箱根にある 「東洋・日本美術の殿堂」 岡田美術館では、
現在、開館以来初となる 『古代』 をテーマにした特別展が開催されています。
その名も、“DOKI土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―”。
・・・・・・・ダジャレです (笑)
歌麿や北斎、若冲らの絵画や、
中国や日本の陶磁器が充実している岡田美術館コレクション。
しかし、意外にも、そのコレクションには、
土偶や埴輪などの古代美術も含まれています。
これまでは、そのうちのごく一部が、
主に1階の展示室で紹介されるに過ぎませんでしたが。
今回は、4階の展示フロアをすべて使って、
岡田美術館が収蔵する古代美術コレクションをドーンと一挙大公開!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
出展作品の実に約半数が、初公開となっています。
そういう意味では、岡田美術館に何度も通っている人にも新鮮に感じられる展覧会です。
展覧会を通じて、何よりも実感したのは、
遥か昔から、人はアートをせずにはいられない生き物であったということ。
例えば、煮炊きをするために使われていたと考えられる縄文土器。
《深鉢形土器》 縄文時代前期 紀元前5000~紀元前3000年 岡田美術館蔵
表面に凹凸があったほうが、確かに熱伝導率は良いそうですが、
それにしても、ここまでアーティスティックに仕上げる必要はありません。
明らかに意図的に、全面にビッシリと装飾を施しているのが見て取れます。
また例えば、縄文人が祈りを込めて作っていたと考えられる土偶。
《土偶》 縄文時代晩期 紀元前2000~紀元前1000年 岡田美術館蔵
《土偶》 縄文時代後期 紀元前1000~紀元前400年 岡田美術館蔵
その素朴な味わいに、思わずほっこりとさせられますが。
よくよく細部に注目してみると、
正中線 (妊娠線) やおへその穴が表現されており、
意外と写実的に制作されているのが見て取れます。
決して、適当にユルく作っていたわけではなさそうです。
1万年以上前の人々も、表現活動をしていた。
アートを制作していた。
その事実に、ロマンを感じずにはいられません。
さて、今回紹介されていた古代美術コレクションの中で、
個人的に印象に残ったものをいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、《埴輪 盛装の男子》。
《埴輪 盛装の男子》 古墳時代 5~6世紀 岡田美術館蔵
アゴがものすごく長く、かつ尖っている人物なのかと思いきや、
サンタクロースばりのアゴ髭を蓄えた男性を表しているのだそうです。
じゃあ、「男子じゃないじゃん!」 とツッコみたくなりましたが、
どうやら業界では、埴輪は 『男子』『女子』 と表現するのがポピュラーとのこと。
アラサーでも女子。アラフォーでも女子。
その文化は古墳時代まで遡るのですね (←?)。
続いては、《壺形土器》。
《壺形土器》 縄文時代晩期 紀元前1000~紀元前400年 岡田美術館蔵
これまた全面にビッシリと装飾が施されています。
一見、フリーダムに紋様がデザインされているようですが、
よく見ると、ある一定のパターンを繰り返しているのがわかります。
図面もなければ、数字もない時代。
どうやって全体像を計算してデザインしていたのでしょうか??
ところで、見れば見るほど、何かに似ているような・・・・・あっ、ゴムゴムの実だ!!
ちなみに。
展覧会では、日本の古代美術だけでなく、
中国の古代美術作品も併せて紹介されていました。
同じような年代、同じような用途のモノでも、
両者を比較してみると、その文化度の差は歴然!
《深鉢形土器(火焔型土器)》 の造形力なんて、
相当のレベルの高さだと思っていましたが・・・・・。
《深鉢形土器(火焔型土器)》 縄文時代中期 紀元前3000~紀元前2000年 岡田美術館蔵
対する中国は、青銅器だもんなァ。
それも、表面の紋様も恐ろしいほどに精緻です。
《饕餮文方罍》 中国・殷(商)時代後期 紀元前14~紀元前11世紀 岡田美術館蔵
とはいえ、中国にだってユルい作品はありました。
それは、《灰釉双耳壺》 です。
《灰釉双耳壺》 漢時代 紀元前3~3世紀
パッと見は、そんなにユルくないですが、耳の部分にご注目。
さくらももこの漫画に登場しそうな変な顔がありました。
おそらく、コイツが 「インチキおじさん」 です。
┃会期:2019年10月5日(土)~ 2020年3月29日(日)
┃休館日:12月31日(火)、1月1日(水)
┃会場:岡田美術館
┃https://www.okada-museum.com/
~読者の皆様へのプレゼント~
岡田美術館の無料鑑賞券を、5組10名様にプレゼントいたします。
住所・氏名・電話番号を添えて、以下のメールフォームより応募くださいませ。
https://ws.formzu.net/fgen/S98375463/
なお、〆切は、12月18日です。当選は発送をもって代えさせていただきます。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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現在、開館以来初となる 『古代』 をテーマにした特別展が開催されています。
その名も、“DOKI土器!土偶に青銅器展 ―はにわもいっしょに古代のパレード―”。
・・・・・・・ダジャレです (笑)
歌麿や北斎、若冲らの絵画や、
中国や日本の陶磁器が充実している岡田美術館コレクション。
しかし、意外にも、そのコレクションには、
土偶や埴輪などの古代美術も含まれています。
これまでは、そのうちのごく一部が、
主に1階の展示室で紹介されるに過ぎませんでしたが。
今回は、4階の展示フロアをすべて使って、
岡田美術館が収蔵する古代美術コレクションをドーンと一挙大公開!
