こんばんは。国宝ハンターのとに~です。
先日、ひとまずの目標である1000件を達成したので、
今後は、ゆるゆるとハンティング数を伸ばしていこうと思っている今日この頃です。
そんな僕が次に目をつけたのが、そう・・・・・
重要文化財。略して、重文です。
とは言っても、重文ハンターにはなりません!
なぜなら、2018年2月1日時点で、
日本全国にある重文の数は、なんと13232件!
もしも、重文ハンターとなって、日本中の重文をハンティングしたなら、
すべての重文を見るまでに、来世あるいは、来来来世までかかってしまことでしょう。
考えただけで、気が遠くなります (笑)
さすがに13232件もあるならば、その中には、
「えっ?何でコレが重文なの??」 と、首を傾げたくなる重文もきっと存在しているはず!
そんな仮説のもと、日本全国のちょっと “ざんねん” な重文を探してみようというのが、今回の新企画。
その名も、『ざんねんなじゅうぶん事典』 です。
というわけで、まずやってきたのは、
国宝ハンターのホームグラウンドともいうべき、東京国立博物館。
国宝ハンター同様に、今回の企画も東京国立博物館からスタートです。
早速、 “ざんねん” な重文を探してみることに。
国宝ハンターのモードの時は、全く目に入ってこなかったですが、
意識してみると、トーハクの展示室のあちらこちらに重文が展示されていました。
それもそのはず、トーハクが現時点で所蔵する重文の数は、約650件。
さらに、寄託作品も合わせれば、その数はおそらく1000件を超えることでしょう。
そう、トーハクは、日本一重文に出合える博物館なのです。
しかし、なんとなく予想はしていましたが。
《紙本淡彩波涛図〈応挙筆/二曲屏風一双〉》 や、
《色絵梅月図茶壺〈仁清作/〉》 をはじめ、
その重文のほとんどが、素晴らしい美術品でした。
さすがは、国宝予備軍。
ちっとも “ざんねん” な感じはありません。
しかし、トーハク内をくまなく見回ってみると、
下半身しかない蔵王権現像 (《奈良県大峯山頂遺跡出土品》 のうち) や、
名称がただの 『壺』 (登録名は、《壺形土器》) と、シンプルにもほどがある重文、
せっかくの高度な透かし彫りの技術が、
TSUTAYAのせいで、Tポイントのロゴマークにしか見えない 《金銅透彫飾履》 など、
なんか “ざんねん” な感じがする重文も、ちらほらと見つかりました。
うんうん。探せばあるものですね。
トーハクの数ある所蔵品の中でも、特に名品とされる・・・
こちらの 《青磁茶碗〈(馬蝗絆)/〉》 には、
ちょっと “ざんねん” なエピソードが、言い伝えられています。
この世にも美しい青磁を所持していた室町幕府8代将軍・足利義政。
しかし、ある時、茶碗の底のほうに、ひびを入れてしまいます。
ヘコむ義政。
そこで、これに代わる品を送って欲しいと、明国にお願いをしました。
すると、こんな素晴らしい名品は、今の時代の我々には作れないと、
まるでホッチキスで止めるように、ひび割れを鎹でパチンパチンと止め、送り返してきたのです。
・・・・・・・・・・・・・。
残念ながら、新品は送ってもらえなかったそう。
わりと雑な感じで返却されてきました。
なお、その鎹を見た義政は、
まるで大きな蝗 (イナゴ) のようであると、「馬蝗絆」 という銘を付けたとのこと。
何も虫に例えなくても。。。
さてさて、いくつかあった “ざんねん” な重文の中で、
今回僕が、『ざんねんなじゅうぶん事典』 に是非記載したいと思ったのは、
奈良県の新薬師寺に伝わる 《絹本著色仏涅槃図》 です。
仏涅槃図とは、釈迦の入滅の場面を描いたもの。
一般的な仏涅槃図では、釈迦の周囲で、
多くの弟子たちや菩薩、そして、さまざまな動物たちが、その死を嘆き悲しんでいます。
(参考:英一蝶 《涅槃図》 メトロポリタン美術館所蔵)
しかし、新薬師寺の 《絹本著色仏涅槃図》 は・・・
描かれている弟子や菩薩が、わずか14人ほど。
動物も虎、獅子、孔雀、羊、猿と、たった5種類しか登場していません。
列席者、少なっ!
なんとも寂しいお別れの会です。
しかも。
よく見ると、釈迦が半目を開けています。
「えっ?死んだの?」「いや、死んでないよね」
「だって、目、開いてんじゃん」「何だよ、ウソだったのかよ!」
そんな弟子たちのヒソヒソ声が聞こえてくるようです。
『新薬師寺の 《絹本著色仏涅槃図》 は、
お釈迦様の死を悲しんでいる人や動物が少ない』
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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先日、ひとまずの目標である1000件を達成したので、
今後は、ゆるゆるとハンティング数を伸ばしていこうと思っている今日この頃です。
そんな僕が次に目をつけたのが、そう・・・・・
重要文化財。略して、重文です。
とは言っても、重文ハンターにはなりません!
