~前回までのあらすじ~
「私が皆さんにお伝えしたいメッセージは、
私は日本を愛し、国宝を愛しているということです。
もし愛情や愛着、心からの繋がりがなければ、
9年間を国宝ハンターとして務めることなど誰もしないでしょう。」
と動画を通じて訴えたい国宝ハンターが、平成最後の国宝ハンティングの旅先に挑む!
コンビニはないのに寺はやたらとある。
そんな福井県小浜市で国宝を無事に2件ゲット!
ただ、いまだ朝食はゲットできず・・・
明通寺の最寄りである新平野駅 (徒歩4.4㎞!) の周辺には、飲食店がないらしい。
そこで、帰りは、次の駅である東小浜駅 (徒歩5.5㎞!) を目指すことにしました。
こちらの駅の方が栄えているとの明通寺の住職さんの情報通り、ようやく駅近辺でコンビニを発見!
無事に朝食をゲットすることが出来ました。
もはやリアル 『帰れマンデー見っけ隊!!』。
「無人駅で飲食店を見つけるまで帰れない旅」 を一人で行っているような感じです。
食事を済ましたところで、東小浜駅から小浜線に乗って、松尾寺駅へ。
ここから、西国三十三所の第29番に当たる松尾寺 (まつのおでら) を目指します。
松尾寺駅という駅名なのですから、
当然、すぐ近くに松尾寺があるのかと思いきや、さにあらず。
どうやら松尾寺は、あの山の向こうにあるようです。
遠っ!!
すでに午前中に10㎞近く歩いているので、かなり足にきています。
しかし、これぞ平成最後の国宝ハンティングの旅!
総決算に相応しいチャレンジじゃないか!
そう自分に言い聞かせて、頑張ることに。
駅から1㎞ほど進むと、松尾寺口が見えてきました。
ここから松尾寺まで、残り2.5㎞。
それらしき建物は全く見つけられません。
ちなみに、道路の脇には、「松尾寺参道」 の文字が。
おそらく、日本一風情のない参道ではなかろうか。
その後も、「無人駅で飲食店を見つけるまで帰れない旅」 で見るような光景が延々と続きます。
山道を登り続けること、小一時間。
ついに松尾寺を見つけました。
4月も末だというのに、立派な紅葉。
季節感が完全にとち狂ってます。
石段を登って、山門へ。
すると、衝撃的な光景が目に飛び込んできました。
?!
なんと金剛力士像がパネルだったのです。
しかも、パネルは小さめ。
これで守れているのだろうか・・・?
まぁ、でも、車で来ない限り、
ここを訪れるまでに参拝者はヘロヘロになっているから、なんとかなるのかも。
本堂で参拝を済ませてから・・・
真の目的地である宝物殿へ。
拝観料の800円を払って中に入ります。
小さな展示空間でひときわ大きな存在感を放っていたのは、金剛力士像。
そう、山門にあるはずの金剛力士像です。
どうやら長年外に安置されていたため、ボロボロになってしまった模様。
そこで数年前に修復されたのをきっかけに、宝物殿の中に安置されるようになったのだそうです。
お寺を護るべき仁王像が、逆にお寺に護られていました。
そして、その向かいに展示されていたのが、
《絹本着色普賢延命像》 (ジャンル:絵画) です。
国宝に指定されている普賢延命菩薩像は、2件のみ。
1つは、すでにハンティング済の広島県の持光寺が所蔵するもの。
そちらの普賢延命菩薩は、4頭の象に乗っていますが。
松尾寺の普賢延命菩薩は・・・
3つの顔を持つケルベロスのような象に乗っています!
それだけでも驚きなのですが、その象を支えているのは5000頭の小さな象!
この普賢延命菩薩が、どうやって移動するのか、全く想像がつきません。
ともあれ、貴重な国宝をハンティング。
はるばる歩いてきた甲斐がありました。
その旨を宝物殿のおばちゃんに伝えると、「今年で良かったわね」 とのこと。
なんでも来年は展示されないのだそうです。
その理由を尋ねてみると・・・
「来年は、京都の博物館で展示されるのよ。
“西国三十三所展” ってのがあって、そこに出展されるの」
図らずも、来年の大型展覧会の情報をゲットしてしまいました!
・・・・・って、いや、そんなことよりも、
だったら、こんな苦労をしなくても、京都の博物館で観られたんじゃね??
知りたいような知りたくないような情報でした。
と、軽くショックを受けたあと、
宝物殿を出ようとしたところで、再び衝撃的な光景が目に飛び込んできました!
《絹本着色普賢延命像》 の顔のどアップ!
拝観料や入館受付時間とかを記載したパネルの裏側は、こんなことになっていたのですね。
金剛力士像といい、普賢延命菩薩の顔といい、松尾寺のパネル使いは独特です。
ちなみに。
今年もこのシーズンに、文化庁が国宝を増やしました。
平成最後に国宝に昇格したのは、3件。
うち2件は、毎年恒例のトーハクの “平成31年 新指定 国宝・重要文化財” でゲットしています。
1つは、京都・安祥寺の 《木造五智如来坐像》 (ジャンル:彫刻)。
そして、もう1つは、唐招提寺の彫刻群。
《木造薬師如来立像/木造衆宝王菩薩立像/木造伝獅子吼菩薩立像/木造伝大自在王菩薩立像》 (ジャンル:彫刻)。
《木造薬師如来立像》 は、「殿下」 こと小野寺昭に似ていました。
今現在の国宝ハンティング数 1009/1119(1016改め)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!
