かねてより一度は訪れたかった滋賀県の佐川美術館。
先日、ようやく念願かなって、訪問してまいりました。
モノトーンの建物と青空との対比!
そして、敷地の大部分が水盤となっており、建物はまるで水に浮かんでいるかのよう!
本やネットで何度も目にして恋焦がれたあの光景が、ついに目の前に・・・・・のはずが。
天気はあいにくの雨。
空も水盤も建物も全体的に同じトーン。
カラーで撮影しているはずなのに、モノクロ写真のようにしかなりません。
ただ、まぁ、これはこれで、
"趣があって逆に貴重な機会なんじゃないか?" と、自分に言い聞かせることにしました。
さてさて、こちらの佐川美術館は、
あの佐川男子でお馴染みの佐川急便が、創業40周年記念事業の一環として開館した美術館。
1998年にスタートし、昨年2018年にめでたく20周年を迎えました (←おめでとうございます!)
佐川急便のカラーと言えば、ブルー。
ならば、美術館の外観のどこかにブルーがあったほうが、
「より佐川急便をイメージしやすくなるのでは?」 と、老婆心ながら思ってしまったのですが。
佐川美術館が位置しているのは、琵琶湖畔、それも、比叡山を望む最高のロケーション。
周囲の景観を損なわないように、あえてモノトーンにしたのだそうです。
また、高さを押えて、巨大な平屋建てで造られたのも同じ理由から、とのこと。
その話を聞いた上で、
佐川美術館のほど近くに建っていた巨大なカラフルなビルを見ると・・・
“なんだかなー” という気持ちになりました。
少しは、佐川美術館の姿勢を見習ってほしいものです。
ではでは、早速本館の中へ。
こちらには大きく3つの展示室があります。
1つは、特別展を開催する特別展示室 (僕が訪れた日は、お休み中でした)。
2つ目は、佐藤忠良館。
佐川美術館が所蔵する日本彫刻界の巨匠・佐藤忠良コレクションを、
年に数回ほどテーマに沿って展示替えしながら、公開する展示室です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
ちなみに、こちらの佐藤忠良館に展示してあるブロンズ像は、
一部のものを除き、なんと手で触ってオッケーとなっていました!
目だけでなく、手でも、佐藤忠良作品を楽しむことができます。
もちろん、360度どこを触ってもいいそうなのですが、
さすがに人前で女性の裸婦像をお触りする勇気はなく、台座を撫でるくらいに留めました (笑)
次訪れる際は、他のお客さんがいないタイミングを見計らってみます (←ん?)。
そして、3つ目の展示室は、平山郁夫館。
言わずと知れた日本画界の巨匠・平山郁夫の作品を公開する展示室です。
佐川美術館が所蔵する平山郁夫作品は、実に320余点。
日本最大級の平山郁夫コレクションを誇っています。
こちらで、現在開催されているのは、“平山郁夫 仏教伝来の軌跡” というテーマ展。
シルクロードの風景を描いた作品や、
玄奘三蔵にまつわる作品、日本の寺院を描いた作品などが紹介されています。
原爆による後遺症から、救いの道を仏教に求めたという平山郁夫。
その生涯をかけて玄奘三蔵のシルクロードの旅を、実際に追体験したのだそうです。
展示室では、そんな平山郁夫の取材マップが紹介されていました。
その移動距離たるや!
猿岩石の比ではありません。
日本画壇の重鎮というイメージが強かったのですが、こんなにもアクティヴな人物だったのですね。
現地に足を運んでスケッチしているだけに、絵には説得力があります。
温度や湿度、匂いや風などが伝わってくるようでした。
砂漠を描いた絵の前では、喉がカラカラになりそうでしたし、
高山を描いた絵の前では、空気が薄く感じられ、意識が遠のきそうに。
平山郁夫が追体験したというシルクロードの旅を、作品を通じて追体験できる展覧会でした。
ちなみに、琵琶湖を挟んで反対側にある比叡山延暦寺を、
平山郁夫が取材した作品群をまとめて紹介する一室では・・・
なんと4年ぶりに、佐川美術館が所蔵する国宝の梵鐘が特別公開されています。
平山郁夫の比叡山延暦寺の作品と何の関係もない気がしましたが、
実はもともと、こちらの梵鐘は、比叡山延暦寺の西塔宝幢院の鐘として、鋳造されたものとのこと。
ちゃんと関係があったのですね。
なお、特徴的なのは、そのシルエット。
いわゆる釣り鐘型をしておらず、スリムなシルエットをしています。
スキニー梵鐘。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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先日、ようやく念願かなって、訪問してまいりました。
モノトーンの建物と青空との対比!
