現在、國學院大學博物館では、
2016年度に、新たに収蔵品に加わった浮世絵コレクションを初公開する展覧会が開催中です。
新収蔵された浮世絵の数は、なんと3000点以上!
今回展示されているのは、そのうちのほんの一部にしか過ぎません。
紹介し切れなかった浮世絵は、これから定期的に公開されていく予定とのこと。
浮世絵ファンの皆様、今後は國學院大學博物館も要チェックですよ。
さてさて、そんな浮世絵お披露目の記念すべき一発目となる展覧会が、
『TGC』 ならぬ 『UGC』、“浮世絵ガールズ・コレクション―江戸の美少女・明治のおきゃん―” 。
浮世絵の代表的なジャンルの一つ、美人画にスポットを当てたもので、
江戸時代と明治時代、2つの時代の美人がズラリと並んだ、実に華やかな展覧会です。
会場に入ると、まずは歌川国芳の 《山海愛度図会 卅三 よい日をおがみたい 出雲 はち蜜》 がお出迎え。
《山海愛度図会》 とは、日本諸国の名品を弟子や国芳の娘が上部のコマ絵を描き、
国芳が 「~たい」 というテーマでメインの美人を描く、全70図ほど確認されているシリーズです。
「よい日をおがみたい」 の女性が両手を組んで見入っているのは、伊勢暦。
吉日を調べているのだそうです。
なお、同じ展示ケース内では、
國學院大學博物館がたまたま所蔵していたという伊勢暦も展示されていました。
見比べてみると、一字一句全く同じです。
知っているようで知らない江戸の文化。
当時の実物と併せて展示されることで、浮世絵の理解がより深まりました。
ちなみに、《めでたいづゑ 四十七 まけてもらいたい 大隅 榑板》 と併せて展示されていたのは・・・
鼈甲製の簪 (かんざし) と笄 (こうがい) です。
浮世絵を眺めているだけでは、そんなに驚きはありませんでしたが。
実物の笄を目にして、初めて実感が湧きました。
こんな地方のシティホテルのルームキーみたいなヤツを、
江戸時代の女性は、時に何本も頭にぶっ刺していたのですね!
ファッションは繰り返されると言いますが、
あと何周回ったら、この奇抜なヘアアクセサリーの再ブームがくるのでしょう。
さてさて、会場には他の 《山海愛度図会》 シリーズも展示されていました。
「おもたい」 や、
「くせが直したい」 のように、
内容がスッと入ってくるものが多かったですが。
中には、「はやく行きたい」 (←どこに?!) やら、
「はやくしまいたい」 (←何を?!何に?!何で??) やら、
どういうシチュエーションなのか、全くわからないものも。
これらに関しては、研究者の中でも、コレといった答えが出ていないのだそうです。
もし、何を意味しているのか、ピンと来た方がいらっしゃいましたら、是非教えてくださいませ。
江戸時代のガールズを一通り見たあとは、明治時代のガールズのもとへ。
「明治時代=洋装」 なのかと思いきや、
意外にもまだまだ和装が主流のようでした。
とは言え、江戸時代のファッションと比べると、よりカラフルでポップになったような。
その中でも特に印象に残ったファッションは、
月岡芳年の 《登場自慢十二ヶ月 六月 入谷の朝顔 新ばし 福助》 に描かれた浴衣です。
全身に猫が散りばめられていました。
普通に今でも人気でそうなデザイン。
メルカリに出品されていたとしても違和感はありません。
明治の美人画を紹介するコーナーの中で、
個人的にツボだったのは、楊州周延による 《幻燈写心競》 というシリーズです。
画面の中の丸窓に描かれているのは、この時代の女性の憧れとのこと。
心の中にある憧れへのイメージが、
まるで幻燈のごとく映し出されているという趣向なのだそうです。
さて、右から2番目のガールが憧れているのは、海水浴。
登場人物は、基本的に全員男でした。
完全に彼女の心の中の憧れ (妄想?) がダダ洩れしています。
中央には、何やらグラビアポーズみたいなのをしてるヤツが、一人いますね。
どういう憧れなのでしょう??
ちなみに。
今回の展覧会に登場するガールズは、約50名。
その中からお気に入りを一人決めて投票するコンテストも開催されています。
見事、1位に選ばれたガールは、
なんとトートバッグの図柄に採用され、グッズとして販売されるのだそう。
パッと中身が取り出せて、サッと収納できる。
せっかちな人向けの 「はやくしまいたい」 トートバッグが誕生することを密かに期待しています (笑)。
最後に、企画展とは関係なく、
考古ゾーンで出逢った妙にポーズが気になる埴輪をご紹介。
完全にVTRフリをしています。
「ふしぎ発見!」 とか 「なるほどザワールド」 とか、
「それでは、2曲続けてお聴きください」 とか言ってるのかもしれません。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
2016年度に、新たに収蔵品に加わった浮世絵コレクションを初公開する展覧会が開催中です。
新収蔵された浮世絵の数は、なんと3000点以上!
