ミュシャの代表作にして出世作、《ジスモンダ》。
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そのモデルとして知られているのが、
フランスの 「ベル・エポック」 と呼ばれた時代を象徴する大女優サラ・ベルナールです。
これまで日本では、あくまでミュシャのモデルというポジションでしか紹介されてこなかった彼女。
そんなサラにスポットライトを当てた日本初の展覧会、
“サラ・ベルナールの世界展” が、箱根ラリック美術館にて開催されています。
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
こちらが、今展の主役であるサラ・ベルナールご本人。
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舞台衣装を身にまとったポートレートかと思いきや、
キャプションには、《街着姿のサラ・ベルナール》 とありました。
こんなファッションを普段使いできるだなんて。
さすが大女優です。
さらに驚かされたのが、彼女の部屋を撮影した写真。
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シュルレアリスムの作家によるコラージュ作品のように見えますが、なんと実写です。
毛皮があちこちに飾られていたり、植物が生い茂っていたり。
プライベートの部屋というよりも、まるで舞台のセットのようです。
そういう意味では、常に女優だったのかもしれません。
また、サラ・ベルナールのポートレート以外にも、
サラの恋人だったという噂がある女流画家ルイズ・アベマによる絵画作品や、
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もちろん、ミュシャによるサラ・ベルナールのポスターも紹介されていました。
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興味深かったのは、サラが描かれた広告ポスターです。
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今でこそ広告ポスターに有名人が登場するのは、当たり前ですが。
この当時としては、かなり画期的だったとのこと。
もしかしたら、サラ・ベルナールが、キャンギャル第一号なのかもしれません。
さらには、サラをモデルにした作品以外にも、
サラ・ベルナールの私物や舞台衣装なども出展されています。
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その中でも特に見逃せないのが、ユリをモチーフにした舞台用冠です。
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こちらの冠は、なんとミュシャとラリックが共同制作したもの。
アールヌーヴォーの2台巨匠の最初で最後となる幻のコラボです。
ちなみに、『遠国の姫君』 という舞台で、実際に使用されたのだそうです。
さてさて、その生涯、女優として第一線で活躍し続けたサラ・ベルナールですが、
自ら一座を率いるなど、興行主、プロデューサーとしても第一線で活躍していました。
さらには、普仏戦争の際には、国や財界の支援を受け、
劇場であるオデオン座を病院として開放するなど、社会活動家としても活躍していたとのこと。
そう。サラ・ベルナールは、ただの一女優に収まらないマルチな才能を持つ人物だったようです。
そんな彼女なマルチな才能は演劇以外でも、彫刻の分野でもいかんなく発揮しています。
手ほどきを受けてから、わずか数週間で、
箱根ラリック美術館が所蔵するこちらの彫刻作品を制作するほどの腕前に!
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その彫刻の才能に、あのロダンも嫉妬したと言われているほど。
芸能人が片手間に絵を描きました、彫刻を作りました、というレベルではありませんでした。
他には、『雲の中で ある椅子の印象』 という本も執筆しているそう。
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なんと小説家としての才能もあったのですね。
サラ・・・おそろしい子! (←これが言いたかっただけw)
知ってるようでいて、実はほとんど何も知らない、
まさに “知ってるつもり” だったサラ・ベルナールの生涯が明らかになる展覧会でした。
![星]()
さて、余談ですが。
箱根ラリック美術館を久しぶりに訪れたところ、
なんともユニークなフォトスポットが誕生していました。
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専用のアプリをダウンロードして撮影すると、
誰でも箱根ラリック美術館を代表するコレクション 《シルフィード》 になれるのだそうです。
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なんでもスマホの画面上で、人物に合わせて羽が生えるのだとか。
イマイチ仕組みがよくわからなかったので、スルーしようとしたのですが、
学芸員さんに乗せられるままに、アプリをダウンロード、そして、撮影される羽目に。
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我ながら、どうかしています。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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そのモデルとして知られているのが、
フランスの 「ベル・エポック」 と呼ばれた時代を象徴する大女優サラ・ベルナールです。
これまで日本では、あくまでミュシャのモデルというポジションでしか紹介されてこなかった彼女。
そんなサラにスポットライトを当てた日本初の展覧会、
“サラ・ベルナールの世界展” が、箱根ラリック美術館にて開催されています。

(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
こちらが、今展の主役であるサラ・ベルナールご本人。

舞台衣装を身にまとったポートレートかと思いきや、
キャプションには、《街着姿のサラ・ベルナール》 とありました。
こんなファッションを普段使いできるだなんて。
さすが大女優です。
さらに驚かされたのが、彼女の部屋を撮影した写真。

シュルレアリスムの作家によるコラージュ作品のように見えますが、なんと実写です。
毛皮があちこちに飾られていたり、植物が生い茂っていたり。
プライベートの部屋というよりも、まるで舞台のセットのようです。
そういう意味では、常に女優だったのかもしれません。
また、サラ・ベルナールのポートレート以外にも、
サラの恋人だったという噂がある女流画家ルイズ・アベマによる絵画作品や、

もちろん、ミュシャによるサラ・ベルナールのポスターも紹介されていました。

興味深かったのは、サラが描かれた広告ポスターです。

今でこそ広告ポスターに有名人が登場するのは、当たり前ですが。
この当時としては、かなり画期的だったとのこと。
もしかしたら、サラ・ベルナールが、キャンギャル第一号なのかもしれません。
さらには、サラをモデルにした作品以外にも、
サラ・ベルナールの私物や舞台衣装なども出展されています。


その中でも特に見逃せないのが、ユリをモチーフにした舞台用冠です。


こちらの冠は、なんとミュシャとラリックが共同制作したもの。
アールヌーヴォーの2台巨匠の最初で最後となる幻のコラボです。
ちなみに、『遠国の姫君』 という舞台で、実際に使用されたのだそうです。
さてさて、その生涯、女優として第一線で活躍し続けたサラ・ベルナールですが、
自ら一座を率いるなど、興行主、プロデューサーとしても第一線で活躍していました。
さらには、普仏戦争の際には、国や財界の支援を受け、
劇場であるオデオン座を病院として開放するなど、社会活動家としても活躍していたとのこと。
そう。サラ・ベルナールは、ただの一女優に収まらないマルチな才能を持つ人物だったようです。
そんな彼女なマルチな才能は演劇以外でも、彫刻の分野でもいかんなく発揮しています。
手ほどきを受けてから、わずか数週間で、
箱根ラリック美術館が所蔵するこちらの彫刻作品を制作するほどの腕前に!

その彫刻の才能に、あのロダンも嫉妬したと言われているほど。
芸能人が片手間に絵を描きました、彫刻を作りました、というレベルではありませんでした。
他には、『雲の中で ある椅子の印象』 という本も執筆しているそう。

なんと小説家としての才能もあったのですね。
サラ・・・おそろしい子! (←これが言いたかっただけw)
知ってるようでいて、実はほとんど何も知らない、
まさに “知ってるつもり” だったサラ・ベルナールの生涯が明らかになる展覧会でした。

さて、余談ですが。
箱根ラリック美術館を久しぶりに訪れたところ、
なんともユニークなフォトスポットが誕生していました。

専用のアプリをダウンロードして撮影すると、
誰でも箱根ラリック美術館を代表するコレクション 《シルフィード》 になれるのだそうです。

なんでもスマホの画面上で、人物に合わせて羽が生えるのだとか。
イマイチ仕組みがよくわからなかったので、スルーしようとしたのですが、
学芸員さんに乗せられるままに、アプリをダウンロード、そして、撮影される羽目に。

我ながら、どうかしています。
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