先日6月10日。
立川に無事オープンを果たした複合文化施設PLAY!。
その2階にあるのが、PLAY! MUSEUM。
絵とことばをテーマにした美術館です。
そんなPLAY! MUSEUMのオープニングを飾るのが、
昨日ご紹介した “エリック・カール 遊ぶための本” という常設展。
そして、メインの展示スペースで開催される、
“tupera tuperaのかおてん.” という企画展です。
こちらは、亀山達矢さんと中川敦子さんのご夫婦によるユニットで、
絵本やイラストなど多彩なジャンルで活躍するtupera tupera (ツペラ ツペラ) による展覧会です。
展覧会のテーマは、「顔」。
会場には、「顔」 にまつわるさまざまな作品が大集合しています。
ちなみに。
展覧会の会場に入る前に、来場者はこちらの鏡を使って、
受付時に手渡される 「かおシール」 を顔に貼ることになります。
自分自身の顔も作品の一つ。
それが、“tupera tuperaのかおてん.” です。
会場の冒頭で紹介されていたのは、
tupera tuperaの代表作でベストセラーにもなった絵本 『かおノート』 シリーズ。
その原画の数々です。
絵本の展覧会に限らず、漫画の展覧会でも、
原画はただ普通に並べて展示されがちですが。
そこはユニークでワクワクできる絵本を生みだし続けるtupera tuperaの展覧会。
展示スタイルもユニークでワクワクできるものとなっています。
他にも、暮らしのソコココにひそむモノモノノケを紹介する絵本 『モノモノノケ』 は、
その世界観を再現するために、実際に会場におうち風のセットを作ってみたり。
笑ったら負けでなく、泣いたら負けの 『こわめっこしましょ』 は、
原画を表と裏とで展示することで、
実際に “こわめっこ” 体験ができるようになっていたり。
遊び心が随所に詰まった展示となっていました。
tupera tuperaのファンだけでなく、
この展覧会を通じて、tupera tuperaのことを初めて知る人も、
もれなくワクワク楽しめる展覧会です。
さて、絵本の原画コーナーを抜けた先に展示されていたのは、
パンや石など、様々な素材で構成された大きな顔が10点並んだ彼らの新作。
その名も、 《かお10(テン)》 です。
ただ、いろんなモノを組み合わせて顔を作った、というだけではなく。
彼らにはそれぞれ、ちゃんと名前やキャラクター設定も与えられていました。
例えば、楽器だけで構成された彼。
こう見えて (?)、ロシア出身なのだそう (笑)
しかも、36歳。
童顔 (??) ですが、意外といい大人でした。
また、会場には、こんな男性も。
その名も、床田愉男 (ゆかだゆかお)。
床に置かれていたのは、中央に目がある黄色く丸い何やら。
その周囲の壁に設置された様々なアイテムを、
自由に組み合わせることで、床田愉男は完成するそうです。
今は、ソーシャルディスタンスの観点から、
床田愉男の顔の上に乗ることは出来ませんが。
解除されたら、床田愉男の上に寝転んでも良いのだそう。
そして、天井を見上げると・・・・・
「♪鏡に映った床田と二人 情けないよで たくましくもある」
そんな思わずglobeの 『FACE』 を彷彿とさせる光景が見られることでしょう。
なお、今回出展されていた作品の中で、
もっともインパクトがあったのが、こちらの 《カオカオス》 です。
まさしく、カオス。
白昼夢を見ているのかと心配になるほどに、カオスな光景でした。
ちなみに、《カオカオス》 の中に入ることも可能となっています。
その際は、この鼻の穴に要注意。
目の前を通ったら、いきなり噴射されました。
鼻息をかけたね!親父にもかけられたことがないのに!