現在、サントリー美術館で開催されているのは、
“nendo × Suntory Museum of Art
information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美” という展覧会。
佐藤オオキ氏が代表を務めるデザインオフィスnendoとサントリー美術館が共同で企画。
そして、展示デザインも手掛けたという展覧会です。
シンプルでミニマルなデザインが特徴なnendoだけに (?)。
サントリー美術館の公式HPでの今展の紹介文も、なんともシンプルでミニマルなものでした。
人は美しいものに出会ったとき、2種類の感動のしかたをすると仮定。
作品の背景や製作過程、作者の意図や想いを知ることで生まれる感動、
そしてもうひとつは、ただただ理由もなく、心が揺さぶられる感動です。
本展は、佐藤オオキ氏率いるデザインオフィスnendoが提案する、
左脳的なアプローチ、右脳的な感じ方の双方で、日本の美術をたのしんでみる展覧会です。
つまり、1つの展覧会のようで、2度たのしめる展覧会なのです。
さて、あなたは理論派?それとも直感派?(公式HPより)
・・・・・・・・・・・・・。
正直なところ、このインフォメーションだけでは、インスピレーションが働かず。。。
どんな展覧会なのか、まったくもって想像がつきませんでした。
とはいえ、ありがたいことにインビテーションが届いたので、そちらを片手にサントリー美術館へ。
展覧会のメインビジュアルからして、
いつものサントリー美術館のインプレッションとは異なりますが。
イントロダクションも、これまでにないものとなっていました。
サントリー美術館の展覧会に限らず、展覧会の会場の入り口は、普通は1つしかありませんが。
今展には、「inspiration」 のルートの入り口と、
「information」 のルートの入り口の2つがあります。
どちらのルートを進むか。
自分で選ぶところから、展覧会はスタートします。
僕は、「inspiration」 を選択。
こちらは、黒を基調とした暗めのルートとなっています。
しばらく進むと、四角く光る部分が現れました。
近づいて覗いてみると・・・・・
そこには、ガラスの何やらが展示されていました。
キャプションが一切ないので、
これが何なのか、何時代のものなのかはわかりません。
しかし、ライティングのおかげで、
カッティングされたラインの美しさはダイレクトに伝わります。
なるほど。まさに日本美術を余計なインフォメーションなしに、
インスピレーションだけで、直観的に純粋に楽しむルートなのですね!
そんな 「inspiration」 のルートには、この他にも、
これまでにない斬新な仕掛けやディスプレイが用意されています。
「inspiration」 のルート自体が、もはや一つのインスタレーションのよう!
サントリー美術館の所蔵品から選ばれた全22点の日本美術の新たな魅力が引き出されていました。
具体的に紹介したいディスプレイは、いろいろありますが。
インスピレーションで楽しむルートなので、
ネタバレなんて野暮な真似はしないよう、あえて詳細は自重。
気になる方は、是非会場で!
そうそう。
展覧会の吹き抜け部分では、インターミッション的に、
nendoによる 《uncovered skies》 という作品も展示されていました。
スタッフさんから手渡されるのは、一見すると普通のビニール傘。
この傘を手に、光の上を歩いてみると・・・
まぁ、なんということでしょう!
傘の影に映像が現れたではないですか!
実は、こちらの傘には、偏光フィルムが用いられており、
そのシルエットが足元の光に落ちることで映像が浮かび上がるのだそうです。
《uncovered skies》 も含めて、とにかく楽しい展覧会でした♪
・・・・・って、今回の展覧会は、ここで終わりではありません!
出口を出たら、再び入り口へ。
今度は新たに、もう1つのルートで楽しむことが出来るのです。
というわけで、2周目は白を基調とした 「information」 のルートを進みます。
最初に展示されていたのは、
もちろん 「inspiration」 のルートで最初に観たあのガラスの何やら。
「inspiration」 のちょうど反対側から鑑賞する形になります。
「information」 側のディスプレイは、いたってシンプル。
言ってしまえば、特に何の変哲もないディスプレイです。
しかし、こちらのルートは、「inspiration」 のルートとは打って変わって・・・
インフォメーションが、とにかく充実!
これでもかというくらいに壁にビッシリ書かれています。
「inspiration」 のルートで目にしていたものの正体がようやく判明。
ストンと腑に落ちる面白さがありました。
2周目で1周目のよくわからなった部分をフォローする。
『カメラを止めるな!』 に近いものがありました。
また単純に、インフォメーションと併せて作品を鑑賞するのは、
「inspiration」 のルートとは違い、知的好奇心が刺激されました。
これはこれで、楽しいルートです。
ちなみに、「inspiration」 のルートからの 「information」 のルートからの、
もう一度 「inspiration」 のルートを体験すると、1周目とはまた違った感じ方がありました。
(展覧会は何周してもOKです!)
1つの展覧会で、3度の味わいが楽しめる。
まるで、ひつまぶしのような展覧会です。
日本美術の展覧会の見せ方に、こんな方法があったとは!
