JAKUCHU (=伊藤若冲)、ZESHIN (=柴田是真)、
KYOSAI (=河鍋暁斎)、そして、SEITEI (=渡辺省亭)。
海外で評価が高まったあとで、日本で再ブレイクする。
そんな逆輸入パターンで、スター絵師となった人物が、これまで何人も現れてきました。
その次なる候補として、現在熱い視線を注がれているのが、“KOSON” こと小原古邨です。
小原古邨 (1877~1945) は、明治から大正時代にかけて活動した絵師。
花や鳥、動物などといった身近な自然を描いた人物です。
そんな古邨の木版画は、日本にやってきた欧米人のお土産品として大人気!
現在でも、海外には多くのコレクターが存在しており、
海外の日本美術ファンの間では、よく知られた絵師なのだとか。
ちなみに、あのクリムトも古邨の大ファン。
古邨作品を数多くコレクションしていたそうです。
さてさて、そんな古邨が日本で注目されるきっかけとなったのが、
昨年9月に、茅ヶ崎市美術館で開催された “小原古邨展―花と鳥のエデン―”。
その開催に合わせて、『日曜美術館』 で小原古邨特集が組まれたことで、さらに注目度がアップ!
まさに、ネクストブレイク間違いなしの絵師なのです。
・・・・・・・・それだけに。
昨年の茅ヶ崎市美術館の小原古邨展を訪れなかったことが、非常に悔やまれます。
あぁ、這ってでも行くべきでした。。。
と、そんな絶妙なタイミングで、
太田記念美術館でスタートしたのが、“小原古邨” 。
東京初となる小原古邨展です (←太田記念美術館グッジョブ!)。
出展数は、前後期あわせて約150点。
古邨の名で描かれたものから、改名後の 「祥邨」 の名で描かれたものまで。
古邨の生涯を追える展覧会となっています。
なお、茅ヶ崎市美術館での展覧会のラインナップとは、異なっているとのこと。
あの展覧会に行きそびれた方も、
あの展覧会で古邨のファンになった方も、必見です。
さて、古邨作品の魅力は何と言っても、その愛らしさ。
動物も鳥も、実にキュートな姿で描かれています。
そのキュートさに一躍買っているのが、
思わず撫でたくなってしまう毛並みのモフモフ感です。
《踊る狐》
《鶴の親子》
まるで水彩画のようなタッチですが、これらはすべて木版画。
クリムトら海外の日本美術コレクターが驚愕するのも納得です。
ただ、ここまで古邨を持ち上げた手前、なんとなく言い出しづらい雰囲気なのですが。
ぶっちゃけ、古邨の鳥作品は、当たり外れが大きかったです (笑)
当たればホームランですが、外せば三振。
ヘンテコな鳥作品を数多く量産していました。
例えば、こちらの 《桃花に雲雀》 という作品。
翼の生え方といい、
尾っぽの垂れ下がり具合といい、
取ってつけたような足といい。
すべてが何ともチグハグでアンバランスな印象です。
また例えば、《月に木菟》 という作品。
とてもキュートではあるのですが。
ミミズクというよりも、まるで三毛猫のよう。
水木しげるが生み出した新手の妖怪と言われても、違和感はありません。
極め付きは、《蓮に雀》 という作品。
タイトルには、雀とあるのですが。
蓮の影から、こちらを見つめるのは、雀ではない何やら。
鳥ではなく、もはや虫のようにも見えます。
見れば見るほど不安を覚える、謎の生命体です。
あっち行け!
