日本の美術教育の最高学府、東京藝術大学。
その構内にあり、東京藝術大学が運営する東京藝術大学大学美術館では、
現在、“あるがままのアート ‐人知れず表現し続ける者たち‐” という展覧会が開催されています。
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こちらは、正規の美術教育を受けていない人たちによるアート、
いわゆる 「アール・ブリュット」 や 「アウトサイダー・アート」 の展覧会です。
ここ近年、「アール・ブリュット」 や 「アウトサイダー・アート」 の展覧会は、
その注目の高さから、都内に限らず、日本のあちこちで、ちらほら開催されるようになりましたが。
まさか日本最高の美術教育が行われている東京藝術大学内で開催される日が来ようとは。
生徒でない僕でさえ、“美術教育って何だろう・・・” と、
やや複雑な気持ちになったので、現役の藝大生はもっと複雑な気持ちになっているかもしれません。
さてさて、今回の展覧会では、
全部で25人の作家による、約200点の作品が紹介されています。
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ちなみに、NHKが主催の1つということもあり、
アウトサイダー・アートを取り上げたNHKの番組、
『no art, no life』 と 『人知れず表現し続ける者たち』 の映像も併せて紹介されています。
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展示されている作品を、“あるがまま” に眺めるのもいいですが。
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何で制作されたものなのか。
どういう人物によって、どのように制作されたものなのか。
作品を観ただけでは伝わらないものも多数ありました。
そういう意味では、映像と併せて楽しむのがベターです。
観覧料は無料!
ただし、事前に予約は必要となりますので、
ふらっと思い付きで、“あるがまま” で訪れないようお気を付けくださいませ。
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今回紹介されていた作家の中で特に印象に残っているのは、藤岡祐機さん。
展示ケースの中に入っていたのは、たくさんのビロビロした何やら。
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実は、その正体は、ただの紙。
紙に無数のハサミを入れることで誕生したものなのです。
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ごくごく細かい幅でカットする際に、
絶妙な力が入ることで、紙が撚れてスパイラル状になるのだそう。
一見しただけでは紙とは思えない不思議な造形物となっています。
続いて紹介したいのは、動物の切り絵を制作する渡邊義紘さん。
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その彼が毎年秋になると制作するという、期間限定作品がこちら↓
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小さな枯葉を折って制作された、「折り紙」 ならぬ 「折り葉」 作品です。
パッと見は革製のようですが、その正体は枯葉。
少しでも力を入れたら、クシャッと潰れてしまうことでしょう。
実に繊細な作品です。
今展でもっともインパクトがあったのは、山際正己さんの作品。
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壁と壁の間の床にビッシリと敷き詰められた何やら。
近づいて見てみると・・・・・
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『星のカービィ』 に出てくるキャラ、
もしくは、激安の殿堂のキャラみたいなのが、ビッシリとひしめきあっていました。
しかし、これらはペンギンではなく、お地蔵さんとのこと。
作家の名が付けられた 《正己地蔵》 なのだそうです。
山際さんは、この 《正己地蔵》 をかれこれ1992年から今までずっと制作し続けているのだそう。
今こうしている間にも、新たな 《正己地蔵》 が生まれているのです。
最後に紹介したいのは、澤田真一さん。
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彼は日々、多数の突起に覆われた人のような、
あるいは、虫のような、不思議な陶芸オブジェを制作しているそうです。
トゲトゲしている見た目とは裏腹に、
どこかユーモラスでチャーミングな印象があり、眺めているとホッコリしました。
僕の隣にいた鑑賞者さんも同じだったようで・・・・・・・・・・
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って、え~っ?!どういうこと??
実はこちらは、おそらく日本初の試みとなるロボ鑑賞というシステム。
障害や距離、時間などの制約により、会場に直接訪れることが難しい方でも、
この遠隔操作ロボットを操作することで、家に居ながらにして、リモートでの鑑賞が可能なのだそう。
なんと画期的なシステム!
未来の鑑賞スタイルです。
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