美術館の新たな可能性を感じました。
令和の幕開きに相応しい展覧会です。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
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information or inspiration? 左脳と右脳でたのしむ日本の美” という展覧会。
佐藤オオキ氏が代表を務めるデザインオフィスnendoとサントリー美術館が共同で企画。
そして、展示デザインも手掛けたという展覧会です。
シンプルでミニマルなデザインが特徴なnendoだけに (?)。
サントリー美術館の公式HPでの今展の紹介文も、なんともシンプルでミニマルなものでした。
人は美しいものに出会ったとき、2種類の感動のしかたをすると仮定。
作品の背景や製作過程、作者の意図や想いを知ることで生まれる感動、
そしてもうひとつは、ただただ理由もなく、心が揺さぶられる感動です。
本展は、佐藤オオキ氏率いるデザインオフィスnendoが提案する、
左脳的なアプローチ、右脳的な感じ方の双方で、日本の美術をたのしんでみる展覧会です。
つまり、1つの展覧会のようで、2度たのしめる展覧会なのです。
さて、あなたは理論派?それとも直感派?(公式HPより)
・・・・・・・・・・・・・。
正直なところ、このインフォメーションだけでは、インスピレーションが働かず。。。
どんな展覧会なのか、まったくもって想像がつきませんでした。
とはいえ、ありがたいことにインビテーションが届いたので、そちらを片手にサントリー美術館へ。
展覧会のメインビジュアルからして、
いつものサントリー美術館のインプレッションとは異なりますが。
イントロダクションも、これまでにないものとなっていました。
サントリー美術館の展覧会に限らず、展覧会の会場の入り口は、普通は1つしかありませんが。
今展には、「inspiration」 のルートの入り口と、
「information」 のルートの入り口の2つがあります。
どちらのルートを進むか。
自分で選ぶところから、展覧会はスタートします。
僕は、「inspiration」 を選択。
こちらは、黒を基調とした暗めのルートとなっています。
しばらく進むと、四角く光る部分が現れました。
近づいて覗いてみると・・・・・
そこには、ガラスの何やらが展示されていました。
キャプションが一切ないので、
これが何なのか、何時代のものなのかはわかりません。
しかし、ライティングのおかげで、
カッティングされたラインの美しさはダイレクトに伝わります。
なるほど。まさに日本美術を余計なインフォメーションなしに、
インスピレーションだけで、直観的に純粋に楽しむルートなのですね!
そんな 「inspiration」 のルートには、この他にも、
これまでにない斬新な仕掛けやディスプレイが用意されています。
「inspiration」 のルート自体が、もはや一つのインスタレーションのよう!
サントリー美術館の所蔵品から選ばれた全22点の日本美術の新たな魅力が引き出されていました。
具体的に紹介したいディスプレイは、いろいろありますが。
インスピレーションで楽しむルートなので、
ネタバレなんて野暮な真似はしないよう、あえて詳細は自重。
気になる方は、是非会場で!
そうそう。
展覧会の吹き抜け部分では、インターミッション的に、
nendoによる 《uncovered skies》 という作品も展示されていました。
スタッフさんから手渡されるのは、一見すると普通のビニール傘。
この傘を手に、光の上を歩いてみると・・・
まぁ、なんということでしょう!
傘の影に映像が現れたではないですか!
実は、こちらの傘には、偏光フィルムが用いられており、
そのシルエットが足元の光に落ちることで映像が浮かび上がるのだそうです。
《uncovered skies》 も含めて、とにかく楽しい展覧会でした♪
・・・・・って、今回の展覧会は、ここで終わりではありません!
出口を出たら、再び入り口へ。
今度は新たに、もう1つのルートで楽しむことが出来るのです。
というわけで、2周目は白を基調とした 「information」 のルートを進みます。
最初に展示されていたのは、
もちろん 「inspiration」 のルートで最初に観たあのガラスの何やら。
「inspiration」 のちょうど反対側から鑑賞する形になります。
「information」 側のディスプレイは、いたってシンプル。
言ってしまえば、特に何の変哲もないディスプレイです。
しかし、こちらのルートは、「inspiration」 のルートとは打って変わって・・・
インフォメーションが、とにかく充実!
これでもかというくらいに壁にビッシリ書かれています。
「inspiration」 のルートで目にしていたものの正体がようやく判明。
ストンと腑に落ちる面白さがありました。
2周目で1周目のよくわからなった部分をフォローする。
『カメラを止めるな!』 に近いものがありました。
また単純に、インフォメーションと併せて作品を鑑賞するのは、
「inspiration」 のルートとは違い、知的好奇心が刺激されました。
これはこれで、楽しいルートです。
ちなみに、「inspiration」 のルートからの 「information」 のルートからの、
もう一度 「inspiration」 のルートを体験すると、1周目とはまた違った感じ方がありました。
(展覧会は何周してもOKです!)
1つの展覧会で、3度の味わいが楽しめる。
まるで、ひつまぶしのような展覧会です。
日本美術の展覧会の見せ方に、こんな方法があったとは!
美術館の新たな可能性を感じました。
令和の幕開きに相応しい展覧会です。
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