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「私が皆さんにお伝えしたいメッセージは、
私は日本を愛し、国宝を愛しているということです。
もし愛情や愛着、心からの繋がりがなければ、
9年間を国宝ハンターとして務めることなど誰もしないでしょう。」
と動画を通じて訴えたい国宝ハンターが、平成最後の国宝ハンティングの旅先に挑む!
コンビニはないのに寺はやたらとある。
そんな福井県小浜市で国宝を無事に2件ゲット!
ただ、いまだ朝食はゲットできず・・・
明通寺の最寄りである新平野駅 (徒歩4.4㎞!) の周辺には、飲食店がないらしい。
そこで、帰りは、次の駅である東小浜駅 (徒歩5.5㎞!) を目指すことにしました。
こちらの駅の方が栄えているとの明通寺の住職さんの情報通り、ようやく駅近辺でコンビニを発見!
無事に朝食をゲットすることが出来ました。
もはやリアル 『帰れマンデー見っけ隊!!』。
「無人駅で飲食店を見つけるまで帰れない旅」 を一人で行っているような感じです。
食事を済ましたところで、東小浜駅から小浜線に乗って、松尾寺駅へ。
ここから、西国三十三所の第29番に当たる松尾寺 (まつのおでら) を目指します。
松尾寺駅という駅名なのですから、
当然、すぐ近くに松尾寺があるのかと思いきや、さにあらず。
どうやら松尾寺は、あの山の向こうにあるようです。
遠っ!!
すでに午前中に10㎞近く歩いているので、かなり足にきています。
しかし、これぞ平成最後の国宝ハンティングの旅!
総決算に相応しいチャレンジじゃないか!
そう自分に言い聞かせて、頑張ることに。
駅から1㎞ほど進むと、松尾寺口が見えてきました。
ここから松尾寺まで、残り2.5㎞。
それらしき建物は全く見つけられません。
ちなみに、道路の脇には、「松尾寺参道」 の文字が。
おそらく、日本一風情のない参道ではなかろうか。
その後も、「無人駅で飲食店を見つけるまで帰れない旅」 で見るような光景が延々と続きます。
山道を登り続けること、小一時間。
ついに松尾寺を見つけました。
4月も末だというのに、立派な紅葉。
季節感が完全にとち狂ってます。
石段を登って、山門へ。
すると、衝撃的な光景が目に飛び込んできました。
?!
なんと金剛力士像がパネルだったのです。
しかも、パネルは小さめ。
これで守れているのだろうか・・・?
まぁ、でも、車で来ない限り、
ここを訪れるまでに参拝者はヘロヘロになっているから、なんとかなるのかも。
本堂で参拝を済ませてから・・・
真の目的地である宝物殿へ。
拝観料の800円を払って中に入ります。
小さな展示空間でひときわ大きな存在感を放っていたのは、金剛力士像。
そう、山門にあるはずの金剛力士像です。
どうやら長年外に安置されていたため、ボロボロになってしまった模様。
そこで数年前に修復されたのをきっかけに、宝物殿の中に安置されるようになったのだそうです。
お寺を護るべき仁王像が、逆にお寺に護られていました。
そして、その向かいに展示されていたのが、
《絹本着色普賢延命像》 (ジャンル:絵画) です。
国宝に指定されている普賢延命菩薩像は、2件のみ。
1つは、すでにハンティング済の広島県の持光寺が所蔵するもの。
そちらの普賢延命菩薩は、4頭の象に乗っていますが。
松尾寺の普賢延命菩薩は・・・
3つの顔を持つケルベロスのような象に乗っています!
それだけでも驚きなのですが、その象を支えているのは5000頭の小さな象!
この普賢延命菩薩が、どうやって移動するのか、全く想像がつきません。
ともあれ、貴重な国宝をハンティング。
はるばる歩いてきた甲斐がありました。
その旨を宝物殿のおばちゃんに伝えると、「今年で良かったわね」 とのこと。
なんでも来年は展示されないのだそうです。
その理由を尋ねてみると・・・
「来年は、京都の博物館で展示されるのよ。
“西国三十三所展” ってのがあって、そこに出展されるの」
図らずも、来年の大型展覧会の情報をゲットしてしまいました!
・・・・・って、いや、そんなことよりも、
だったら、こんな苦労をしなくても、京都の博物館で観られたんじゃね??
知りたいような知りたくないような情報でした。
と、軽くショックを受けたあと、
宝物殿を出ようとしたところで、再び衝撃的な光景が目に飛び込んできました!
《絹本着色普賢延命像》 の顔のどアップ!
拝観料や入館受付時間とかを記載したパネルの裏側は、こんなことになっていたのですね。
金剛力士像といい、普賢延命菩薩の顔といい、松尾寺のパネル使いは独特です。
ちなみに。
今年もこのシーズンに、文化庁が国宝を増やしました。
平成最後に国宝に昇格したのは、3件。
うち2件は、毎年恒例のトーハクの “平成31年 新指定 国宝・重要文化財” でゲットしています。
1つは、京都・安祥寺の 《木造五智如来坐像》 (ジャンル:彫刻)。
そして、もう1つは、唐招提寺の彫刻群。
《木造薬師如来立像/木造衆宝王菩薩立像/木造伝獅子吼菩薩立像/木造伝大自在王菩薩立像》 (ジャンル:彫刻)。
《木造薬師如来立像》 は、「殿下」 こと小野寺昭に似ていました。
今現在の国宝ハンティング数 1009/1119(1016改め)
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