ポーラ美術館を訪れたその足で、箱根ラリック美術館へ。
箱根ラリック美術館は、今年3月にめでたく開館15周年を迎えたばかり!
それを記念し、7月31日まで様々な15周年記念企画イベントが開催されています。
例えば、15時以降に入館したお客さん全員にポストカード1枚をプレゼント。
さらに、カフェレストランLYSでは、15時から16時半の間で、
スパークリングワインが、なんと1500円で飲み放題となるそうです。
しかも、入館料は15%引き。
通常一般1500円のところ、1275円という実に中途半端な価格となっています (笑)
ちなみに、こんなプレゼントキャンペーンも。
箱根ラリック美術館の公式Instagramのフォローし、
「#箱根ラリック美術館の15周年はワクワク」 を付け、「日頃ワクワクするとき」 の写真を投稿すると、ラリックのグラス付きペアお食事券をはじめ、抽選でステキな賞品が当たるそうですよ。
さてさて、そんな大盤振る舞いのラリック美術館で、
現在観られる作品の中から特に印象的だったものを、いくつかご紹介いたしましょう。
まずは、センターピース。
特にこの 《火の鳥》 がどうこうというわけではなく。
これまで幾度となく、テーブルを飾るセンターピースなるものを目にしてきましたが、
正直なところ、「こんなんをテーブルに飾ったところで・・・・・ねぇ・・・・・」 としか思えませんでした。
しかし、アクリル板で仕切られる光景が珍しくなくなったウィズコロナの今、
アクリル板で仕切るくらいなら、センターピースのほうがオシャレなのでは、という気がしてきました。
もしかしたら、センターピースが流行るかも。
これはビッグビジネスの予感がしますね (←?)。
続いて印象に残っているのは、《四つの太陽》 という名が付いた香水瓶。
デザインされているのは、ひまわりの花なのだそうですが、
よく見ると、それらの中心がまさに太陽のように光っています。
ということは、中に豆電球でも入っているのでしょうか??
と思いきや、実はこの内側には、パラボラアンテナのような形の鏡が仕込まれているとのこと。
それゆえ、この香水瓶に太陽や照明の光が当たると、
その光が中心に集められて、光り輝いて見えるのだそうです。
アイディアも光る逸品です。
ちなみに、展示室には、ラリックが最初に手がけたコティ社の香水瓶をはじめ、
ウォルトやリュシアン・ルロンといった・・・・・
ブランドの香水瓶が展示されていましたが、
残念ながら (?)、“どーるちぇ あーんど がっばーーなぁーー” の香水瓶は無かったです。
香水瓶を目にしたら、即座にドルチェ&ガッバーナが頭をよぎってしまう。
瑛人のせいですね。
ちなみに、ラリックのガラス作品でもう一つ印象に残っているのが、こちらの 《チャボ》。
ブックエンドなのだそうです。
なんとも可愛らしいデザインですね。
・・・・・と、ここで一つ素朴な疑問が。
チャボってニワトリと何が違うの?
鳥のことは鳥博士の高橋君に質問するに限るので、ラインしてみました。
すると、「チャボはニワトリの一種だよ」 との回答が。
特徴は、「小さい体。短い脚。常にピンと立った尾っぽ」 とのこと。
確かに、ラリックの 《チャボ》 は、その特徴を兼ね備えていますね。
ちなみに、キャプションの英語名は、「bantam」 となっていました。
もしかして、「バンタム」 ってあの 「バンタム」??
と思って調べてみたところ、ボクシングの階級のバンタム級の 「バンタム」 でした。
なお、バンタム級の下は、ハエに由来するフライ級、
バンタム級の上は、羽毛に由来するフェザー級です。
「フェザー>バンタム>フライ」 = 「羽毛>チャボ>ハエ」
・・・・・・・・どういうこと??
さてさて、話をラリックに戻しまして。
展示室では、ガラス作品だけでなく、
ラリックのもう一つの顔、ジュエリー作家としての名品も多く紹介されています。
その中で今回特に機に印象に残ったのは、《戦闘》 という名のバックルです。
思わずキャプションを二度見してしまいました。
というのも、その素材欄に、
「銀、金メッキされた銀、エマイユ (=七宝)」 とあったのです。
銀をあえての金メッキ。
贅沢なんだか、なんなんだか。