現在、東京都庭園美術館で開催されているのは、
“岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟” という展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
1950年代に彗星のごとく現れ、気鋭のフォトコラージュ作家として一躍注目を集めるも、
結婚を機に美術界から姿を消してしまった “伝説のアーティスト” 岡上淑子(おかのうえとしこ 1928~)さん。
わずか7年ほどの活動期間に、約140点のフォトコラージュを発表しました。
その後、長らく存在を忘れられていましたが、1996年に 「再発見」 されます。
現代の眼で見ても十分に新鮮で、かつ独創的な岡上さんの作品世界。
そのシュルレアリスム風な作品世界の虜になる人は、
今なお後を絶たず、国内に限らず、国外にも多くのファンを増やしています。
そんな岡上さんの都内の公立美術館での待望の初個展。
国内の主要な美術館から、代表的なフォトコラージュ作品が集結しているだけでなく、
アメリカのヒューストン美術館からも、フォトコラージュ作品12点が里帰りしています。
過去最大規模の岡上淑子展です。
さらには、フォトコラージュ作品以外にも、
フォトコラージュ作品以降に手掛けた写真作品や日本画作品なども紹介されていました。
人知れず、新境地を開拓しようとしていたのですね。
“伝説のアーティスト” のその後の姿が、少しだけ垣間見れる貴重な機会でした。
また、同じハサミを使う活動とは言っても、
もともとは洋裁学校に通い、ファッションの道に進もうと考えていた岡上さん。
それゆえ、会場では、若かりし頃の岡上さんの手による型紙や、
岡上さんが大きな影響を受けた50年代のハイファッションも併せて紹介されていました。
旧朝香宮邸であった東京都庭園美術館の本館のクラシカルな雰囲気と実にマッチしています。
アート好きはもちろん、ファッション好き、建築好きにも刺さる展覧会。
そう遠くない将来、この展覧会自体が、“伝説の展覧会” と称されているかもしれません。
さてさて、作品の世界観とリンクした本館での展示も素晴らしかったですが、
岡上さんのフォトコラージュ作品が一堂に会す、新館での展示もオススメです。
展示室がスタイリッシュでシンプルな分、
岡上作品の魅力が、よりダイレクトに伝わってくるのです。
今回改めて、個人的に強く感じたのは、
どの岡上作品も、まったく笑いが感じられなかったということ。
これは、もちろん誉め言葉として。
雑誌の一部を切って、貼りつけるコラージュ作品。
現実にはない組み合わせが生み出されるわけですから、
意図せずとも、ユーモラスな印象になってしまうことは往々にしてあるのですが。
岡上作品には、一切笑いの要素がなし。
言い換えれば、一切スキがない作品といえましょう。
“センスの塊” のような作品です。
ちなみに。
岡上作品はどれも印象的でしたが、特に強烈に印象に残っているのは、
展覧会のサブタイトルにもなっている 《沈黙の奇跡》 という作品。
絶対に現実では起こりえない光景ですし、
確実に初めて目の当たりにした光景なのですが。
かつてどこかで一度目にしたことがあるような、
デジャヴのようなものを強く感じてしまいました。
もしかしたら、夢でこのような光景を見たのかも。
まさに、奇跡体験でした。
アンビリバボー。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟” という展覧会です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を頂いております)
1950年代に彗星のごとく現れ、気鋭のフォトコラージュ作家として一躍注目を集めるも、
結婚を機に美術界から姿を消してしまった “伝説のアーティスト” 岡上淑子(おかのうえとしこ 1928~)さん。
わずか7年ほどの活動期間に、約140点のフォトコラージュを発表しました。
その後、長らく存在を忘れられていましたが、1996年に 「再発見」 されます。
現代の眼で見ても十分に新鮮で、かつ独創的な岡上さんの作品世界。
そのシュルレアリスム風な作品世界の虜になる人は、
今なお後を絶たず、国内に限らず、国外にも多くのファンを増やしています。
そんな岡上さんの都内の公立美術館での待望の初個展。
国内の主要な美術館から、代表的なフォトコラージュ作品が集結しているだけでなく、
アメリカのヒューストン美術館からも、フォトコラージュ作品12点が里帰りしています。
過去最大規模の岡上淑子展です。
さらには、フォトコラージュ作品以外にも、
フォトコラージュ作品以降に手掛けた写真作品や日本画作品なども紹介されていました。
人知れず、新境地を開拓しようとしていたのですね。
“伝説のアーティスト” のその後の姿が、少しだけ垣間見れる貴重な機会でした。
また、同じハサミを使う活動とは言っても、
もともとは洋裁学校に通い、ファッションの道に進もうと考えていた岡上さん。
それゆえ、会場では、若かりし頃の岡上さんの手による型紙や、
岡上さんが大きな影響を受けた50年代のハイファッションも併せて紹介されていました。
旧朝香宮邸であった東京都庭園美術館の本館のクラシカルな雰囲気と実にマッチしています。
アート好きはもちろん、ファッション好き、建築好きにも刺さる展覧会。
そう遠くない将来、この展覧会自体が、“伝説の展覧会” と称されているかもしれません。
さてさて、作品の世界観とリンクした本館での展示も素晴らしかったですが、
岡上さんのフォトコラージュ作品が一堂に会す、新館での展示もオススメです。
展示室がスタイリッシュでシンプルな分、
岡上作品の魅力が、よりダイレクトに伝わってくるのです。
今回改めて、個人的に強く感じたのは、
どの岡上作品も、まったく笑いが感じられなかったということ。
これは、もちろん誉め言葉として。
雑誌の一部を切って、貼りつけるコラージュ作品。
現実にはない組み合わせが生み出されるわけですから、
意図せずとも、ユーモラスな印象になってしまうことは往々にしてあるのですが。
岡上作品には、一切笑いの要素がなし。
言い換えれば、一切スキがない作品といえましょう。
“センスの塊” のような作品です。
ちなみに。
岡上作品はどれも印象的でしたが、特に強烈に印象に残っているのは、
展覧会のサブタイトルにもなっている 《沈黙の奇跡》 という作品。
絶対に現実では起こりえない光景ですし、
確実に初めて目の当たりにした光景なのですが。
かつてどこかで一度目にしたことがあるような、
デジャヴのようなものを強く感じてしまいました。
もしかしたら、夢でこのような光景を見たのかも。
まさに、奇跡体験でした。
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