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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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町田市立博物館最終展 ―工芸美術の名品―

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町田市立博物館が、来月6月中に現在の建物での展示事業を終了するそうです。
そこで、お別れもかねて町田市立博物館へ行ってきました。




ファイナルの展覧会として開催されていたのは、
“町田市立博物館最終展 ―工芸美術の名品―”
町田市立博物館コレクションの中から選りすぐりの名品が一堂に会す、
まさに45年間のフィナーレを飾るに相応しい、大総集編的な展覧会です。




最後の展覧会ということもあって、全フロアで写真撮影が可能!
見納めだけでなく、撮り納めもできるラストチャンスとなっています。
星

さてさて、町田市立博物館といえば、ガラス器のコレクションに定評のある博物館。
今展にももちろん、紀元前6~5世紀のギリシャで出土したガラスや、




町田市立博物館がガラス器を収拾するきっかけとなったというボヘミアングラス、




薩摩切子をはじめとする江戸時代のガラス、




さらには、現代のガラス作家による作品など、




さまざまなタイプのガラス器の名品が出展されています。
どのガラス器も、うっとりするほど美しかったのですが、
覗き込もうとするたびに、ガラスケースへの映り込みが気になりました。
おそらく古いタイプのガラスケース。
ガラス器よりも、ガラスケースを意識していた時間のが長かったような。
そんなところにも45年の歴史が感じられました。

ちなみに、今回出展されていたガラス器の中で、
特に感銘を受けたのは、松浦玉圃によるデカンタとワイングラスです。




松浦玉圃は、明治期から大正期にかけて活躍した、知る人ぞ知るガラス作家なのだそう。
その繊細でオシャレでモダンなデザインに、思わず目を惹かれました。
さすがに、平成や令和のデザインとは思えませんが、
昭和後半のレトロなデザインに通ずるものがあります。
赤ワインでは映えなさそうですが、白ワインを入れたら映えそうですね。

また、ガラス以外で充実していたのが、陶磁器のコレクション。




個人的には、ゆるキャラみたいなのがサイドに取り付けられた 《青磁獣耳壺》 や、




どことなくウサビッチを彷彿とさせる 《褐釉兎型壺》 あたりが、まさしくツボでした。




それから、こちらの 《五彩仏像文水柱 (ベンチャロン)》





仏というよりも、なだぎ武扮するディラン・マッケイのよう。
見れば見るほど、ジワジワ来る作品でした。


ちなみに、今回の展覧会は・・・




なんと入館料が無料です!
しかも、来場者に、ポストカード1枚プレゼント。
さらに、会期後半からは平日限定で、
希望者先着10名にお好きな図録を1冊無料でプレゼントするとのこと。
さらにさらに、5月11日には、先着順で、
母の日・花の苗 (パンジー+ペチュニア) の無料プレゼントもあるのだとか。
「もはやヤケになってるんじゃないか?」 と、
若干心配になってしまうくらいの大盤振る舞いっぷりでした (笑)




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