「江戸は青かった」
思わずそう呟きたくなる (←?) 展覧会が、
この夏、太田記念美術館にて開催されています。
その名も、“青のある暮らし ―着物・器・雑貨” です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
実は、僕らがイメージしてる以上に、
江戸時代は、身の回りに青色が溢れていたのだそう。
そんな 「江戸時代の暮らしの中の青」 をテーマにした展覧会です。
例えば、ファッション。
木綿の普及と染色技術の向上によって、
藍染が庶民に広がったため、浴衣や小袖などに藍色が多用されるようになります。
また、例えば、生活に欠かせない器。
それまでは高級品だった青色の染付が、時代を経て、庶民の手でも届くように。
染付の食器や植木鉢が爆発的に浸透していきます。
さらに、江戸の庶民の娯楽である浮世絵そのものにも、
当時登場した新しい青色絵具 (プルシアンブルー。ベロ藍とも) が多用されました。
究極ともいえる、身の回りの青 (?) が、こちら↓
そう、入れ墨です。
確かに、『刺青』 とも書きますね。
海外にも、いわゆるタトゥーは存在していますが、
考えてみれば、特に青がメインカラーというわけではありません。
展覧会を通じて、いかに日本人が青色大好き民族でだったのかに気づかされました。
すぐそばにある真実には意外と気が付かない。
まさに “青い鳥” 状態です。
ブルーシートが青いのも、ブルーレットおくだけが青いのも、
村上龍のデビュー作が 『限りなく透明に近いブルー』 だったのも、
すべては、江戸時代にそのルーツがあるのかもしれません!
ちなみに、今回の出展作品で印象に残っているものをいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、歌川国貞の 《浄瑠璃つくし 傾城恋飛脚 梅川忠兵衛 新口村の段》 という一枚。
女性が着る浴衣の柄にご注目。
なんとコウモリ柄。
それも、歌舞伎の役を演じるコウモリというトリッキーな柄です。
ただ、それ以上に驚きだった柄が、
同じく歌川国貞による 《江戸名所百人美女 薬けんぼり》 で描かれた浴衣。
背中にでっかい蛸って・・・。
もし、女性がこの浴衣を着てきたら、
申し訳ないですが、少し離れて歩くと思います。
あ、そういえば、背中にでっかい犬がプリントされたヤンキー御用達 (?) の服がありますね。
もしかしたら、この女性は江戸時代のヤンキーなのかも。
他に印象的だったのが、《いろいろの手拭いかぶり》。
作者も不詳なら、描かれた年代も不詳。
明治から昭和21年頃と、だいぶアバウトな年代が記されていました。
そもそも、どんな需要があって描かれたのでしょうか。
とりあえず、上島竜兵の被り方に近いのは、下の段の左から2番目ですね。
最後に紹介したいのは、青い着物を着た女性が描かれた肉筆画。
松野親信の 《水仙持つ美人》 です。
「身体に比べて、顔小っちゃ!」 と思ったら・・・
それに輪をかけて、「足も小っちゃ!」 でした。
実は着物の中に2人、もしくは3人いて、肩車しているに違いありません。
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思わずそう呟きたくなる (←?) 展覧会が、
この夏、太田記念美術館にて開催されています。
その名も、“青のある暮らし ―着物・器・雑貨” です。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
実は、僕らがイメージしてる以上に、
江戸時代は、身の回りに青色が溢れていたのだそう。
そんな 「江戸時代の暮らしの中の青」 をテーマにした展覧会です。
例えば、ファッション。
木綿の普及と染色技術の向上によって、
藍染が庶民に広がったため、浴衣や小袖などに藍色が多用されるようになります。
また、例えば、生活に欠かせない器。
それまでは高級品だった青色の染付が、時代を経て、庶民の手でも届くように。
染付の食器や植木鉢が爆発的に浸透していきます。
さらに、江戸の庶民の娯楽である浮世絵そのものにも、
当時登場した新しい青色絵具 (プルシアンブルー。ベロ藍とも) が多用されました。
究極ともいえる、身の回りの青 (?) が、こちら↓
そう、入れ墨です。
確かに、『刺青』 とも書きますね。
海外にも、いわゆるタトゥーは存在していますが、
考えてみれば、特に青がメインカラーというわけではありません。
展覧会を通じて、いかに日本人が青色大好き民族でだったのかに気づかされました。
すぐそばにある真実には意外と気が付かない。
まさに “青い鳥” 状態です。
ブルーシートが青いのも、ブルーレットおくだけが青いのも、
村上龍のデビュー作が 『限りなく透明に近いブルー』 だったのも、
すべては、江戸時代にそのルーツがあるのかもしれません!
ちなみに、今回の出展作品で印象に残っているものをいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、歌川国貞の 《浄瑠璃つくし 傾城恋飛脚 梅川忠兵衛 新口村の段》 という一枚。
女性が着る浴衣の柄にご注目。
なんとコウモリ柄。
それも、歌舞伎の役を演じるコウモリというトリッキーな柄です。
ただ、それ以上に驚きだった柄が、
同じく歌川国貞による 《江戸名所百人美女 薬けんぼり》 で描かれた浴衣。
背中にでっかい蛸って・・・。
もし、女性がこの浴衣を着てきたら、
申し訳ないですが、少し離れて歩くと思います。
あ、そういえば、背中にでっかい犬がプリントされたヤンキー御用達 (?) の服がありますね。
もしかしたら、この女性は江戸時代のヤンキーなのかも。
他に印象的だったのが、《いろいろの手拭いかぶり》。
作者も不詳なら、描かれた年代も不詳。
明治から昭和21年頃と、だいぶアバウトな年代が記されていました。
そもそも、どんな需要があって描かれたのでしょうか。
とりあえず、上島竜兵の被り方に近いのは、下の段の左から2番目ですね。
最後に紹介したいのは、青い着物を着た女性が描かれた肉筆画。
松野親信の 《水仙持つ美人》 です。
「身体に比べて、顔小っちゃ!」 と思ったら・・・
それに輪をかけて、「足も小っちゃ!」 でした。
実は着物の中に2人、もしくは3人いて、肩車しているに違いありません。
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