現在、たばこと塩の博物館 (通称:たば塩) では、
“たば塩コレクションに見る ポスター黄金時代” が開催されています。
こちらは、たば塩が所蔵するポスターコレクションの中から、
ポスターが広告メディアの花形だった1890年代から1960年代のものを一挙展示する展覧会です。
出展されているのはすべて、たばこのポスター。
それだけに、正直なところ、会場を訪れるまで、
“たばこのポスターなんて、たばこを吸う人しか楽しめないのでは?” と思っていましたが。
初期は石版画でシンプルに作られていたポスターに、
やがて 「図案」 という概念が導入されるようになり、
さらに、時代が進むと、写真をメインビジュアルにしたものへと変化。
たばこ関係なしに、単純にポスターのデザインの変遷が辿れる展覧会として面白かったです。
また、会場には、興味深いポスターが多数ありました。
まずは、1897年頃のTHE AMERICAN TOBACCO CO.のポスター。
たばこのポスターなのに、たばこは隅っこのほうにそれぞれ描かれているだけ。
画面の多くを占める中央の女性は、どう見てもたばこを吸うタイプには見えません。
むしろ、副流煙に苦しんでいそうな表情です。
このポスターを見て、誰がたばこを買おうと思うのか。
続いては、村井兄弟商会の 「ピーコック」 のポスター。
パッケージのピーコックよりも、
たばこを咥えて天を駆ける馬のほうが完全に目立っています。
ペガサスのイメージなのでしょうが、翼が鳥のものではなく、コウモリのそれ。
キメラ感が半端ではありません。
もはや、このインパクト絶大のモンスターをパッケージにした方がよいのでは?
現在ではすっかり世間から白い眼で見られているたばこですが・・・・・
かつては贈答用として贈られていた模様。
もし今、たばこを贈答したなら、贈った人間まで白い眼で見られかねません。
時代は変わったのですね。
そうそう、時代が変わったといえば、
現在は、たばこのCMやポスターに有名人が起用されることはまずありませんが。
昭和30年代は、当時の人気女優が起用されていたのだとか。
展覧会では、若き日の八千草薫さんのたばこのポスターも紹介されていました。
よく見ると、たばこを直接吸うのではなく、
パイプ的なギミックに装着して吸っているようです。
当時のご婦人は、こうして吸うのがポピュラーだったのでしょうか。
個人的に一番印象に残ったのは、終戦直後のポスター。
この当時、闇たばこが横行していたようで、
それを防止するポスターが多数制作されたのだそうです。
たばこも、営業も、やっぱり “闇” はよくないですよね。
他にも、レイモン・サヴィニャックら海外のポスターや、
岡田三郎助や堂本印象といった芸術家がデザインしたたばこのパッケージ、
アールヌーヴォーの影響を受けた秀逸なデザインのたばこのパッケージなど、
アート的な見どころは多々ありました。
たばこのことは嫌いでも、たばこのポスターのことは嫌いにならないでください。
ちなみに。
僕はまったくたばこを吸わないのですが。
美味しそうにたばこを吸う人たちのポスターを眺めていたら、
さすがにちょっとくらい吸ってみたい気持ちになってしまいました (結局、吸ってないですが)。
そういう意味では、今禁煙中の方にはオススメできない展覧会です (笑)
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
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“たば塩コレクションに見る ポスター黄金時代” が開催されています。
こちらは、たば塩が所蔵するポスターコレクションの中から、
ポスターが広告メディアの花形だった1890年代から1960年代のものを一挙展示する展覧会です。
出展されているのはすべて、たばこのポスター。
それだけに、正直なところ、会場を訪れるまで、
“たばこのポスターなんて、たばこを吸う人しか楽しめないのでは?” と思っていましたが。
初期は石版画でシンプルに作られていたポスターに、
やがて 「図案」 という概念が導入されるようになり、
さらに、時代が進むと、写真をメインビジュアルにしたものへと変化。
たばこ関係なしに、単純にポスターのデザインの変遷が辿れる展覧会として面白かったです。
また、会場には、興味深いポスターが多数ありました。
まずは、1897年頃のTHE AMERICAN TOBACCO CO.のポスター。
たばこのポスターなのに、たばこは隅っこのほうにそれぞれ描かれているだけ。
画面の多くを占める中央の女性は、どう見てもたばこを吸うタイプには見えません。
むしろ、副流煙に苦しんでいそうな表情です。
このポスターを見て、誰がたばこを買おうと思うのか。
続いては、村井兄弟商会の 「ピーコック」 のポスター。
パッケージのピーコックよりも、
たばこを咥えて天を駆ける馬のほうが完全に目立っています。
ペガサスのイメージなのでしょうが、翼が鳥のものではなく、コウモリのそれ。
キメラ感が半端ではありません。
もはや、このインパクト絶大のモンスターをパッケージにした方がよいのでは?
現在ではすっかり世間から白い眼で見られているたばこですが・・・・・
かつては贈答用として贈られていた模様。
もし今、たばこを贈答したなら、贈った人間まで白い眼で見られかねません。
時代は変わったのですね。
そうそう、時代が変わったといえば、
現在は、たばこのCMやポスターに有名人が起用されることはまずありませんが。
昭和30年代は、当時の人気女優が起用されていたのだとか。
展覧会では、若き日の八千草薫さんのたばこのポスターも紹介されていました。
よく見ると、たばこを直接吸うのではなく、
パイプ的なギミックに装着して吸っているようです。
当時のご婦人は、こうして吸うのがポピュラーだったのでしょうか。
個人的に一番印象に残ったのは、終戦直後のポスター。
この当時、闇たばこが横行していたようで、
それを防止するポスターが多数制作されたのだそうです。
たばこも、営業も、やっぱり “闇” はよくないですよね。
他にも、レイモン・サヴィニャックら海外のポスターや、
岡田三郎助や堂本印象といった芸術家がデザインしたたばこのパッケージ、
アールヌーヴォーの影響を受けた秀逸なデザインのたばこのパッケージなど、
アート的な見どころは多々ありました。
たばこのことは嫌いでも、たばこのポスターのことは嫌いにならないでください。
ちなみに。
僕はまったくたばこを吸わないのですが。
美味しそうにたばこを吸う人たちのポスターを眺めていたら、
さすがにちょっとくらい吸ってみたい気持ちになってしまいました (結局、吸ってないですが)。
そういう意味では、今禁煙中の方にはオススメできない展覧会です (笑)
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