昨年の春より中村屋サロン美術館でスタートした “中村屋サロン アーティストリレー” 。
出展作家自身が次の作家を指名し、リレー形式で展覧会を繋いでいくという展覧会シリーズです。
中村屋サロン美術館のほど近くにあるスタジオアルタにて、
かつて行われていた 「テレフォンショッキング」 を彷彿とさせる企画ですよね。(そうですね!)
そのトップバッターを飾ったのは、
インドと日本を往復しながら、制作活動と発表を行っている日本画家・新恵美佐子さん。
アートツアーの一環で中村屋サロン美術館を訪れた際に、
ご本人にお会いすることが出来たのですが、とても素敵でパワーに満ち溢れた方でした。
そして何より、新恵さんがインドで体験したエピソードが、いちいちぶっとんでて面白かったです。
『激レアさんを連れてきた。』 に登場するのも時間の問題かもしれません。
と、そんな新恵さんがご指名したアーティストは、及川聡子さん。
宮城に生まれ、宮城を拠点に活動する日本画家です。
‟及川聡子展「光ノ萌 (きざし)」” と題された今回の展覧会では、
彼女の代表的な作品シリーズを中心に、約20点が紹介されています。
会場に入ってまず目に飛び込んでくるのは、
及川さんの代表的シリーズ 《水焔》 の作品の数々。
“・・・・・モヤモヤしてて、何が描かれてるのかよくわからないゾ”
と、モヤモヤされている方もいらっしゃることでしょう。
いやいや、ちゃんと描かれているではないですか。モヤモヤが。
そう、《水焔》 とは、湯気を描いた作品シリーズ。
これまで日本画であまり描かれてこなかった水蒸気をモチーフにした作品シリーズなのだそうです。
あれっ?でも、水蒸気な靄や霞は描かれてたような・・・と思ったら。
日本画の靄や霞は、余白、つまり描かないことで表現されているのだとか。
なるほど。水蒸気を ”描く” 日本画家は、実は意外と珍しいのですね。
そんな及川さんのもう一つの代表的なシリーズが、《香焔》。
こちらは、お線香などから立ち上る煙をモチーフにしたシリーズです。
下から上へと昇っていく煙。
それだけに絵を前にすると、自然と目線が下から上へと上がっていきます。
そして、一番上まで到達すると、また再び目線が下に戻り、そこから上へ (・・・以下繰り返し)。
不思議と何度もループしてしまう。
新感覚の鑑賞体験でした。
さてさて、そんな湯気や煙の絵のイメージの強い及川さんですが、
今回の展覧会では、近年取り組んでいるという人物画も紹介されていました。
「あれっ?普通に人物画も描くんだ」 と、やや煙に巻かれた感じはありましたが。
よくよく観てみると、やはり及川さんの個性が感じられました。
描かれている女性たちは皆一様に、どこか儚げで、心ここにあらずな表情を浮かべています。
目を離した隙に、フッと消えてしまいそうな。つまり、蒸発してしまいそうな。
まさに、及川さんならではの人物画です。
そうそう、及川さんは、大のウサギ好きだそうで。
ウサギを描いた作品も出展されていました。
思わず首元をワシワシしたくなるほどのモフモフ感。
今までウサギをモチーフにした日本画はいろいろと観てきましたが、
本物のウサギらしさという観点から言えば、及川さんの作品が一番かもしれません。
ちなみに、順路の案内図もウサギver.になっていました。
そろそろ及川さんが指名したアーティストを紹介する時間ですね。 (え~!?やだぁ!)
次回、こちらで展示をするのは、
昨年の東山魁夷記念日経日本画大賞で大賞に輝いた浅見貴子さんだそうです。(おおー!!)
来年もまた “中村屋サロン アーティストリレー” を観てくれるかな?(いいともー!)
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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出展作家自身が次の作家を指名し、リレー形式で展覧会を繋いでいくという展覧会シリーズです。
中村屋サロン美術館のほど近くにあるスタジオアルタにて、
かつて行われていた 「テレフォンショッキング」 を彷彿とさせる企画ですよね。(そうですね!)
そのトップバッターを飾ったのは、
インドと日本を往復しながら、制作活動と発表を行っている日本画家・新恵美佐子さん。
アートツアーの一環で中村屋サロン美術館を訪れた際に、
ご本人にお会いすることが出来たのですが、とても素敵でパワーに満ち溢れた方でした。
そして何より、新恵さんがインドで体験したエピソードが、いちいちぶっとんでて面白かったです。
『激レアさんを連れてきた。』 に登場するのも時間の問題かもしれません。
と、そんな新恵さんがご指名したアーティストは、及川聡子さん。
宮城に生まれ、宮城を拠点に活動する日本画家です。
‟及川聡子展「光ノ萌 (きざし)」” と題された今回の展覧会では、
彼女の代表的な作品シリーズを中心に、約20点が紹介されています。
会場に入ってまず目に飛び込んでくるのは、
及川さんの代表的シリーズ 《水焔》 の作品の数々。
“・・・・・モヤモヤしてて、何が描かれてるのかよくわからないゾ”
と、モヤモヤされている方もいらっしゃることでしょう。
いやいや、ちゃんと描かれているではないですか。モヤモヤが。
そう、《水焔》 とは、湯気を描いた作品シリーズ。
これまで日本画であまり描かれてこなかった水蒸気をモチーフにした作品シリーズなのだそうです。
あれっ?でも、水蒸気な靄や霞は描かれてたような・・・と思ったら。
日本画の靄や霞は、余白、つまり描かないことで表現されているのだとか。
なるほど。水蒸気を ”描く” 日本画家は、実は意外と珍しいのですね。
そんな及川さんのもう一つの代表的なシリーズが、《香焔》。
こちらは、お線香などから立ち上る煙をモチーフにしたシリーズです。
下から上へと昇っていく煙。
それだけに絵を前にすると、自然と目線が下から上へと上がっていきます。
そして、一番上まで到達すると、また再び目線が下に戻り、そこから上へ (・・・以下繰り返し)。
不思議と何度もループしてしまう。
新感覚の鑑賞体験でした。
さてさて、そんな湯気や煙の絵のイメージの強い及川さんですが、
今回の展覧会では、近年取り組んでいるという人物画も紹介されていました。
「あれっ?普通に人物画も描くんだ」 と、やや煙に巻かれた感じはありましたが。
よくよく観てみると、やはり及川さんの個性が感じられました。
描かれている女性たちは皆一様に、どこか儚げで、心ここにあらずな表情を浮かべています。
目を離した隙に、フッと消えてしまいそうな。つまり、蒸発してしまいそうな。
まさに、及川さんならではの人物画です。
そうそう、及川さんは、大のウサギ好きだそうで。
ウサギを描いた作品も出展されていました。
思わず首元をワシワシしたくなるほどのモフモフ感。
今までウサギをモチーフにした日本画はいろいろと観てきましたが、
本物のウサギらしさという観点から言えば、及川さんの作品が一番かもしれません。
ちなみに、順路の案内図もウサギver.になっていました。
そろそろ及川さんが指名したアーティストを紹介する時間ですね。 (え~!?やだぁ!)
次回、こちらで展示をするのは、
昨年の東山魁夷記念日経日本画大賞で大賞に輝いた浅見貴子さんだそうです。(おおー!!)
来年もまた “中村屋サロン アーティストリレー” を観てくれるかな?(いいともー!)
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