とは言え、古邨の名誉のために伝えておきますと、
ちゃんと描こうと思えば、普通に雀は描けるようです。
《木菟と雀》
ちなみに、今回出展されていた作品の中で、
個人的にイチオシなのは、《月夜の桜》 という作品。
桜をあえて藍色で描くというセンスに惹かれました。
実に抒情的な一枚です。
何よりも素晴らしかったのは、ここに鳥を描き込まなかったこと。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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KYOSAI (=河鍋暁斎)、そして、SEITEI (=渡辺省亭)。
海外で評価が高まったあとで、日本で再ブレイクする。
そんな逆輸入パターンで、スター絵師となった人物が、これまで何人も現れてきました。
その次なる候補として、現在熱い視線を注がれているのが、“KOSON” こと小原古邨です。
小原古邨 (1877~1945) は、明治から大正時代にかけて活動した絵師。
花や鳥、動物などといった身近な自然を描いた人物です。
そんな古邨の木版画は、日本にやってきた欧米人のお土産品として大人気!
現在でも、海外には多くのコレクターが存在しており、
海外の日本美術ファンの間では、よく知られた絵師なのだとか。
ちなみに、あのクリムトも古邨の大ファン。
古邨作品を数多くコレクションしていたそうです。
さてさて、そんな古邨が日本で注目されるきっかけとなったのが、
昨年9月に、茅ヶ崎市美術館で開催された “小原古邨展―花と鳥のエデン―”。
その開催に合わせて、『日曜美術館』 で小原古邨特集が組まれたことで、さらに注目度がアップ!
まさに、ネクストブレイク間違いなしの絵師なのです。
・・・・・・・・それだけに。
昨年の茅ヶ崎市美術館の小原古邨展を訪れなかったことが、非常に悔やまれます。
あぁ、這ってでも行くべきでした。。。
と、そんな絶妙なタイミングで、
太田記念美術館でスタートしたのが、“小原古邨” 。
東京初となる小原古邨展です (←太田記念美術館グッジョブ!)。
出展数は、前後期あわせて約150点。
古邨の名で描かれたものから、改名後の 「祥邨」 の名で描かれたものまで。
古邨の生涯を追える展覧会となっています。
なお、茅ヶ崎市美術館での展覧会のラインナップとは、異なっているとのこと。
あの展覧会に行きそびれた方も、
あの展覧会で古邨のファンになった方も、必見です。
さて、古邨作品の魅力は何と言っても、その愛らしさ。
動物も鳥も、実にキュートな姿で描かれています。
そのキュートさに一躍買っているのが、
思わず撫でたくなってしまう毛並みのモフモフ感です。
《踊る狐》
《鶴の親子》
まるで水彩画のようなタッチですが、これらはすべて木版画。
クリムトら海外の日本美術コレクターが驚愕するのも納得です。
ただ、ここまで古邨を持ち上げた手前、なんとなく言い出しづらい雰囲気なのですが。
ぶっちゃけ、古邨の鳥作品は、当たり外れが大きかったです (笑)
当たればホームランですが、外せば三振。
ヘンテコな鳥作品を数多く量産していました。
例えば、こちらの 《桃花に雲雀》 という作品。
翼の生え方といい、
尾っぽの垂れ下がり具合といい、
取ってつけたような足といい。
すべてが何ともチグハグでアンバランスな印象です。
また例えば、《月に木菟》 という作品。
とてもキュートではあるのですが。
ミミズクというよりも、まるで三毛猫のよう。
水木しげるが生み出した新手の妖怪と言われても、違和感はありません。
極め付きは、《蓮に雀》 という作品。
タイトルには、雀とあるのですが。
蓮の影から、こちらを見つめるのは、雀ではない何やら。
鳥ではなく、もはや虫のようにも見えます。
見れば見るほど不安を覚える、謎の生命体です。
あっち行け!
とは言え、古邨の名誉のために伝えておきますと、
ちゃんと描こうと思えば、普通に雀は描けるようです。
《木菟と雀》
ちなみに、今回出展されていた作品の中で、
個人的にイチオシなのは、《月夜の桜》 という作品。
桜をあえて藍色で描くというセンスに惹かれました。
実に抒情的な一枚です。
何よりも素晴らしかったのは、ここに鳥を描き込まなかったこと。
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