昨年4月、惜しまれつつこの世を去った日本を代表するアニメーション監督・高畑勲。
その初となる大々的な回顧展、
“高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの” が、東京国立近代美術館にて開催されています。
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(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております)
東映動画 (現:東映アニメーション)時代の貴重な若手時代の作品から、
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狼少年ケン ©東映アニメーション
代表作の一つで、日本の夏の定番ともいうべきアニメーション映画 『火垂るの墓』、
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火垂るの墓 ©野坂昭如/新潮社, 1988
そして、高畑さんの最後の作品となった 『かぐや姫の物語』 まで。
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かぐや姫の物語 ©2013 畑事務所・Studio・Ghibli・NDHDMTK
1000点を超える制作ノートや絵コンテといった膨大な資料を通じて、
日本のアニメーション史における高畑さんの業績を紹介するものです。
タイミング的に、追悼展として開催されているのかと思いきや、
実は、高畑さんの生前から予定されていた展覧会だったとのこと。
その段階では、高畑さんが好きな美術作品や映画と、
高畑さんの作品を合わせて紹介する展覧会を想定していたのだそうです。
東京国立近代美術館ならではのユニークな切り口の展覧会を予定していたのですね。
“ついに近美も、夏休みだからって、
アニメの展覧会をやるようになったのかァ・・・┐('~`;)┌”
なんて思ってしまっていて、ごめんなさい。
そして、ごめんなさいと言えば、もう一つ。
正直なところ、今日の今日まで、高畑勲さんのことを、
“ジブリの宮崎駿さんじゃない方” くらいに思っていました。
しかし、今回の展覧会を観て、そのイメージは激変。
こんなにも日本のアニメ界に大きな影響を与えていた人物だったとは!
(まさか、『ドラえもん』 や 『ルパン三世』 にも関わっていただなんて!)
こんなにも革新的なクリエイターだったとは!
(それも、生涯を通じて常に革新的!)
今さらながら、高畑勲という人物の偉大さを知りました。
反省も反省です。
単なるアニメの原画展というわけでは決してなく、
アニメーションという芸術の一分野の巨匠を紹介する本格的な “美術展” でした。
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アニメがお好きな方はもちろんのこと、
普段は絵画や彫刻、現代アートの展覧会を訪れているという方にもオススメの展覧会です。
この展覧会を観ると、きっとアニメーションを見る目が変わるはず。
そして、高畑さんの集大成である 『かぐや姫の物語』 が観たくなるはず。
TSUTAYAに立ち寄って、『かぐや姫の物語』 を借りて、家に帰るまでが “高畑勲展” です。
さてさて、『平成狸合戦ぽんぽこ』 や、
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平成狸合戦ぽんぽこ ©1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
『ホーホケキョ・となりの山田くん』 のコーナーも印象的でしたが。
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ホーホケキョ・となりの山田くん ©1999 いしいひさいち・畑事務所・Studio Ghibli・NHD
個人的に印象的だったのは、『パンダコパンダ』 のコーナーでした。
テレビゲームを買ってもらえなかった子ども時代。
娯楽と言えば、おじいちゃんがプレゼントしてくれたアニメのビデオを観ることくらいなものでした。
その何本かあるビデオの中に、『パンダコパンダ』 も。
何度 『パンダコパンダ』 を観たことでしょう (←他にすることもないので)。
さて、こちらのコーナーには、展覧会開幕の直前で発見されたという、
若き日の宮崎駿さんが手掛けた 『パンダコパンダ』 のレイアウトの数々も展示されています。
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「パンダコパンダ」レイアウト画 ©TMS
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パンダコパンダ ©TMS
それらの絵が目に飛び込んできた瞬間、
その当時の懐かしい記憶がブワ~ッと蘇ってきました。
ついでに、「♪パンダ パパンダ コパンダ~」 というフレーズも。
おかげで、あれ以来、水森亜土の歌声が頭にこびりついて離れません。。。
ちなみに。
今回の展覧会でもっとも力を入れて紹介されているのは・・・
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アルプスの少女ハイジ ©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
『アルプスの少女ハイジ』 です。
高畑さんと宮崎さんによるオリジナル絵コンテや、
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『アルプスの少女ハイジ』 絵コンテ ©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
三つ編みスタイルの貴重な初期設定のイラストなど、
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アルプスの少女ハイジ ©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
多くの資料を通じて、『アルプスの少女ハイジ』 が、
この当時、いかに革新的で意欲的なアニメーションだったのかが紹介されています。
日常生活の丹念な描写を重視したという高畑さん。
その企画ノートには、ヤギの生態やチーズ作りまでもがビッシリと記述されていました。
これほどまでに作り込まれたアニメだったなんて。
そんなアニメをネタにしてしまっている某家庭教師のCMが、急に腹立たしくなってきました。
なお、『アルプスの少女ハイジ』 に関しては、
写真撮影が可能なジオラマも展示されています。
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アルプスの少女ハイジのアルムの山小屋 (会場外)©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
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アルプスの少女ハイジのジオラマ ©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