なぜなら、2018年2月1日時点で、
日本全国にある重文の数は、なんと13232件!
もしも、重文ハンターとなって、日本中の重文をハンティングしたなら、
すべての重文を見るまでに、来世あるいは、来来来世までかかってしまことでしょう。
考えただけで、気が遠くなります (笑)
さすがに13232件もあるならば、その中には、
「えっ?何でコレが重文なの??」 と、首を傾げたくなる重文もきっと存在しているはず!
そんな仮説のもと、日本全国のちょっと “ざんねん” な重文を探してみようというのが、今回の新企画。
その名も、『ざんねんなじゅうぶん事典』 です。
というわけで、まずやってきたのは、
国宝ハンターのホームグラウンドともいうべき、東京国立博物館。
国宝ハンター同様に、今回の企画も東京国立博物館からスタートです。
早速、 “ざんねん” な重文を探してみることに。
国宝ハンターのモードの時は、全く目に入ってこなかったですが、
意識してみると、トーハクの展示室のあちらこちらに重文が展示されていました。
それもそのはず、トーハクが現時点で所蔵する重文の数は、約650件。
さらに、寄託作品も合わせれば、その数はおそらく1000件を超えることでしょう。
そう、トーハクは、日本一重文に出合える博物館なのです。
しかし、なんとなく予想はしていましたが。
《紙本淡彩波涛図〈応挙筆/二曲屏風一双〉》 や、
《色絵梅月図茶壺〈仁清作/〉》 をはじめ、
その重文のほとんどが、素晴らしい美術品でした。
さすがは、国宝予備軍。
ちっとも “ざんねん” な感じはありません。
しかし、トーハク内をくまなく見回ってみると、
下半身しかない蔵王権現像 (《奈良県大峯山頂遺跡出土品》 のうち) や、
名称がただの 『壺』 (登録名は、《壺形土器》) と、シンプルにもほどがある重文、
せっかくの高度な透かし彫りの技術が、
TSUTAYAのせいで、Tポイントのロゴマークにしか見えない 《金銅透彫飾履》 など、
なんか “ざんねん” な感じがする重文も、ちらほらと見つかりました。
うんうん。探せばあるものですね。
トーハクの数ある所蔵品の中でも、特に名品とされる・・・
こちらの 《青磁茶碗〈(馬蝗絆)/〉》 には、
ちょっと “ざんねん” なエピソードが、言い伝えられています。
この世にも美しい青磁を所持していた室町幕府8代将軍・足利義政。
しかし、ある時、茶碗の底のほうに、ひびを入れてしまいます。
ヘコむ義政。
そこで、これに代わる品を送って欲しいと、明国にお願いをしました。
すると、こんな素晴らしい名品は、今の時代の我々には作れないと、
まるでホッチキスで止めるように、ひび割れを鎹でパチンパチンと止め、送り返してきたのです。
・・・・・・・・・・・・・。
残念ながら、新品は送ってもらえなかったそう。
わりと雑な感じで返却されてきました。
なお、その鎹を見た義政は、
まるで大きな蝗 (イナゴ) のようであると、「馬蝗絆」 という銘を付けたとのこと。
何も虫に例えなくても。。。
さてさて、いくつかあった “ざんねん” な重文の中で、
今回僕が、『ざんねんなじゅうぶん事典』 に是非記載したいと思ったのは、
奈良県の新薬師寺に伝わる 《絹本著色仏涅槃図》 です。
仏涅槃図とは、釈迦の入滅の場面を描いたもの。
一般的な仏涅槃図では、釈迦の周囲で、
多くの弟子たちや菩薩、そして、さまざまな動物たちが、その死を嘆き悲しんでいます。
(参考:英一蝶 《涅槃図》 メトロポリタン美術館所蔵)
しかし、新薬師寺の 《絹本著色仏涅槃図》 は・・・
描かれている弟子や菩薩が、わずか14人ほど。
動物も虎、獅子、孔雀、羊、猿と、たった5種類しか登場していません。
列席者、少なっ!
なんとも寂しいお別れの会です。
しかも。
よく見ると、釈迦が半目を開けています。
「えっ?死んだの?」「いや、死んでないよね」
「だって、目、開いてんじゃん」「何だよ、ウソだったのかよ!」
そんな弟子たちのヒソヒソ声が聞こえてくるようです。
『新薬師寺の 《絹本著色仏涅槃図》 は、
お釈迦様の死を悲しんでいる人や動物が少ない』
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