そして、敷地の大部分が水盤となっており、建物はまるで水に浮かんでいるかのよう!
本やネットで何度も目にして恋焦がれたあの光景が、ついに目の前に・・・・・のはずが。
天気はあいにくの雨。
空も水盤も建物も全体的に同じトーン。
カラーで撮影しているはずなのに、モノクロ写真のようにしかなりません。
ただ、まぁ、これはこれで、
"趣があって逆に貴重な機会なんじゃないか?" と、自分に言い聞かせることにしました。
さてさて、こちらの佐川美術館は、
あの佐川男子でお馴染みの佐川急便が、創業40周年記念事業の一環として開館した美術館。
1998年にスタートし、昨年2018年にめでたく20周年を迎えました (←おめでとうございます!)
佐川急便のカラーと言えば、ブルー。
ならば、美術館の外観のどこかにブルーがあったほうが、
「より佐川急便をイメージしやすくなるのでは?」 と、老婆心ながら思ってしまったのですが。
佐川美術館が位置しているのは、琵琶湖畔、それも、比叡山を望む最高のロケーション。
周囲の景観を損なわないように、あえてモノトーンにしたのだそうです。
また、高さを押えて、巨大な平屋建てで造られたのも同じ理由から、とのこと。
その話を聞いた上で、
佐川美術館のほど近くに建っていた巨大なカラフルなビルを見ると・・・
“なんだかなー” という気持ちになりました。
少しは、佐川美術館の姿勢を見習ってほしいものです。
ではでは、早速本館の中へ。
こちらには大きく3つの展示室があります。
1つは、特別展を開催する特別展示室 (僕が訪れた日は、お休み中でした)。
2つ目は、佐藤忠良館。
佐川美術館が所蔵する日本彫刻界の巨匠・佐藤忠良コレクションを、
年に数回ほどテーマに沿って展示替えしながら、公開する展示室です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
ちなみに、こちらの佐藤忠良館に展示してあるブロンズ像は、
一部のものを除き、なんと手で触ってオッケーとなっていました!
目だけでなく、手でも、佐藤忠良作品を楽しむことができます。
もちろん、360度どこを触ってもいいそうなのですが、
さすがに人前で女性の裸婦像をお触りする勇気はなく、台座を撫でるくらいに留めました (笑)
次訪れる際は、他のお客さんがいないタイミングを見計らってみます (←ん?)。
そして、3つ目の展示室は、平山郁夫館。
言わずと知れた日本画界の巨匠・平山郁夫の作品を公開する展示室です。
佐川美術館が所蔵する平山郁夫作品は、実に320余点。
日本最大級の平山郁夫コレクションを誇っています。
こちらで、現在開催されているのは、“平山郁夫 仏教伝来の軌跡” というテーマ展。
シルクロードの風景を描いた作品や、
玄奘三蔵にまつわる作品、日本の寺院を描いた作品などが紹介されています。
原爆による後遺症から、救いの道を仏教に求めたという平山郁夫。
その生涯をかけて玄奘三蔵のシルクロードの旅を、実際に追体験したのだそうです。
展示室では、そんな平山郁夫の取材マップが紹介されていました。
その移動距離たるや!
猿岩石の比ではありません。
日本画壇の重鎮というイメージが強かったのですが、こんなにもアクティヴな人物だったのですね。
現地に足を運んでスケッチしているだけに、絵には説得力があります。
温度や湿度、匂いや風などが伝わってくるようでした。
砂漠を描いた絵の前では、喉がカラカラになりそうでしたし、
高山を描いた絵の前では、空気が薄く感じられ、意識が遠のきそうに。
平山郁夫が追体験したというシルクロードの旅を、作品を通じて追体験できる展覧会でした。
ちなみに、琵琶湖を挟んで反対側にある比叡山延暦寺を、
平山郁夫が取材した作品群をまとめて紹介する一室では・・・
なんと4年ぶりに、佐川美術館が所蔵する国宝の梵鐘が特別公開されています。
平山郁夫の比叡山延暦寺の作品と何の関係もない気がしましたが、
実はもともと、こちらの梵鐘は、比叡山延暦寺の西塔宝幢院の鐘として、鋳造されたものとのこと。
ちゃんと関係があったのですね。
なお、特徴的なのは、そのシルエット。
いわゆる釣り鐘型をしておらず、スリムなシルエットをしています。
スキニー梵鐘。
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