ジオラマを通じて初めて、ハイジがとんでもないところに住んでいることを実感しました。
毎日、こんな急な丘を駆け下りたり駆け上がったりしていたんですね。
ハイジの脚力どんだけ。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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その初となる大々的な回顧展、
“高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの” が、東京国立近代美術館にて開催されています。
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東映動画 (現:東映アニメーション)時代の貴重な若手時代の作品から、
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狼少年ケン ©東映アニメーション
代表作の一つで、日本の夏の定番ともいうべきアニメーション映画 『火垂るの墓』、
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火垂るの墓 ©野坂昭如/新潮社, 1988
そして、高畑さんの最後の作品となった 『かぐや姫の物語』 まで。
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1000点を超える制作ノートや絵コンテといった膨大な資料を通じて、
日本のアニメーション史における高畑さんの業績を紹介するものです。
タイミング的に、追悼展として開催されているのかと思いきや、
実は、高畑さんの生前から予定されていた展覧会だったとのこと。
その段階では、高畑さんが好きな美術作品や映画と、
高畑さんの作品を合わせて紹介する展覧会を想定していたのだそうです。
東京国立近代美術館ならではのユニークな切り口の展覧会を予定していたのですね。
“ついに近美も、夏休みだからって、
アニメの展覧会をやるようになったのかァ・・・┐('~`;)┌”
なんて思ってしまっていて、ごめんなさい。
そして、ごめんなさいと言えば、もう一つ。
正直なところ、今日の今日まで、高畑勲さんのことを、
“ジブリの宮崎駿さんじゃない方” くらいに思っていました。
しかし、今回の展覧会を観て、そのイメージは激変。
こんなにも日本のアニメ界に大きな影響を与えていた人物だったとは!
(まさか、『ドラえもん』 や 『ルパン三世』 にも関わっていただなんて!)
こんなにも革新的なクリエイターだったとは!
(それも、生涯を通じて常に革新的!)
今さらながら、高畑勲という人物の偉大さを知りました。
反省も反省です。
単なるアニメの原画展というわけでは決してなく、
アニメーションという芸術の一分野の巨匠を紹介する本格的な “美術展” でした。
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アニメがお好きな方はもちろんのこと、
普段は絵画や彫刻、現代アートの展覧会を訪れているという方にもオススメの展覧会です。
この展覧会を観ると、きっとアニメーションを見る目が変わるはず。
そして、高畑さんの集大成である 『かぐや姫の物語』 が観たくなるはず。
TSUTAYAに立ち寄って、『かぐや姫の物語』 を借りて、家に帰るまでが “高畑勲展” です。
さてさて、『平成狸合戦ぽんぽこ』 や、
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『ホーホケキョ・となりの山田くん』 のコーナーも印象的でしたが。
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個人的に印象的だったのは、『パンダコパンダ』 のコーナーでした。
テレビゲームを買ってもらえなかった子ども時代。
娯楽と言えば、おじいちゃんがプレゼントしてくれたアニメのビデオを観ることくらいなものでした。
その何本かあるビデオの中に、『パンダコパンダ』 も。
何度 『パンダコパンダ』 を観たことでしょう (←他にすることもないので)。
さて、こちらのコーナーには、展覧会開幕の直前で発見されたという、
若き日の宮崎駿さんが手掛けた 『パンダコパンダ』 のレイアウトの数々も展示されています。
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「パンダコパンダ」レイアウト画 ©TMS
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それらの絵が目に飛び込んできた瞬間、
その当時の懐かしい記憶がブワ~ッと蘇ってきました。
ついでに、「♪パンダ パパンダ コパンダ~」 というフレーズも。
おかげで、あれ以来、水森亜土の歌声が頭にこびりついて離れません。。。
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アルプスの少女ハイジ ©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
『アルプスの少女ハイジ』 です。
高畑さんと宮崎さんによるオリジナル絵コンテや、
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『アルプスの少女ハイジ』 絵コンテ ©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
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アルプスの少女ハイジ ©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
多くの資料を通じて、『アルプスの少女ハイジ』 が、
この当時、いかに革新的で意欲的なアニメーションだったのかが紹介されています。
日常生活の丹念な描写を重視したという高畑さん。
その企画ノートには、ヤギの生態やチーズ作りまでもがビッシリと記述されていました。
これほどまでに作り込まれたアニメだったなんて。
そんなアニメをネタにしてしまっている某家庭教師のCMが、急に腹立たしくなってきました。
なお、『アルプスの少女ハイジ』 に関しては、
写真撮影が可能なジオラマも展示されています。
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アルプスの少女ハイジのアルムの山小屋 (会場外)©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
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アルプスの少女ハイジのジオラマ ©ZUIYO 「アルプスの少女ハイジ」公式ホームページ http://www.heidi.ne.jp/
ジオラマを通じて初めて、ハイジがとんでもないところに住んでいることを実感しました。
毎日、こんな急な丘を駆け下りたり駆け上がったりしていたんですね。
ハイジの脚力どんだけ。
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