この秋、江戸東京博物館で開催されているのは、
“大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演” という展覧会。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
こちらは、2014年に同じく江戸東京博物館で開催された “大浮世絵展” に続く第2弾で、
歌麿、写楽、北斎、広重、国芳という 「浮世絵界のビッグ5」 をフィーチャーした展覧会です。
会場では、5人の浮世絵師の作品がそれぞれ紹介されています。
北斎のコーナーには、もちろんあの波の絵やあの富士山の絵が、
広重のコーナーには、もちろんあの橋の絵が展示されていました。
写楽のコーナーには、もちろんあの役者の絵が展示されています。
それも、ダブルで。
それぞれの代表作の数々が、きちんと余すことなく網羅されている。
まさに、ベスト盤な浮世絵展です。
しかも、ラインナップだけでなく、保存状態もベストofベストでした!
東洲斎写楽 《市川鰕蔵の竹村定之進》 江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵 ボストン美術館蔵
Photograph © 2019 Museum of Fine Arts, Boston
展示期間:2019年12月3日~12月22日(東京会場)
それもそのはず、この展覧会のためだけに、国内の各館だけでなく、
ボストン美術館をはじめ、メトロポリタン美術館、大英博物館、ベルギー王立美術歴史博物館など、
世界各国の錚々たる美術館から、保存状態の良い浮世絵が大集結しているのです。
“大浮世絵展” と大きく出るのも納得。
見逃すと大きく後悔することになる展覧会といえましょう。
さてさて、基本的には、浮世絵界を代表する5人の浮世絵師の、
代表的な浮世絵の数々が展示されていたため、目新しさは余りなかった気がしますが。
もちろんベタな作品だけでなく、レアな作品もちらほらありました。
その中から印象的だった作品を、いくつかご紹介させて頂きます。
まずは、喜多川歌麿の 《錦織歌麿形新模様 白うちかけ》(写真手前)。
一瞬、ウエストがあまりにも細くて、
『アラジン』 でいうジーニー的なものなのかと思ったのですが。
どうやら着物の線をあえて描かないという表現に挑んだ珍しい作品とのこと。
チャレンジ担当 (?) は、北斎や国芳とばかり思っていましたが、
喜多川歌麿も、いろいろとチャレンジングな浮世絵師だったのですね。
続いては、写楽の 《天王子屋里虹 (2代目山下金作の仲居ゑび蔵おかね実は貞任女房岩手)》(写真手前)。
描かれているのは、ホンジャマカの石塚さん・・・・・ではなく、2代目山下金作。
上方で女形として活躍していた歌舞伎役者です。
『男山御江戸盤石』 という演目を取材した作品とのこと。
大内屋で仲居として働くおかねなる人物の正体は、実は安部貞任の女房・岩手なのだとか。
って、その正体が、ネットニュース並に、タイトルでネタバレしていますよね。
それと、もう一つ印象的だったのが、
歌川国芳の 《列猛伝 宮本武三四》(写真右) です。
国芳は宮本武蔵が好きなのでしょう。
展覧会では他にも、大蝙蝠と格闘する武蔵や、
大鯨を退治する武蔵の作品も紹介されていました。
そんなスペクタクルなアクションが繰り広げられる作品とは対照的に、
《列猛伝 宮本武三四》 の武蔵が格闘しているのは、向かってくる焚き火の煙です。
何と闘ってんだよ!
また、個人的にタイムリーだったのは、
北斎の 《諸国瀧廻り 相州大山ろうべんの瀧》(写真右) という一枚です。
描かれているのは、伊勢原市の大山にある良弁の滝。
滝の水が勢いよく落ちている様子が、実に印象的な一枚です。
さて、何を隠そう、つい先日、この良弁の滝に実際に行ってきました。
その時に撮影した滝の写真が、こちらです。
盛ったな、北斎!
ちなみに、今回の “大浮世絵展” は、
展覧会オリジナルグッズも、大充実しています。
特に物欲を駆り立てられたのは、国芳の 《其まヽ地口猫飼好五十三疋》 をモチーフにした・・・
歌川国芳 《其まヽ地口猫飼好五十三疋》 江戸時代/嘉永元年(1848)頃、大判錦絵3枚続
展示期間:2019年11月19日~12月15日(東京会場)
プチ絵馬とアクリルキーホルダー。
アクリルキーホルダーにいたっては、
描かれているすべての猫がデザインされているそうです。
つまり、全55種。
残り54種。
コンプリートできる自信が全くありません!