今回展示されているのは、そのうちのほんの一部にしか過ぎません。
紹介し切れなかった浮世絵は、これから定期的に公開されていく予定とのこと。
浮世絵ファンの皆様、今後は國學院大學博物館も要チェックですよ。
さてさて、そんな浮世絵お披露目の記念すべき一発目となる展覧会が、
『TGC』 ならぬ 『UGC』、“浮世絵ガールズ・コレクション―江戸の美少女・明治のおきゃん―” 。
浮世絵の代表的なジャンルの一つ、美人画にスポットを当てたもので、
江戸時代と明治時代、2つの時代の美人がズラリと並んだ、実に華やかな展覧会です。
会場に入ると、まずは歌川国芳の 《山海愛度図会 卅三 よい日をおがみたい 出雲 はち蜜》 がお出迎え。
《山海愛度図会》 とは、日本諸国の名品を弟子や国芳の娘が上部のコマ絵を描き、
国芳が 「~たい」 というテーマでメインの美人を描く、全70図ほど確認されているシリーズです。
「よい日をおがみたい」 の女性が両手を組んで見入っているのは、伊勢暦。
吉日を調べているのだそうです。
なお、同じ展示ケース内では、
國學院大學博物館がたまたま所蔵していたという伊勢暦も展示されていました。
見比べてみると、一字一句全く同じです。
知っているようで知らない江戸の文化。
当時の実物と併せて展示されることで、浮世絵の理解がより深まりました。
ちなみに、《めでたいづゑ 四十七 まけてもらいたい 大隅 榑板》 と併せて展示されていたのは・・・
鼈甲製の簪 (かんざし) と笄 (こうがい) です。
浮世絵を眺めているだけでは、そんなに驚きはありませんでしたが。
実物の笄を目にして、初めて実感が湧きました。
こんな地方のシティホテルのルームキーみたいなヤツを、
江戸時代の女性は、時に何本も頭にぶっ刺していたのですね!
ファッションは繰り返されると言いますが、
あと何周回ったら、この奇抜なヘアアクセサリーの再ブームがくるのでしょう。
さてさて、会場には他の 《山海愛度図会》 シリーズも展示されていました。
「おもたい」 や、
「くせが直したい」 のように、
内容がスッと入ってくるものが多かったですが。
中には、「はやく行きたい」 (←どこに?!) やら、
「はやくしまいたい」 (←何を?!何に?!何で??) やら、
どういうシチュエーションなのか、全くわからないものも。
これらに関しては、研究者の中でも、コレといった答えが出ていないのだそうです。
もし、何を意味しているのか、ピンと来た方がいらっしゃいましたら、是非教えてくださいませ。
江戸時代のガールズを一通り見たあとは、明治時代のガールズのもとへ。
「明治時代=洋装」 なのかと思いきや、
意外にもまだまだ和装が主流のようでした。
とは言え、江戸時代のファッションと比べると、よりカラフルでポップになったような。
その中でも特に印象に残ったファッションは、
月岡芳年の 《登場自慢十二ヶ月 六月 入谷の朝顔 新ばし 福助》 に描かれた浴衣です。
全身に猫が散りばめられていました。
普通に今でも人気でそうなデザイン。
メルカリに出品されていたとしても違和感はありません。
明治の美人画を紹介するコーナーの中で、
個人的にツボだったのは、楊州周延による 《幻燈写心競》 というシリーズです。
画面の中の丸窓に描かれているのは、この時代の女性の憧れとのこと。
心の中にある憧れへのイメージが、
まるで幻燈のごとく映し出されているという趣向なのだそうです。
さて、右から2番目のガールが憧れているのは、海水浴。
登場人物は、基本的に全員男でした。
完全に彼女の心の中の憧れ (妄想?) がダダ洩れしています。
中央には、何やらグラビアポーズみたいなのをしてるヤツが、一人いますね。
どういう憧れなのでしょう??
ちなみに。
今回の展覧会に登場するガールズは、約50名。
その中からお気に入りを一人決めて投票するコンテストも開催されています。
見事、1位に選ばれたガールは、
なんとトートバッグの図柄に採用され、グッズとして販売されるのだそう。
パッと中身が取り出せて、サッと収納できる。
せっかちな人向けの 「はやくしまいたい」 トートバッグが誕生することを密かに期待しています (笑)。
最後に、企画展とは関係なく、
考古ゾーンで出逢った妙にポーズが気になる埴輪をご紹介。
完全にVTRフリをしています。
「ふしぎ発見!」 とか 「なるほどザワールド」 とか、
「それでは、2曲続けてお聴きください」 とか言ってるのかもしれません。
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