現在、日本民藝館で開催されているのは・・・
“食の器” という展覧会。
日本民藝館コレクションの中から、
タイトルずばり 「食の器」 に着目した展覧会です。
江戸時代、晴 (ハレ) の場で使われた器や、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
茶の湯や懐石で使われた簡素な茶器などが紹介されています。
今回の展示のメインとなっていたのは、
日本民藝館を設立した柳宗悦が実際に食卓で使っていた食器一式。
柳の妻や息子たち曰く、自宅 (現・日本民藝館西館) で使っていた食器が、
いつのまにやら、向かいの日本民藝館の陳列ケースに飾られていることが多々あったのだとか。
ある時は、美術品。また、ある時は、柳さん家の食器。
それほどまでに、ここに飾られている食器は普段使いされていたようです。
僕のような庶民は、濱田庄司や河井寛次郎、バーナード・リーチの作と聞くと、
一流の美術品なのだからと、つい身構えて鑑賞してしまいがちですが。
よくよく考えたら、もともとは食の器として制作されたもの。
日常使いしてナンボなわけです。
であるならば、「あのお皿にカントリーマアムやハッピーターンを乗せようかな」 とか、
「スーパーで買ってきたお総菜も、あのお皿に開けたら、それなりに見えるかな?」 とか、
自分の生活に置き換えて鑑賞するのもアリなのかも。
そう思えた瞬間から、実に気軽な感覚で鑑賞することが出来ました。
また、会場でディスプレイされた食の器の数々を目にして、
食を盛り付ける、お茶を飲む、といった用途だけでなく、
食の器が部屋を飾り付けるインテリアのアイテムにも成り得ることを実感。
使い終わった食器は、食器棚や収納スペースにしまっていますが、
これからは積極的に、お気に入りの食器を部屋に飾ってみようと思います。
さてさて、“食の器” の開催に合わせて、
各展示室でも食に関する併設展が開催されていました。
個人的に一番お気に入りだったのは、諸国の土瓶を集めた第1室。
かつて自分の人生の中で、これほどまでに土瓶に囲まれたことがあったでしょうか。
右を見ても、土瓶。左を見ても、土瓶。
間違いなく初体験でした。
なお、こちらの部屋には土瓶以外にも、急須や銚子といった注器も紹介されています。
その中には、《大片口》 なるものも。
“大” にもほどがあるデカさ。
鬼か和田アキ子用の片口です。
それから、こんな変わり種の注器も展示されていました。
注ぎ口が、4口。
四方どこからでも注げるのだそうです。
・・・・・って、便利なのか?
また、和菓子好きの身としては、
菓子型や菓子箱を特集した第4室も興味深かったです。
この部屋で特に印象的だったのが、家紋の菓子型。
「家紋をお菓子にするって、どういう発想なん?」 と一瞬疑問に思ったのですが。
よく考えたら、自分も子ども時代に、
人の名前をモチーフにしたお菓子を好きでよく食べていました。
江戸時代も昭和時代も、人が考えることは変わらないのですね。
ちなみに。
併設展では、日本の食の器だけでなく、
イギリスのスリップウェアや朝鮮の膳など、諸外国の食の器も紹介されています。
その中で思わず二度見してしまったのが、18世紀フランスの中皿。
その小憎たらしい表情もさることながら、
顔と胴体の接続部分 (?) の曖昧さが妙に気になりました。
彼女の首とデコルテは、一体どうなっているのでしょう??
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“食の器” という展覧会。
日本民藝館コレクションの中から、
タイトルずばり 「食の器」 に着目した展覧会です。
江戸時代、晴 (ハレ) の場で使われた器や、
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
茶の湯や懐石で使われた簡素な茶器などが紹介されています。
今回の展示のメインとなっていたのは、
日本民藝館を設立した柳宗悦が実際に食卓で使っていた食器一式。
柳の妻や息子たち曰く、自宅 (現・日本民藝館西館) で使っていた食器が、
いつのまにやら、向かいの日本民藝館の陳列ケースに飾られていることが多々あったのだとか。
ある時は、美術品。また、ある時は、柳さん家の食器。
それほどまでに、ここに飾られている食器は普段使いされていたようです。
僕のような庶民は、濱田庄司や河井寛次郎、バーナード・リーチの作と聞くと、
一流の美術品なのだからと、つい身構えて鑑賞してしまいがちですが。
よくよく考えたら、もともとは食の器として制作されたもの。
日常使いしてナンボなわけです。
であるならば、「あのお皿にカントリーマアムやハッピーターンを乗せようかな」 とか、
「スーパーで買ってきたお総菜も、あのお皿に開けたら、それなりに見えるかな?」 とか、
自分の生活に置き換えて鑑賞するのもアリなのかも。
そう思えた瞬間から、実に気軽な感覚で鑑賞することが出来ました。
また、会場でディスプレイされた食の器の数々を目にして、
食を盛り付ける、お茶を飲む、といった用途だけでなく、
食の器が部屋を飾り付けるインテリアのアイテムにも成り得ることを実感。
使い終わった食器は、食器棚や収納スペースにしまっていますが、
これからは積極的に、お気に入りの食器を部屋に飾ってみようと思います。
さてさて、“食の器” の開催に合わせて、
各展示室でも食に関する併設展が開催されていました。
個人的に一番お気に入りだったのは、諸国の土瓶を集めた第1室。
かつて自分の人生の中で、これほどまでに土瓶に囲まれたことがあったでしょうか。
右を見ても、土瓶。左を見ても、土瓶。
間違いなく初体験でした。
なお、こちらの部屋には土瓶以外にも、急須や銚子といった注器も紹介されています。
その中には、《大片口》 なるものも。
“大” にもほどがあるデカさ。
鬼か和田アキ子用の片口です。
それから、こんな変わり種の注器も展示されていました。
注ぎ口が、4口。
四方どこからでも注げるのだそうです。
・・・・・って、便利なのか?
また、和菓子好きの身としては、
菓子型や菓子箱を特集した第4室も興味深かったです。
この部屋で特に印象的だったのが、家紋の菓子型。
「家紋をお菓子にするって、どういう発想なん?」 と一瞬疑問に思ったのですが。
よく考えたら、自分も子ども時代に、
人の名前をモチーフにしたお菓子を好きでよく食べていました。
江戸時代も昭和時代も、人が考えることは変わらないのですね。
ちなみに。
併設展では、日本の食の器だけでなく、
イギリスのスリップウェアや朝鮮の膳など、諸外国の食の器も紹介されています。
その中で思わず二度見してしまったのが、18世紀フランスの中皿。
その小憎たらしい表情もさることながら、
顔と胴体の接続部分 (?) の曖昧さが妙に気になりました。
彼女の首とデコルテは、一体どうなっているのでしょう??
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