現在、松屋銀座で開催されているのは、
“利休のかたち 継承されるデザインと心展” という展覧会。
こちらは、『Mr.茶の湯』 こと (?)、千利休にまつわる茶道具や資料を通じて、
彼が見出した 「かたち」 が、戦国から現在まで脈々と受け継がれてきたことを紹介する展覧会です。
展覧会は、2章構成。
まず第一章で紹介されているのは、利休にゆかりの深い茶道具の数々です。
利休が秀吉から賜ったとされる 《唐物円座肩衝茶入 銘 利休円座》 や、
利休が堺の魚屋 (ととや) で見つけたことからその名が付いたという 《本手利休斗々屋茶碗》 など、
茶の湯好きには滅茶苦茶たまらない茶道具が取り揃えられていました。
特に必見なのは、樂美術館が所蔵する 《黒樂茶碗 銘 万代屋黒》 です。
こちらは、利休が所持し、その後、娘の手を経て娘婿である万代屋宗安の所持となった茶碗。
“長次郎の中で最も美しい茶碗” とされ、近年までは千家秘蔵の品であったのだそうです。
ようやく一般の方の目に触れるようになったのは、2012年のこと。
京都の樂美術館で初公開され、話題となりました。
確かに、無駄のないシンプルなデザイン。
それでいて、温かみも感じられる 「かたち」 です。
茶道をするしないに関わらず、
この 「かたち」 が嫌いな日本人はいないのではないだろうか。
そう思わせるほど、しっくりと馴染む 「かたち」 をしていました。
ちなみに、1月11日からは、期間限定で、
利休が北野大茶会で使用したとされる 《唐物尻膨茶入 利休尻膨》 も公開されるそうです。
尻の部分が膨れているから、“尻ふくら”。
そのまんまにもほどがあるネーミングですが、
細川三斎が 「一国に代えても所望したし!」 と求めたとされる名品中の名品です。
せっかく訪れるのであれば、11日以降に訪れるのがベターかもしれませんね。
また、第1章のラストでは、利休が設計し現存する唯一の茶室で、
国宝の待庵を、図面をに記された通りに実物大で再現したセットが紹介されていました。
どことなくニコラ ビュフの作品っぽくて、
これはこれでアリな気はしましたが、わびさび感はほぼ無かったです(笑)
なお、床の間に掛けられている花は、本物ではなく木彫。
現代彫刻家の須田悦弘さんによる作品です。
なお、続く第2章では、利休の跡を継いだ二代少庵、三代宗旦の道具や、
千家の茶の湯の道具を代々にわたって制作する職家、その歴代当主の作品が紹介されていました。
千利休というたった一人の茶人から生まれた、
二代、三代を通じて、表千家、裏千家、武者小路瀬千家の三千家。
さらには、その千家の道具を制作する10の職家、通称 「千家十職」 も生まれています。
そんな数多くの家系によって、
現代まで脈々と利休の精神と美意識を受け継がれている。
改めて、千利休という人物の存在の大きさを実感する展覧会でした。
千利休は、千の風になって大きな空を吹きわたっていたのですね。
ちなみに、展覧会の最後に飾ってあったのは、《赤樂茶碗 銘 白鷺》。
長次郎の初期の作で、なかなか一般公開されない激レアな茶碗なのだそうです。
「白鷺」 という銘ですが、まったく白鷺っぽくはありませんでした。
サギのようなネーミングです。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!
“利休のかたち 継承されるデザインと心展” という展覧会。
こちらは、『Mr.茶の湯』 こと (?)、千利休にまつわる茶道具や資料を通じて、
彼が見出した 「かたち」 が、戦国から現在まで脈々と受け継がれてきたことを紹介する展覧会です。
展覧会は、2章構成。
まず第一章で紹介されているのは、利休にゆかりの深い茶道具の数々です。
利休が秀吉から賜ったとされる 《唐物円座肩衝茶入 銘 利休円座》 や、
利休が堺の魚屋 (ととや) で見つけたことからその名が付いたという 《本手利休斗々屋茶碗》 など、
茶の湯好きには滅茶苦茶たまらない茶道具が取り揃えられていました。
特に必見なのは、樂美術館が所蔵する 《黒樂茶碗 銘 万代屋黒》 です。
こちらは、利休が所持し、その後、娘の手を経て娘婿である万代屋宗安の所持となった茶碗。
“長次郎の中で最も美しい茶碗” とされ、近年までは千家秘蔵の品であったのだそうです。
ようやく一般の方の目に触れるようになったのは、2012年のこと。
京都の樂美術館で初公開され、話題となりました。
確かに、無駄のないシンプルなデザイン。
それでいて、温かみも感じられる 「かたち」 です。
茶道をするしないに関わらず、
この 「かたち」 が嫌いな日本人はいないのではないだろうか。
そう思わせるほど、しっくりと馴染む 「かたち」 をしていました。
ちなみに、1月11日からは、期間限定で、
利休が北野大茶会で使用したとされる 《唐物尻膨茶入 利休尻膨》 も公開されるそうです。
尻の部分が膨れているから、“尻ふくら”。
そのまんまにもほどがあるネーミングですが、
細川三斎が 「一国に代えても所望したし!」 と求めたとされる名品中の名品です。
せっかく訪れるのであれば、11日以降に訪れるのがベターかもしれませんね。
また、第1章のラストでは、利休が設計し現存する唯一の茶室で、
国宝の待庵を、図面をに記された通りに実物大で再現したセットが紹介されていました。
どことなくニコラ ビュフの作品っぽくて、
これはこれでアリな気はしましたが、わびさび感はほぼ無かったです(笑)
なお、床の間に掛けられている花は、本物ではなく木彫。
現代彫刻家の須田悦弘さんによる作品です。
なお、続く第2章では、利休の跡を継いだ二代少庵、三代宗旦の道具や、
千家の茶の湯の道具を代々にわたって制作する職家、その歴代当主の作品が紹介されていました。
千利休というたった一人の茶人から生まれた、
二代、三代を通じて、表千家、裏千家、武者小路瀬千家の三千家。
さらには、その千家の道具を制作する10の職家、通称 「千家十職」 も生まれています。
そんな数多くの家系によって、
現代まで脈々と利休の精神と美意識を受け継がれている。
改めて、千利休という人物の存在の大きさを実感する展覧会でした。
千利休は、千の風になって大きな空を吹きわたっていたのですね。
ちなみに、展覧会の最後に飾ってあったのは、《赤樂茶碗 銘 白鷺》。
長次郎の初期の作で、なかなか一般公開されない激レアな茶碗なのだそうです。
「白鷺」 という銘ですが、まったく白鷺っぽくはありませんでした。
サギのようなネーミングです。
1位を目指して、ランキングに挑戦中。
下のボタンをポチッと押して頂けると嬉しいです!