~前回までのあらすじ~
年々増え続ける日本の国宝の数。
前回また増えて、総数は1120件となりました。
あまりの多さに文化庁も管理しきれないのでしょうか。
今現在、2件の国宝が行方不明となっています (←これは本当の話)。
果たして、国宝ハンターはまだ見ぬ国宝たちに会いに行くことができるのか。
国宝達は不安よな。
とに~ 動きます。
先々月は、九州国立博物館へ。
“室町将軍 戦乱と美の足利十五代” を鑑賞するべく訪問しましたが。
実は、もう一つ大事な目的がありました。
それは、6月4日から7月15日にかけて、
文化交流展示室にて開催されていた “新収品展 Part2”。
地味な企画展ではありますが、実は、九博の収蔵品に加わったばかりの国宝、
《刀〈無銘則房/〉》 (ジャンル:工芸品) が初披露されていたのです。
《刀〈無銘則房/〉》 は、つい先日までは、個人蔵の国宝でした。
東京に住む誰かということはわかっていたものの、それ以上は調べようがありません。
ハンティングできる可能性が、著しく低い国宝のうちの一つでした。
しかし、九博のおかげで、《刀〈無銘則房/〉》 と対面することができたのです。
心から感謝。
この場を借りて、お礼申し上げます。
ついでに言えば、個人蔵の国宝はまだまだあるので、これからも購入して頂けましたら幸いです!
また、“室町将軍展” にも未見の国宝が1件出品されていました。
それは、《太刀〈銘康次/〉》 (ジャンル:工芸品)。
織田信長から将軍の座を追われた室町幕府15代将軍足利義昭が、
その力を借りようと、薩摩国の島津義久に贈ったと伝えられている刀です。
所蔵しているのは、岐阜県高山市にある光ミュージアム。
まだ光ミュージアムを訪れたことはないですが、
マヤ文明のピラミッドをモチーフにしたという外観は、かなりのインパクトがあります。
ちなみに、母体は、新興宗教系とのこと。
・・・・・なんか納得です。
さてさて、九博では無事に2件の国宝の刀を目にすることが出来たわけですが。
国宝ハンターながらも、国宝の刀よりも、その後、文化交流展示室で目にした刀、
《銘 九州肥後同田貫上野介》 のほうに、思わず目が釘付けとなってしまいました。
国宝にも重要文化財にも指定されていないただの刀 (?) なのですが・・・
キャプションの一部にご注目ください!
とんでもないビッグネームからの寄贈品でした。
王さんがこの刀を振り回すときは、やはり1本足だったのでしょうか?
さてさて、先日は滋賀県へ。
MIHO MUSEUMへと行ってきました。
こちらも、光ミュージアムと同様、新興宗教系のミュージアム。
朝一で訪れたのですが、信者さんと思われる人たちが総出で草むしりをしていました。
その光景は、どこか 『トリック』 を彷彿とさせるものがあります。。。
その脇を何も見なかったような顔でススーッと通り、
MIHO MUSEUM名物 (?) の謎の銀色のトンネルを抜けて・・・
無骨なワイヤーが特徴的な謎の巨大な橋を渡り・・・
ほぼ無音の謎の乗り物 (もしかしたら未来の乗り物?) とすれ違い・・・
桃源郷をモチーフにしたという美術館の建物に到着しました。
ちなみに、美術館の中からは周囲の森が一望できます。
その中でひときわ目立っているのが、謎の建造物。
あちらは、美術館の分館とかではなく、教団本部の建物とのこと。
きっと、あの建物の中に、
ビッグマザー的な人物がいらっしゃるのでしょうね。。。
と、それはさておき。
MIHO MUSEUMで開催されていたのは、“紫香楽宮と甲賀の神仏” という展覧会。
聖武天皇によって信楽に造営されるも、
短命のうちに終わった紫香楽宮 (しがらきのみや) にスポットを当てた展覧会です。
こちらでは、常明寺の所蔵する 《大般若経》 (ジャンル:書跡・典籍)をハンティング。
ゲットするやいなや、そそくさとMIHO MUSEUMを後にしました。
そして、その足で京都に渡り、京都国立博物館へ。
こちらでは、開催中の特別企画 “京博寄託の名宝 ─美を守り、美を伝える─” を鑑賞しました。
36件もの国宝が大盤振る舞いされていましたが、そのうち35件はハンティング済。
我ながら、一体どれだけの国宝を観ているというのか。
未見だったのは、知恩院から寄託されている 《菩薩処胎経》 (ジャンル:書跡・典籍) です。
知恩院の公式HPにある説明によれば、
“釈迦の入涅槃の前後を題材とし、母胎内に於いて10ヶ月間説法をするという経典です” とのこと。
母胎内?そこからどうやって説教を??
・・・・・ちょっと何言ってるかよくわかりませんが、
“世界最古の伝世写経といわれています” とあるので、大変貴重なものなのでしょう。
ちなみに、読めないながらも、経典に目を通してみたところ、こんな記述を発見しました。
「上上上中上下中上中中中下下上下中下下上」
何かの隠しコマンドでしょうか・・・・・??
今現在の国宝ハンティング数 1014/1120 (1119改め)
1位を目指して、ランキングに挑戦中!
