2019年4月にオープンした無印良品 銀座店。
あの無印良品の “世界最大の旗艦店” であり、
日本初の無印良品のホテル 「MUJI HOTEL GINZA」 や、
無印良品のレストラン 「MUJI Diner」 があることでも話題の施設です。
さて、その6階にあるのが、ATELIER MUJI GINZA。
ギャラリーやライブラリー、サロンなどを複合したデザイン文化の発信基地です。
そんなATELIER MUJI GINZAのGallery1では、
現在、“長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子” という展覧会が開催中。
無印良品らしい実にシンプルな展示スペースに、
50脚のいわゆる名作椅子がズラリとディスプレイされていました。
その50脚の中には、マルセル・ブロイヤーの 《クラブチェアB3》 や、
アルヴァ・アアルトの 《アームチェア パイミオ》、
ヴェルナー・パントンの 《パントン・チェア》 といった、
椅子好きにはたまらないレジェンド椅子が数多く含まれています。
実は隠れ椅子好きな僕。
この夢のような光景に思わず大興奮してしまいました!
しかも、実際に座っていい椅子も用意されています。
なんと素晴らしい展覧会なのでしょう!
これほどまでに椅子好きにとって理想的な展覧会を、
今日の今日までノーチェック (=無印) だったことが悔やまれました。
さてさて、こちらの展覧会は、
ただ名作椅子を並べただけの内容ではありません。
詳しくは、こちらの冊子に記載されているのですが。
160年前に発表されたとある名作椅子から、現代における名作椅子まで。
その系譜を辿ることが出来る展覧会となっています。
起点となるのが、こちらの 《No.14》 (写真左)
曲木技術の発明者として知られるミヒャエル・トーネットの傑作です。
制作されたのは、1859年。今年で、なんと160年目!
しかし、まったくデザインが古びていません。
なお、その隣に展示されていたのは、曲木の限界に挑んだという一脚。
脚のうちの1本が、ぐにゃりと結ばれています。
二度見必至。ウソみたいな椅子でした。
さてさて、そんな 《No.14》 のさらなる派生形が、こちら。
その名も、《No.14 1/2》 です。
特徴的なのは、その脚の部分。
なぜ、このような形をしているのかといえば、
和式の部屋に置く際に、畳を傷つけないようにとのこと。なるほど。
《No.14》は、和室文化の人にも愛されていたのですね。
続いて、革新的な椅子として紹介されていたのは、
オランダの建築家マルト・スタムによって作られた 《S33》 でした。
4本脚ではなく、座面の片側だけで支える椅子 (=カンティレバーチェア) です。
そのスタムが発表したカンティレバーチェアを、
近代建築の三大巨匠の一人ミース・ファン・デル・ローエが目を付け、より洗練させました。
カンティレバーチェアといえば、ミースのイメージが強かったですが。
彼が発明したわけではなかったのですね。
新たなスタイルが生まれたら、すぐに誰かがアップデートする。
椅子のデザインにおける椅子取りゲームは、なかなかシビアなものがあります。
また、今回紹介されていた数々の椅子の中で、
特に印象的だったのは、カスティリニオーニ兄弟が手がけた 《メッツアドロ》 です。
こちらは、なんと既成のトラクターの座面を利用したもの。
いうなれば、レディメイド的な発想で生み出されたプロダクトです。
オブジェとしてはユニークですが、座り心地にはそこまで期待できなさそう。
トラクターを日頃使用している農家の方は、間違いなく普段使いしたくない椅子でしょう。
それから、独創的な造形を得意とする建築家フランク・ゲーリー、
彼が制作した椅子 《クロスチェック・チェア》 が、建築に負けず劣らず独創的でした。
リボン状のホワイトメープルのベニヤを編んで、椅子の構造を成立させているのだとか。
なお、ビスは一切使われていないそうです。
何がどうなって、どうなっているのか・・・??
