現在、たばこと塩の博物館で開催されているのは、
“マッチ ~魔法の着火具・モダンなラベル~” という展覧会。
かつて喫煙には欠かせないアイテムだったものの、
最近ではすっかり見かけなくなったマッチに焦点を当てた展覧会です。
そもそもマッチが誕生したのは、19世紀半ばのヨーロッパ。
簡単に火を点けられる魔法のような道具として、世界に広がっていったそうです。
展覧会の冒頭でまず紹介されていたのは、
マッチが登場する前に、日本で使われていた着火具の数々。
火打石や種火を保つための火入れに交じって、
なんとなくマッチっぽい形状のアイテムがありました。
こちらは、硫黄付け木。
マッチのような着火具ではなく、
種火を大きな火にするためのアイテムなのだそうです。
日本にマッチがもたらされた時期はハッキリとはしていないそうですが。
1860年頃の浮世絵には、マッチで火をつける様子が描かれていました。
ちなみに、マッチが登場する浮世絵と言えば、歌川芳年の 《機嫌競 貧書生》 も。
こちらは、当時の風俗を職業ごとに紹介するシリーズのうちの1枚。
明治時代のとある貧しい書生の日常の一コマが描かれています。
一升瓶を片手に、ゴロゴロゴロゴロ。
もう片方の手には、こんにゃくがあります。
床に散らばっているのは、煙管と刻み煙草、そして、マッチです。
典型的なダメ野郎。
いつの時代もこんな輩はいるのだなァ。
会場では続いて、マッチを入れるためのマッチスタンドや、
歴史的にも貴重な最初期の国産マッチ、
マッチの製造工程を記録した大正時代の写真など、
トゥーマッチなくらいに、マッチにまつわるあれこれが紹介されていました。
まるで、テーマがマッチの回の 『まんがはじめて物語』 を見ているかのよう。
知ったところでそこまで披露する機会は無いでしょうが、確実にマッチに関する豆知識は増えました。
さてさて、展覧会のハイライトとなるのは、こちら↓
マッチラベルの数々です。
日本から世界へと輸出された明治・大正のマッチラベルから、昭和初期の広告用マッチラベルまで。
ノスタルジックでポップ、独創的なデザインのものが一堂に会しています。
中には、ツッコミどころ満載、なんともシュールな味わいのマッチラベルも (笑)
それらすべてにツッコミを入れていたら、キリが無いので、
ここからは、厳選したマッチラベルだけをご紹介いたしましょう。
まずは、こちら。
自分よりも大きな鹿を背負う。
どういうシチュエーションなのか、まったく想像がつきません。
もはや 「自分よりも大きな鹿を背負う」 というのが、何か新手のことわざのように思えてきました。
続いては、こちらのマッチラベル。
桃太郎なのに、熊?!
金太郎とごっちゃになっています。
熊をお供にしたのなら、犬、猿、雉はいらないですね。
お次は、こちら。
赤ちゃんがマッチを触らないように、全力で阻止する3匹の猿。
さすが、セーフティ (安全) マッチ。
しかし、その止め方は、おいはぎのよう。
安全とは程遠い気がします。
最後は、こちらのマッチラベル。
ビバンダム君のような謎のキャラが、マッチ片手に一服しています。
ふと左手に目をやると、そこには体の半分くらいのサイズがあるマッチ箱が。
そのラベルには、まったく同じ図柄が描かれています。
さらに、その中のマッチラベルにも同じ図柄が (・・・以下、繰り返し)。
謎の無限ループに、不安感が煽られます。
ところで、これほどまでにマッチラベルが多種多様だと、
“マニア心にも火が付いて、コレクターになる人が多かったのでは?” と思ったら、
やはり大正から昭和にかけて、コレクターは一定数存在していたようでした。
コレクターの中には、自分でマッチラベルを作ってしまうツワモノもいたとのこと。
なお、そうして制作されたラベルは、「趣味票」 と呼ばれていたのだとか。
こちらは、宮田なる人物によって作られた趣味票です。
背景の色合いといい、
顔の描き方のタッチといい。
テイストが、完全に針すなお。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“マッチ ~魔法の着火具・モダンなラベル~” という展覧会。