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年々増え続ける日本の国宝の数。
前回また増えて、総数は1120件となりました。
あまりの多さに文化庁も管理しきれないのでしょうか。
今現在、2件の国宝が行方不明となっています (←これは本当の話)。
果たして、国宝ハンターはまだ見ぬ国宝たちに会いに行くことができるのか。
国宝達は不安よな。
とに~ 動きます。
先々月は、九州国立博物館へ。
“室町将軍 戦乱と美の足利十五代” を鑑賞するべく訪問しましたが。
実は、もう一つ大事な目的がありました。
それは、6月4日から7月15日にかけて、
文化交流展示室にて開催されていた “新収品展 Part2”。
地味な企画展ではありますが、実は、九博の収蔵品に加わったばかりの国宝、
《刀〈無銘則房/〉》 (ジャンル:工芸品) が初披露されていたのです。
《刀〈無銘則房/〉》 は、つい先日までは、個人蔵の国宝でした。
東京に住む誰かということはわかっていたものの、それ以上は調べようがありません。
ハンティングできる可能性が、著しく低い国宝のうちの一つでした。
しかし、九博のおかげで、《刀〈無銘則房/〉》 と対面することができたのです。
心から感謝。
この場を借りて、お礼申し上げます。
ついでに言えば、個人蔵の国宝はまだまだあるので、これからも購入して頂けましたら幸いです!
また、“室町将軍展” にも未見の国宝が1件出品されていました。
それは、《太刀〈銘康次/〉》 (ジャンル:工芸品)。
織田信長から将軍の座を追われた室町幕府15代将軍足利義昭が、
その力を借りようと、薩摩国の島津義久に贈ったと伝えられている刀です。
所蔵しているのは、岐阜県高山市にある光ミュージアム。
まだ光ミュージアムを訪れたことはないですが、
マヤ文明のピラミッドをモチーフにしたという外観は、かなりのインパクトがあります。
ちなみに、母体は、新興宗教系とのこと。
・・・・・なんか納得です。
さてさて、九博では無事に2件の国宝の刀を目にすることが出来たわけですが。
国宝ハンターながらも、国宝の刀よりも、その後、文化交流展示室で目にした刀、
《銘 九州肥後同田貫上野介》 のほうに、思わず目が釘付けとなってしまいました。
国宝にも重要文化財にも指定されていないただの刀 (?) なのですが・・・
キャプションの一部にご注目ください!
とんでもないビッグネームからの寄贈品でした。
王さんがこの刀を振り回すときは、やはり1本足だったのでしょうか?
さてさて、先日は滋賀県へ。
MIHO MUSEUMへと行ってきました。
こちらも、光ミュージアムと同様、新興宗教系のミュージアム。
朝一で訪れたのですが、信者さんと思われる人たちが総出で草むしりをしていました。
その光景は、どこか 『トリック』 を彷彿とさせるものがあります。。。
その脇を何も見なかったような顔でススーッと通り、
MIHO MUSEUM名物 (?) の謎の銀色のトンネルを抜けて・・・
無骨なワイヤーが特徴的な謎の巨大な橋を渡り・・・
ほぼ無音の謎の乗り物 (もしかしたら未来の乗り物?) とすれ違い・・・
桃源郷をモチーフにしたという美術館の建物に到着しました。
ちなみに、美術館の中からは周囲の森が一望できます。
その中でひときわ目立っているのが、謎の建造物。
あちらは、美術館の分館とかではなく、教団本部の建物とのこと。
きっと、あの建物の中に、
ビッグマザー的な人物がいらっしゃるのでしょうね。。。
と、それはさておき。
MIHO MUSEUMで開催されていたのは、“紫香楽宮と甲賀の神仏” という展覧会。
聖武天皇によって信楽に造営されるも、
短命のうちに終わった紫香楽宮 (しがらきのみや) にスポットを当てた展覧会です。
こちらでは、常明寺の所蔵する 《大般若経》 (ジャンル:書跡・典籍)をハンティング。
ゲットするやいなや、そそくさとMIHO MUSEUMを後にしました。
そして、その足で京都に渡り、京都国立博物館へ。
こちらでは、開催中の特別企画 “京博寄託の名宝 ─美を守り、美を伝える─” を鑑賞しました。
36件もの国宝が大盤振る舞いされていましたが、そのうち35件はハンティング済。
我ながら、一体どれだけの国宝を観ているというのか。
未見だったのは、知恩院から寄託されている 《菩薩処胎経》 (ジャンル:書跡・典籍) です。
知恩院の公式HPにある説明によれば、
“釈迦の入涅槃の前後を題材とし、母胎内に於いて10ヶ月間説法をするという経典です” とのこと。
母胎内?そこからどうやって説教を??
・・・・・ちょっと何言ってるかよくわかりませんが、
“世界最古の伝世写経といわれています” とあるので、大変貴重なものなのでしょう。
ちなみに、読めないながらも、経典に目を通してみたところ、こんな記述を発見しました。
「上上上中上下中上中中中下下上下中下下上」
何かの隠しコマンドでしょうか・・・・・??
今現在の国宝ハンティング数 1014/1120 (1119改め)
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