ちょっとした手品を見せられているような。
実に不思議な椅子でした。
ちなみに。
全50脚の椅子の中には、もちろん (?) 無印良品の椅子もありました。
160年の歴史が辿ってきた先に、無印良品がある。
そう考えると、無印良品が超一流ブランドのように思えてきました。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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あの無印良品の “世界最大の旗艦店” であり、
日本初の無印良品のホテル 「MUJI HOTEL GINZA」 や、
無印良品のレストラン 「MUJI Diner」 があることでも話題の施設です。
さて、その6階にあるのが、ATELIER MUJI GINZA。
ギャラリーやライブラリー、サロンなどを複合したデザイン文化の発信基地です。
そんなATELIER MUJI GINZAのGallery1では、
現在、“長く生きる。”DNA”を繋ぐ50脚の椅子” という展覧会が開催中。
無印良品らしい実にシンプルな展示スペースに、
50脚のいわゆる名作椅子がズラリとディスプレイされていました。
その50脚の中には、マルセル・ブロイヤーの 《クラブチェアB3》 や、
アルヴァ・アアルトの 《アームチェア パイミオ》、
ヴェルナー・パントンの 《パントン・チェア》 といった、
椅子好きにはたまらないレジェンド椅子が数多く含まれています。
実は隠れ椅子好きな僕。
この夢のような光景に思わず大興奮してしまいました!
しかも、実際に座っていい椅子も用意されています。
なんと素晴らしい展覧会なのでしょう!
これほどまでに椅子好きにとって理想的な展覧会を、
今日の今日までノーチェック (=無印) だったことが悔やまれました。
さてさて、こちらの展覧会は、
ただ名作椅子を並べただけの内容ではありません。
詳しくは、こちらの冊子に記載されているのですが。
160年前に発表されたとある名作椅子から、現代における名作椅子まで。
その系譜を辿ることが出来る展覧会となっています。
起点となるのが、こちらの 《No.14》 (写真左)
曲木技術の発明者として知られるミヒャエル・トーネットの傑作です。
制作されたのは、1859年。今年で、なんと160年目!
しかし、まったくデザインが古びていません。
なお、その隣に展示されていたのは、曲木の限界に挑んだという一脚。
脚のうちの1本が、ぐにゃりと結ばれています。
二度見必至。ウソみたいな椅子でした。
さてさて、そんな 《No.14》 のさらなる派生形が、こちら。
その名も、《No.14 1/2》 です。
特徴的なのは、その脚の部分。
なぜ、このような形をしているのかといえば、
和式の部屋に置く際に、畳を傷つけないようにとのこと。なるほど。
《No.14》は、和室文化の人にも愛されていたのですね。
続いて、革新的な椅子として紹介されていたのは、
オランダの建築家マルト・スタムによって作られた 《S33》 でした。
4本脚ではなく、座面の片側だけで支える椅子 (=カンティレバーチェア) です。
そのスタムが発表したカンティレバーチェアを、
近代建築の三大巨匠の一人ミース・ファン・デル・ローエが目を付け、より洗練させました。
カンティレバーチェアといえば、ミースのイメージが強かったですが。
彼が発明したわけではなかったのですね。
新たなスタイルが生まれたら、すぐに誰かがアップデートする。
椅子のデザインにおける椅子取りゲームは、なかなかシビアなものがあります。
また、今回紹介されていた数々の椅子の中で、
特に印象的だったのは、カスティリニオーニ兄弟が手がけた 《メッツアドロ》 です。
こちらは、なんと既成のトラクターの座面を利用したもの。
いうなれば、レディメイド的な発想で生み出されたプロダクトです。
オブジェとしてはユニークですが、座り心地にはそこまで期待できなさそう。
トラクターを日頃使用している農家の方は、間違いなく普段使いしたくない椅子でしょう。
それから、独創的な造形を得意とする建築家フランク・ゲーリー、
彼が制作した椅子 《クロスチェック・チェア》 が、建築に負けず劣らず独創的でした。
リボン状のホワイトメープルのベニヤを編んで、椅子の構造を成立させているのだとか。
なお、ビスは一切使われていないそうです。
何がどうなって、どうなっているのか・・・??
ちょっとした手品を見せられているような。
実に不思議な椅子でした。
ちなみに。
全50脚の椅子の中には、もちろん (?) 無印良品の椅子もありました。
160年の歴史が辿ってきた先に、無印良品がある。
そう考えると、無印良品が超一流ブランドのように思えてきました。
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