(注:館内の写真撮影は、特別に許可を得ております。)
出展作品の実に約半数が、初公開となっています。
そういう意味では、岡田美術館に何度も通っている人にも新鮮に感じられる展覧会です。
展覧会を通じて、何よりも実感したのは、
遥か昔から、人はアートをせずにはいられない生き物であったということ。
例えば、煮炊きをするために使われていたと考えられる縄文土器。
《深鉢形土器》 縄文時代前期 紀元前5000~紀元前3000年 岡田美術館蔵
表面に凹凸があったほうが、確かに熱伝導率は良いそうですが、
それにしても、ここまでアーティスティックに仕上げる必要はありません。
明らかに意図的に、全面にビッシリと装飾を施しているのが見て取れます。
また例えば、縄文人が祈りを込めて作っていたと考えられる土偶。
《土偶》 縄文時代晩期 紀元前2000~紀元前1000年 岡田美術館蔵
《土偶》 縄文時代後期 紀元前1000~紀元前400年 岡田美術館蔵
その素朴な味わいに、思わずほっこりとさせられますが。
よくよく細部に注目してみると、
正中線 (妊娠線) やおへその穴が表現されており、
意外と写実的に制作されているのが見て取れます。
決して、適当にユルく作っていたわけではなさそうです。
1万年以上前の人々も、表現活動をしていた。
アートを制作していた。
その事実に、ロマンを感じずにはいられません。
さて、今回紹介されていた古代美術コレクションの中で、
個人的に印象に残ったものをいくつかご紹介いたしましょう。
まずは、《埴輪 盛装の男子》。
《埴輪 盛装の男子》 古墳時代 5~6世紀 岡田美術館蔵
アゴがものすごく長く、かつ尖っている人物なのかと思いきや、
サンタクロースばりのアゴ髭を蓄えた男性を表しているのだそうです。
じゃあ、「男子じゃないじゃん!」 とツッコみたくなりましたが、
どうやら業界では、埴輪は 『男子』『女子』 と表現するのがポピュラーとのこと。
アラサーでも女子。アラフォーでも女子。
その文化は古墳時代まで遡るのですね (←?)。
続いては、《壺形土器》。
《壺形土器》 縄文時代晩期 紀元前1000~紀元前400年 岡田美術館蔵
これまた全面にビッシリと装飾が施されています。
一見、フリーダムに紋様がデザインされているようですが、
よく見ると、ある一定のパターンを繰り返しているのがわかります。
図面もなければ、数字もない時代。
どうやって全体像を計算してデザインしていたのでしょうか??
ところで、見れば見るほど、何かに似ているような・・・・・あっ、ゴムゴムの実だ!!
ちなみに。
展覧会では、日本の古代美術だけでなく、
中国の古代美術作品も併せて紹介されていました。
同じような年代、同じような用途のモノでも、
両者を比較してみると、その文化度の差は歴然!
《深鉢形土器(火焔型土器)》 の造形力なんて、
相当のレベルの高さだと思っていましたが・・・・・。
《深鉢形土器(火焔型土器)》 縄文時代中期 紀元前3000~紀元前2000年 岡田美術館蔵
対する中国は、青銅器だもんなァ。
それも、表面の紋様も恐ろしいほどに精緻です。
《饕餮文方罍》 中国・殷(商)時代後期 紀元前14~紀元前11世紀 岡田美術館蔵
とはいえ、中国にだってユルい作品はありました。
それは、《灰釉双耳壺》 です。
《灰釉双耳壺》 漢時代 紀元前3~3世紀
パッと見は、そんなにユルくないですが、耳の部分にご注目。
さくらももこの漫画に登場しそうな変な顔がありました。
おそらく、コイツが 「インチキおじさん」 です。
┃会期:2019年10月5日(土)~ 2020年3月29日(日)
┃休館日:12月31日(火)、1月1日(水)
┃会場:岡田美術館
┃https://www.okada-museum.com/
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なお、〆切は、12月18日です。当選は発送をもって代えさせていただきます。
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