~前回までのあらすじ~
日本全国の国宝をすべて目にする。
そんな壮大な目標を掲げていたものの、
ここ最近はコロナ禍の影響により、すっかり開店休業状態に。
しかし、ついに内なる声が叫びをあげました。
ハントしろハントしろハントしろハントしろハントしろハントしろハントしろハントしろ~~
ということで、国宝野郎は再び立ち上がります。
国宝ハンター、再開です。さ・い・か・い・DEATH!
約10か月ぶりとなる国宝ハンター。
そのリスタート1発目としてやってきたのは、
群馬県高崎市にある群馬県立歴史博物館です。
こちらの博物館には、今年9月30日に、
正式に決定したばかりの昇格ホヤホヤの国宝があります。
それは、《群馬県綿貫観音山古墳出土品》 (ジャンル:考古資料)。
名前に県名が明記されているレアな国宝です。
実は、東日本きっての古墳王国で、
一説には、その昔13000基を超える古墳が造られていたという群馬県。
そんな群馬の数ある古墳の中でも特に代表的なのが、
群馬県立歴史博物館から北に約1㎞ほどの位置にある綿貫観音山古墳です。
作られたのは、6世紀後半。大きさは、約100m。
日本にある他の有名な古墳と比べてみても、
特別古いわけでも、特別大きいわけでもありません。
では、一体何が珍しいのかといえば、
なんでもこの古墳の石室は、長い間、崩れた状態だったのだそう。
そのため、墓泥棒によって盗掘されることもなく、
お墓の主のために納められていた品々がそっくりそのまま保存されていたのだとか。
その出土品は、実に382点!
こちらの銅製の粋瓶も。
こちらの金銅製の馬具も。
今年9月30日に、すべてまとめて国宝に昇格しました。
そんな国宝の出土品の中でも、とりわけ特徴的な出土品があります。
ヒントは、群馬県立歴史博物館に展示されていた、こちらの復元レプリカ。
そう、埴輪です。
実は、これまで国宝に指定されていた埴輪は、
東京国立博物館が所蔵する 《埴輪武装男子立像》 (群馬県産) の1件のみでした。
しかし、今回の昇格を機に、《群馬県綿貫観音山古墳出土品》 に含まれる・・・・・
22点の埴輪が国宝に!
国宝の土偶が5つあるのに対して、国宝の埴輪は1つのみ。
そんな長い不遇の時代を経て、ついに埴輪が逆転を果たしました!(←?)。
令和は埴輪の時代といっても過言ではありません (←??)。
さてさて。
《群馬県綿貫観音山古墳出土品》 の数ある埴輪の中で、
とりわけ人気が高いのが、「三人童女」 という愛称のあるこちらの埴輪です。
はーちゃんです。にわっちです。わたかんです。
三人合わせて、三人童女です!
古墳時代のPerfume。
アイドル性抜群です。
個人的にイチオシしたいのは、こちらの鳥型の埴輪です。
下に展示されているのは、まんま鳩サブレ。
サクッとした歯ざわりが楽しめそうです。
ちなみに、埴輪といえば、今回は展示されていませんでしたが、
VTRによれば、群馬県の別の古墳からは、他にもこんな珍しい埴輪が出土している模様。
土下座する埴輪。
(注:博物館では、「跪く男」 と紹介されているようです)
群馬県の塚廻り古墳群から出土したという、
こちらの埴輪は現在、重要文化財だそうですが。
『半沢直樹』 人気が追い風になって、
もしかしたら、近い将来、国宝に昇格するかもしれません。
今現在の国宝ハンティング数 1029/1124
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