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未来と芸術展

2009年の “医学と芸術展”、2016年の “宇宙と芸術展” 。
それに続く第3弾として、現在、
森美術館で開催されているのが、“未来と芸術展” です。

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AI、バイオ技術、ロボット工学、AR (拡張現実) といった最先端のテクノロジー。
その影響を受けて生まれたアートや建築、デザインを紹介する展覧会です。
なお、展覧会の正式名称は、
“未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか” 。
実は、この展覧会のタイトルは、
IBMが開発したAIによって生成された候補の中から選ばれたものなのだそうです。

そんなタイトルの決め方からして未来的な展覧会では、
全部で100を越える作品やプロジェクトが紹介されています。
例えば、ネバダ州の荒野に直径30mの鏡張りの球体を浮かべるプロジェクト。

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ビャルケ・インゲルスとヤコブ・ランゲ 《球体》 2018年


また例えば、蚕の遺伝子を組み換えることで生まれた光る糸で作られた能の衣装。

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またまた例えば、SF映画に登場するような可愛らしい家族型ロボット。


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“未来と芸術展” とあるので、当然未来の話、
まだ現実には実現化されていない作品やプロジェクトなのかと思っていたのですが、
なんと、これらはすべて2019年現在の段階で、実現化しているようでした。
もちろん紹介されていた中には、まだ実現化していないものもありましたが、
とは言っても、決して荒唐無稽な夢物語なんかではなく、どれも実現可能なものばかり。
未来は想像していたよりも、ずっと近くにあるようです。


ちなみに、展覧会では、

「こんなモノがあったらいいのになァ~」

というようなドラえもんのひみつ道具的なものは、あまり紹介されていません。
紹介されていたのは、都市や医療、食糧問題といった、
課題を解決するために開発されている作品やプロジェクトです。
それだけに、逆説的に、人類の未来には問題が山積みであることを実感させられました。
未来に対して希望が感じられる展覧会というよりは、
来る未来に対して、現状を把握しておくための展覧会。
そんな印象を受けました。
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星
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さてさて、ここからは気になった出展作品をいくつか。
まずは、《ヒューマン・スタディ#1、5 RNP》 という作品です。

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壁一面に貼られた似顔絵のようなスケッチ。
何を隠そう、これらはすべてロボットによって描かれたものなのです。
作者は、元画家のパトリック・トレセ。
写生の動作をプログラミングされた5台のロボットがササッとモデルを描いていきます。

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ロボットゆえ、5台とも寸分違わず同じ似顔絵が出来るのかと思いきや。
それぞれ微妙に違っていました。
ロボットにも個性はあるのですね。


続いては、ディムート・シュトレーペの 《シュガーベイブ》

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ディムート・シュトレーベ 《シュガーベイブ》 2014


こちらは、ゴッホが切り落とした左耳を、
その末裔から採取したDNAによって再現したというプロジェクトです。
現在の再生医療技術を応用すれば、
こんなフィクションみたいなことも可能となるのですね!
失われた体の一部を再現できるということは、安部定事件の被害者の・・・(以下自粛)


ドローンによってレンガを積み上げる新たな工法技術や、
コンピューターによるシミュレーションで生み出された構造物など、

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予想していたよりも、建築関連のプロジェクトが多目に紹介されていましたが。
中でも印象的だったのは、
エコ・ロジック・スタジオの 《H.O.R.T.U.S XL アスタキサンチン g》 です。

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こちらは、独自のアルゴリズムによって、
サンゴの形態を模したという複雑怪奇な構造物。
ところどころに、緑色の何やらが見て取れます。
なんとその正体は、ユーグレナ (ミドリムシ)。
ユーグレナが埋め込まれことで、
この構造物自体が、光合成により酸素を生成するのだとか。
実にエコロジーな構造物です。
近い将来、この構造物を応用した○○ヒルズが誕生するかもしれませんね。


ちなみに。
個人的に最も印象に残った作品は、長谷川愛さんの 《ポップ・ローチ》 です。

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人口増加による食糧不足が危惧されています。
その危機を救うかもしれないのが、ゴキブリ。
過酷な環境にも適応し、かつ、メスが単独でも数十匹の子を産むことが出来るのだとか。
でも、見た目がアレなので、遺伝子を組み換え、
ポップな色に変化させ、味も変えてみようというもの。

“近い将来、そんな時代がやってくるのか・・・”

とビビったのですが、どうやら架空の広告という体の作品でした。
ホッと一安心。
でも、もしかしたら、もしかするのかもしれないですね。




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