今回、僕は、横浜に・・・
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
目的地は、こちら↓
横浜三井ビルディング。
エントランスには、鉄道をイメージしたパブリックアートが。
そう。こちらのビルの中には、
今年の7月10日にオープンしたばかりの鉄道に関する博物館があるのです。
その名も・・・原鉄道模型博物館。
こちらは、原信太郎氏の所蔵する鉄道関係コレクションと、
彼が製作・所蔵している世界一ともいわれる膨大な鉄道模型を一般に公開している博物館です。
そう聞くと、鉄ちゃんでない人は、
「マニアックそうなミュージアムですね。ハハハσ(^_^;)」
と、リアクションするのでしょうが (僕もそうでしたw)
実は、意外や意外。
なんとオープン55日目にして、来館者10万人を突破したという、隠れた超人気ミュージアムなのです!
それならば、アートテラーとして行くしかありません。
入館料の1000円を払って、まず博物館に足を踏み入れると、
そこには、原信太郎氏が制作した数々の鉄道模型が展示されていました。
中には、小6で作ったという最初の鉄道模型もあり、
その非凡な才能を、まざまざと実感させられました。
・・・と、ここで。
「原信太郎氏って何者??」
という方のために、簡単にご説明を。
原信太郎 (1919年生まれ) は、コクヨ元専務にして、世界的に著名な鉄道模型製作・収集家。
その生涯で制作した鉄道模型の数は、2000点を超え、
コレクションした鉄道模型の数は、6000点を超えるのだそうです。
また鉄道模型に留まらず、鉄道そのものが好きな彼は、
これまでに、国内の全線を制覇したのはもちろん、海外にも何度も鉄道旅行に出かけているのだとか。
さらに、
一番切符 (一番最初に発券された切符) のコレクションにも情熱を傾けており、
1933年に開通した帝都電鉄 (現・京王線) の1番切符は、手に入れるために前日から駅に並んだのだとか。
(しかし、実際に手に入れたのは、通し番号が2番だったそうで。
「なぜ、1番でないのか?」 と駅員に詰め寄ったところ、
「1番は上司のために取っておいた」 と回答され、猛抗議の末に、1番を譲ってもらったのだとか)
・・・とまぁ、一言で言ってしまえば、リアル電車男です (笑)
原鉄道模型美術館には、そんな原さんが制作・収集した鉄道模型が、多数展示されています。
ちなみに、この横浜にオープンするまでは、
シャングリ・ラ鉄道博物館として、自宅を非公開の博物館にしていたとのこと。
鉄道ファンなら一度は訪れてみたかった博物館が、
こうして一般公開されたわけですから、最速で来館者が10万人を突破するのも納得です。
さて、この原鉄道模型博物館の最大の目玉は、
こちらの “いちばんテツモパーク” 。
一番ゲージ (縮尺約1/32) の室内の鉄道ジオラマとしては、世界最大規模を誇るのだとか!
約310平方メートルの面積に広がった鉄道模型の世界は、
鉄道ファンならずとも、しばらく眺めてしまう魅力がありました。
その大きさもさることながら、朝から夜へとライティングが変化する演出や、
無料で貸し出してくれるオペラグラスなど、細やかな配慮がなされていて感激。
惜しむらくは、 「写真撮影が出来たらなァ・・・」 ということです。
(会場には、やたらと 『写真撮影禁止』 の文字が踊っていました)
また、こちらのジオラマは広がる部屋の隣には、
横浜の今昔を再現したHOゲージ (※)のレイアウトが広がっていました。
桜木町を模した駅があるので、走っているのは、京浜東北線。
自分が一番利用する電車が走っているということもあって、
小さいながらも、 “いちばんテツモパーク” よりも、僕はこちらのが観ていて楽しかったです。
(※ これが、どういう規格かは、よくわかりませんが。一番ゲージよりは、かなり小さかったです)
さて、そんな原鉄道模型博物館ですが、オススメ度としては、1つ星。
鉄道ファンでなくても、鉄道模型の奥深い世界は楽しめましたし。
世界最大級の鉄道ジオラマも、純粋に楽しめました。
しかし、原鉄道模型博物館に滞在中、終始、心にザワザワしたものが・・・。
というのも、
「小5で関西に一人旅に行ったとき、祖父から75円旅費を出してもらった」
(当時の銀行員の月収は、70円)
とか、
「子供の時に、祖母にねだって買ってもらったライオネル社製の鉄道模型が495円だった」
(当時の首相の月給は、450円)
とか、
「延べ380ヵ国に鉄道旅行に出かけた」
とか。
登場するエピソードが、どれもこれもお金持ちなエピソードすぎて、
貧乏人の僕には、心から、 “素晴らしいコレクションだなァ♪” とは思えませんでしたw
(↑心も貧しい)
実際、博物館内で、
「ま、金持ちの道楽ね」
というマダムの声を、何度も耳にしました (笑)
ちなみに、男性のお客さんは、
誰一人として、そんなことを言っていませんでした。
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