髪の毛や埃といった身近にある ‘ありふれたもの’ で風景を生み出すアーティスト。
今回発表する新作 《アウト・オブ・ディスオーダー(フレーム)》 シリーズも・・・





やはり布や糸といった ‘ありふれたもの’ を使って制作されています。
それらを組み合わせて生み出されていたのは、
車窓から見える鉄塔や架線といった、どこの郊外でも見かけるような ‘ありふれたもの’ 風景。




初めて目にするのに、どこか懐かしい感じがありました。
また、糸で構成されているため、繊細で儚い印象も受けます。




さてさて、これらの最新作。
なんと購入することも可能です。
お年玉をたくさん貰った皆さま、大チャンスですよ。
気になるお値段は、1フレームにつき、300万円以上!
なお、額装や配送料などは別途かかります。




さすがヴェネチア・ビエンナーレの日本代表アーティスト。
お値段は、決して ‘ありふれたもの’ ではなかったです。

販売価格を把握してしまってからというもの、
貧乏性ゆえ、どうしてもそれが頭を過ってしまいました (笑)




布と綿棒とデンタルフロスで、あのお値段になるのかァ。
アートは、夢がありますね。


ちなみに、《アウト・オブ・ディスオーダー(フレーム)》 シリーズとともに、
今回の展覧会で発表されていたのが、《テクトニック・モデル》 というシリーズです。




こちらは、解いた書籍の栞でクレーンを作成、
そのクレーンと本が、まるで建設中のビルのように見える作品シリーズです。





岩崎さんの手にかかれば、この一冊も・・・




アート作品に、素敵に大変身。




まぁ、なんということでしょう。
劇的ビフォーアフターです。
ちなみに、定価810円の本ですが、
岩崎さんの作品として生まれ変わると、507600円 (税込) に。
それもまた劇的ビフォーアフター。




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