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Channel: アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
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新・無料で観れる 美術百選 《調布市文化会館たづくり (東京都調布市)》

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京王線調布駅のほど近くにある調布市文化会館たづくりに行ってきました。




ちなみに、施設名にある 「たづくり」 とは、「調布」 の別の読み方とのこと。
かつては、「たづくり」、もしくは 「てづくり」 とも読んでいたのだそうです。

と、そんな調布トリビアはさておきまして。
一見すると、どこにでもありそうな外観の文化会館ですが、
実は館内のあちこちに、多数のアート作品が設置されているのです。
例えば、建物の東側の窓には、大胆に7階から12階を使って・・・・・




小林万里子さんによる 《ナンジャモンジャの樹》 という作品が描かれています。
なお、全部の絵を繋げると、こんな感じになるそう。




また例えば、1階にあるホールの入り口近くには・・・・・




大理石の彫刻作品が数点設置されています。
なんとこれらの作品は、19世紀イタリアで活躍した彫刻家チェーザレ・ラピーニによるもの。
もしかしたら、調布市は、港区や品川区よりも、リッチな街なのかもしれません。


さらに、調布市文化会館たづくりの一角には、こんなスペースも。




ゲゲゲギャラリーです。
何を隠そう、水木しげるは、調布市の名誉市民。
それにちなんだスペースのようです。
ケースの中には、水木しげる本人直筆のイラストが飾られていましたが・・・




どことなくコレジャナイ感が漂っていました。
(間違いなく、本物のはずなのですが・・・)


さてさて、そんな数ある調布市文化会館たづくりのアート作品の中で、
こういう時だからこそ、是非皆さまに紹介したいのが、角文平さんの作品です。
角文平さんは、日常的に見慣れたものをモチーフに、
思わずクスッとなるユーモラスな作品を手がけるアーティスト。
そんな彼の現状唯一のパブリックアートが、こちらの作品です。




新・無料で観れる 美術百選 097  角文平 《World Tour》


突如として階段に現れたのは、空港を彷彿とさせる案内標識。





とりあえず案内に従って、階段を上ってみることにしましょう。
すると、踊り場の壁に、調布を代表する名所、深大寺の光景が現れました。




さらに進むと、別の案内標識が登場します。





どうやら次の目的地は、上海のようです。
案内通り、階段を14段上ると、今度は上海の景色が現れました。




その後、階を上へ上へと進むごとに、
カトマンズ、パリ、そして、ケベックと、世界を西へ西へと進んでゆくことに。




そして、最終的には・・・・・




リオデジャネイロにたどり着きました。
まさか、何の変哲もないビルの階段で、世界旅行気分が味わえるとは!



・・・・・・ただし、あくまで味わえるのは気分だけ。
今いる場所は、紛れもなく調布市です。


<無料で観れる美術 データ>

調布市文化会館たづくり

住所:東京都調布市小島町2-33-1
アクセス:○京王線 「調布駅」 より徒歩4分




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