この秋、富山県美術館で開催される展覧会、
“TADのベスト版 コレクション+(プラス)─あなたならどう見る?─”。
そのメインビジュアルがついに完成したそうです!
4人のゲストキュレーターが参加するということで、
何かを見つめる4つの顔が組み合わされたデザインとなっています。
シュールでインパクトのあるメインビジュアルですね。
作品の選定および、ディスプレイの作成は、ほぼ完了。
どれくらいイメージ通りに実現するのか、
こればかりは蓋を開けてみないとわかりませんが。
まぁ、普通の展覧会ではお目にかかれない展示になるのではないでしょうか。
どうぞご期待くださいませ。
基本的には、会場に来てからのお楽しみ・・・・・なのですが。
本日は、そのうちの1企画をさわりだけご紹介いたしましょう。
今回の展覧会で僕がやってみたかったことの1つが、巨匠との対決企画。
富山県美術館コレクションの隣に僕が作った作品を並べて、
どっちが本物の作品なのかを。お客さんに当ててもらおうと思います。
とは言え、絵心のない僕。
油彩画では、確実にすぐにバレることでしょう。
版画や彫刻も然り。
それっぽく作れる気が全くしません。
いや、待てよ!
あの作家のあの作品なら、
それっぽく作ることが出来るのでは??
実はかねてより密かにそう感じていた作品がありました。
その作品とは・・・・・
マティスの挿絵本 『ジャズ』 です。
絵を描くのは修練が必要ですが、
切り絵だったら、なんとかそれっぽいものが作れるような。
これなら勝てはしないけど、負けもしない気がします。
ということで、早速、色画用紙を使って、それっぽい作品を作ってみることにしました。
切り絵に挑むのは、物心がついてからは初めて。
とりあえず本能の赴くままに、チョキチョキと切ってみました。
そして、出来上がったそれっぽいパーツの裏に糊を塗って・・・・・・・
それっぽく組み合わせてみました。
こうして完成したのが、こちらの作品↓
自分でいうのもなんですが。
初めてにしては、それっぽいものが作れた気がしています (笑)
しかし、これではまだまだマティス度は30%ほど。
もっとマティス感を強めなければ、マティスとは勝負できません。
そこから約2時間。
ひたすらハサミで色画用紙を切り続けました。
最終的には、マティスが下りて、僕の中に入っていた気さえします (←?)。
そうして完成したのが、こちらの作品↓
もちろん秘密。
自分的には、かなりの自信作です。
さすがにマティスを超えたとは思いませんが、
10人中3人は騙せるくらいのものにはなったかと。
是非、会場での皆様との騙し合いを楽しみににしています。
アートテラー改め、コンフィデンスマン・とに~より。
“TADのベスト版 コレクション+(ぷらす)” 開催まで・・・・・あと32日