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
“大浮世絵展―歌麿、写楽、北斎、広重、国芳 夢の競演” という展覧会。
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
こちらは、2014年に同じく江戸東京博物館で開催された “大浮世絵展” に続く第2弾で、
歌麿、写楽、北斎、広重、国芳という 「浮世絵界のビッグ5」 をフィーチャーした展覧会です。
会場では、5人の浮世絵師の作品がそれぞれ紹介されています。
北斎のコーナーには、もちろんあの波の絵やあの富士山の絵が、
広重のコーナーには、もちろんあの橋の絵が展示されていました。
写楽のコーナーには、もちろんあの役者の絵が展示されています。
それも、ダブルで。
それぞれの代表作の数々が、きちんと余すことなく網羅されている。
まさに、ベスト盤な浮世絵展です。
しかも、ラインナップだけでなく、保存状態もベストofベストでした!
東洲斎写楽 《市川鰕蔵の竹村定之進》 江戸時代/寛政6年(1794)、大判錦絵 ボストン美術館蔵
Photograph © 2019 Museum of Fine Arts, Boston
展示期間:2019年12月3日~12月22日(東京会場)
それもそのはず、この展覧会のためだけに、国内の各館だけでなく、
ボストン美術館をはじめ、メトロポリタン美術館、大英博物館、ベルギー王立美術歴史博物館など、
世界各国の錚々たる美術館から、保存状態の良い浮世絵が大集結しているのです。
“大浮世絵展” と大きく出るのも納得。
見逃すと大きく後悔することになる展覧会といえましょう。
さてさて、基本的には、浮世絵界を代表する5人の浮世絵師の、
代表的な浮世絵の数々が展示されていたため、目新しさは余りなかった気がしますが。
もちろんベタな作品だけでなく、レアな作品もちらほらありました。
その中から印象的だった作品を、いくつかご紹介させて頂きます。
まずは、喜多川歌麿の 《錦織歌麿形新模様 白うちかけ》(写真手前)。
一瞬、ウエストがあまりにも細くて、
『アラジン』 でいうジーニー的なものなのかと思ったのですが。
どうやら着物の線をあえて描かないという表現に挑んだ珍しい作品とのこと。
チャレンジ担当 (?) は、北斎や国芳とばかり思っていましたが、
喜多川歌麿も、いろいろとチャレンジングな浮世絵師だったのですね。
続いては、写楽の 《天王子屋里虹 (2代目山下金作の仲居ゑび蔵おかね実は貞任女房岩手)》(写真手前)。
描かれているのは、ホンジャマカの石塚さん・・・・・ではなく、2代目山下金作。
上方で女形として活躍していた歌舞伎役者です。
『男山御江戸盤石』 という演目を取材した作品とのこと。
大内屋で仲居として働くおかねなる人物の正体は、実は安部貞任の女房・岩手なのだとか。
って、その正体が、ネットニュース並に、タイトルでネタバレしていますよね。
それと、もう一つ印象的だったのが、
歌川国芳の 《列猛伝 宮本武三四》(写真右) です。
国芳は宮本武蔵が好きなのでしょう。
展覧会では他にも、大蝙蝠と格闘する武蔵や、
大鯨を退治する武蔵の作品も紹介されていました。
そんなスペクタクルなアクションが繰り広げられる作品とは対照的に、
《列猛伝 宮本武三四》 の武蔵が格闘しているのは、向かってくる焚き火の煙です。
何と闘ってんだよ!
また、個人的にタイムリーだったのは、
北斎の 《諸国瀧廻り 相州大山ろうべんの瀧》(写真右) という一枚です。
描かれているのは、伊勢原市の大山にある良弁の滝。
滝の水が勢いよく落ちている様子が、実に印象的な一枚です。
さて、何を隠そう、つい先日、この良弁の滝に実際に行ってきました。
その時に撮影した滝の写真が、こちらです。
盛ったな、北斎!
ちなみに、今回の “大浮世絵展” は、
展覧会オリジナルグッズも、大充実しています。
特に物欲を駆り立てられたのは、国芳の 《其まヽ地口猫飼好五十三疋》 をモチーフにした・・・
歌川国芳 《其まヽ地口猫飼好五十三疋》 江戸時代/嘉永元年(1848)頃、大判錦絵3枚続
展示期間:2019年11月19日~12月15日(東京会場)
プチ絵馬とアクリルキーホルダー。
アクリルキーホルダーにいたっては、
描かれているすべての猫がデザインされているそうです。
つまり、全55種。
残り54種。
コンプリートできる自信が全くありません!
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