かつて喫煙には欠かせないアイテムだったものの、
最近ではすっかり見かけなくなったマッチに焦点を当てた展覧会です。
そもそもマッチが誕生したのは、19世紀半ばのヨーロッパ。
簡単に火を点けられる魔法のような道具として、世界に広がっていったそうです。
展覧会の冒頭でまず紹介されていたのは、
マッチが登場する前に、日本で使われていた着火具の数々。
火打石や種火を保つための火入れに交じって、
なんとなくマッチっぽい形状のアイテムがありました。
こちらは、硫黄付け木。
マッチのような着火具ではなく、
種火を大きな火にするためのアイテムなのだそうです。
日本にマッチがもたらされた時期はハッキリとはしていないそうですが。
1860年頃の浮世絵には、マッチで火をつける様子が描かれていました。
ちなみに、マッチが登場する浮世絵と言えば、歌川芳年の 《機嫌競 貧書生》 も。
こちらは、当時の風俗を職業ごとに紹介するシリーズのうちの1枚。
明治時代のとある貧しい書生の日常の一コマが描かれています。
一升瓶を片手に、ゴロゴロゴロゴロ。
もう片方の手には、こんにゃくがあります。
床に散らばっているのは、煙管と刻み煙草、そして、マッチです。
典型的なダメ野郎。
いつの時代もこんな輩はいるのだなァ。
会場では続いて、マッチを入れるためのマッチスタンドや、
歴史的にも貴重な最初期の国産マッチ、
マッチの製造工程を記録した大正時代の写真など、
トゥーマッチなくらいに、マッチにまつわるあれこれが紹介されていました。
まるで、テーマがマッチの回の 『まんがはじめて物語』 を見ているかのよう。
知ったところでそこまで披露する機会は無いでしょうが、確実にマッチに関する豆知識は増えました。
さてさて、展覧会のハイライトとなるのは、こちら↓
マッチラベルの数々です。
日本から世界へと輸出された明治・大正のマッチラベルから、昭和初期の広告用マッチラベルまで。
ノスタルジックでポップ、独創的なデザインのものが一堂に会しています。
中には、ツッコミどころ満載、なんともシュールな味わいのマッチラベルも (笑)
それらすべてにツッコミを入れていたら、キリが無いので、
ここからは、厳選したマッチラベルだけをご紹介いたしましょう。
まずは、こちら。
自分よりも大きな鹿を背負う。
どういうシチュエーションなのか、まったく想像がつきません。
もはや 「自分よりも大きな鹿を背負う」 というのが、何か新手のことわざのように思えてきました。
続いては、こちらのマッチラベル。
桃太郎なのに、熊?!
金太郎とごっちゃになっています。
熊をお供にしたのなら、犬、猿、雉はいらないですね。
お次は、こちら。
赤ちゃんがマッチを触らないように、全力で阻止する3匹の猿。
さすが、セーフティ (安全) マッチ。
しかし、その止め方は、おいはぎのよう。
安全とは程遠い気がします。
最後は、こちらのマッチラベル。
ビバンダム君のような謎のキャラが、マッチ片手に一服しています。
ふと左手に目をやると、そこには体の半分くらいのサイズがあるマッチ箱が。
そのラベルには、まったく同じ図柄が描かれています。
さらに、その中のマッチラベルにも同じ図柄が (・・・以下、繰り返し)。
謎の無限ループに、不安感が煽られます。
ところで、これほどまでにマッチラベルが多種多様だと、
“マニア心にも火が付いて、コレクターになる人が多かったのでは?” と思ったら、
やはり大正から昭和にかけて、コレクターは一定数存在していたようでした。
コレクターの中には、自分でマッチラベルを作ってしまうツワモノもいたとのこと。
なお、そうして制作されたラベルは、「趣味票」 と呼ばれていたのだとか。
こちらは、宮田なる人物によって作られた趣味票です。
背景の色合いといい、
顔の描き方のタッチといい。
テイストが、完全に針すなお。
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