『サティスファクション』 や 『ジャンピン・ジャック・フラッシュ』 など、
数々のヒット曲で知られる世界的なロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ。
今なお第一線で活躍する彼ら自身がプロデュースした展覧会、
"Exhibitionismーザ・ローリング・ストーンズ展" が、2016年4月ロンドンを皮切りに、
ニューヨークやシカゴ、ラスベガス、シドニーと世界各地で開催されました。
その総入場者数は、なんと100万人を突破したそうです!
そんな世界中で旋風を巻き起こした展覧会が、このたびついに日本上陸。
アジア唯一の巡回地となる東京で、それも五反田で開催されています。
会場は、TOC五反田メッセ。
GWの最終日5月6日までの開催です。
出展されているアイテムは、実に500点以上!
メンバーが実際に使っていた楽器の数々から、
ミック・ジャガー直筆の作詞ノート、
歴代のアルバムジャケットのアートワーク、
さらには、作曲の権利に関する権利書といった生々し過ぎるものまで。
ザ・ローリング・ストーンズファン垂涎のアイテムが、
1800平米という広大な展示空間に、ドドーンと一挙公開されています。
また、ファンなら失神してしまうかもしれないのが、彼らにまつわる色々な再現コーナー。
録音スタジオや、
ライブステージのバックヤードといった、
普段は公開されていない禁断の裏側を垣間見ることができます。
しかも、細部まで完全に再現されているので、
まるで、実際にその場所に足を踏み入れたかのような臨場感を味わうことができます。
極め付きは、デビューの頃、メンバーが共に暮らしたという狭いアパート部屋の完全再現。
シンクの中の洗い物まで、完全再現されていました (笑)
あまりにも汚らしく、お世辞にも売れる気がしません。
イギリス版 『銭形金太郎』 状態です。
しかし、そんな彼らが今や世界的ビッグスター。
永ちゃん以上に、成りあがっています。
ちなみに、細部にまでこだわっており、
彼らのヘビースモーカーぶりがわかる灰皿までも、完全再現されていました。
ものすごい煙草の量です。
受動喫煙ナンチャラがクレームを言ってきませんように。
それらの再現展示があまりにも本気なため、全体的には、展覧会というよりも、
ザ・ローリング・ストーンズをモチーフにしたアトラクションのような印象を受けました。
クライマックスには、3Dメガネを付けて、
2013年にロンドンのハイドパークで行われたコンサートを体験するコーナーもあり、
ディ●ニーランドにおける 「キャプテンEO」 に近いものがあります。
ザ・ローリング・ストーンズに熱狂した方、
もしくは、今も熱狂中の方なら、必ずやサティスファクション (=満足) できる展覧会でしょう。
アートテラー的に興味深かったのは、
ザ・ローリング・ストーンズとポップアート作家たちとのコラボ。
ポップ・アートの先駆者といわれるイギリスの画家リチャード・ハミルトンや、
ポップアートの巨匠アンディ・ウォーホルによる作品が紹介されていました。
ザ・ローリング・ストーンズが、
ポップアートのアイコンの一つとして用いられていたのは、なんとも興味深い事実。
まさに時代を象徴する存在だったことを、実感させられました。
また、個人的に衝撃を受けたのは、
初期のザ・ローリング・ストーンズのビジュアルです。
完全にビートルズやベイシティローラーズの二番煎じ。
この写真を見て、誰がザ・ローリング・ストーンズだとわかりましょうか。
路線変更して大正解です。
なお、展覧会では、その当時の衣装も紹介されていました。
もちろん、ロック路線へ変更したあとの衣装も紹介されています。
真面目だった子が、急に不良になったかのような。
若干、高校デビューに通ずるものがありました (笑)
いや、そんなことより何よりも、
マネキンのヘアスタイルが妙なことになっています。
これでは、ミック・ジャガーではなく、『ピューと吹く!ジャガー』。
うすた京介感がハンパなかったです。
ガビーン。
最後に、ミック・ジャガーに関して、どうしても気になってしまったことを。
自分はザ・ローリング・ストーンズの世代ではないですが、
今回の展覧会を通じて、改めて彼らのカッコよさを知りました。
特にライブ映像でのミック・ジャガーは、惚れ惚れするくらいにカッコ良かったです。
と、それを踏まえた上で。。。
メインビジュアルのミック・ジャガーが、
一瞬、ロン毛のカツラを被った林家木久扇に見えてしまいました。
いやんばか〜ん。
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