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フィリップ・ワイズベッカーが見た日本 大工道具、たてもの、日常品

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現在、GALLERY A4 (ギャラリー エー クワッド) で開催されているのは、

“フィリップ・ワイズベッカーが見た日本 大工道具、たてもの、日常品” という展覧会。

 

 

 

パリとバルセロナを拠点にアーティストで、

イラストレーターとしても活躍するフィリップ・ワイズベッカーの新作展です。

星

日本をこよなく愛し、何度も来日しているというフィリップ・ワイズベッカー氏。

今展に出展されてる約80点の作品はすべて、

日本滞在中に目にした日用品や建物をモチーフにしています。

 

 

 

僕ら日本人にとって何気ない日常の風景の数々が、

フランス人の彼にとっては、非常にもの珍しいらしいのだそう。

例えば、ゴミ箱。

 

 

 

特に左下に展示された2つ穴タイプのゴミ箱がお気に入りなようで、

見かけるたびに、「小さなロボットが立っている」 と思ってしまうそうです。

確かに、言われてみると、段々とロボットに見えてきました。

すると、ロボットの目の部分に、缶やペットボトルを突っ込んでいたのですね。

なんだか今後、このタイプのゴミ箱にゴミを捨てるのが、しのびなくなりそうです。

 

 

また、ワイズベッカー氏は、日本の車止めのバリケードにも感銘を受けたとのこと。

 

 

 

意外や意外、車止めのバリケードを、

ヨーロッパで見かけたことが無いのだそうです。

あんなにも、しょっちゅうデモをしているのに?!

なお、ワイズベッカー氏は、京都の平安神宮の境内で、

わざわざ赤く塗装している車止めのバリケードを目にし、さらに衝撃を受けたのだとか。

今まで全く意識したことがなかったですが、

車止めのバリケードって、世界的には目新しいものだったのですね。

会場には、イラストともに、彼が撮り溜めたバリケードの写真も展示されていました。

 

 

 

車止めのバリケードばかりを撮影しているフランス人。

傍から見れば、完全に 『Youは何しに日本へ?』 状態です。

 

 

ちなみに。

 

 

 

防水シートでカバーされた小さなトラックも、

ワイズベッカー氏にとっては、珍しい光景なのだそう。

いろんなところに、日本独自の文化があるものなのですね。

 

 

それから、竹中工務店が運営するGALLERY A4だけに、

同じく竹中工務店が運営する竹中大道具館の所蔵品を描いた作品も出展されています。

 

 

 

ただ、大工道具が描かれているだけなのに。

独特のポップさがあり、実に惹きつけられるものがあります。

何より素晴らしいのが、配置の妙。

余白の取り方が、日本人より日本人らしい気がしました。

 

 

さてさて。

展覧会では、ワイズベッカー氏の作品だけでなく、

彼が日本で見つけたお気に入りの愛用品の数々も紹介されています。

 

 

 

それらの中には、なぜか段ボールを持ち運ぶ時に使用するアレ (※) も。

(※手提げホルダーという名称のようです)

何でわざわざフランスへ持ち帰ったのだろう?

そして、何でわざわざまた日本に持ってきたのだろう??

展覧会が終わったら、再びフランスに帰るはず。

こんなにも日本とフランスを行き来する手提げホルダーは他にはないでしょう。

 

 

 


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