以前、こちらの企画で、
デレク・ジャーマン監督による 『カラヴァッジオ』 を取り上げましたが。
今回は、2010年に日本で劇場公開されたカラヴァッジョの映画を↓
■カラヴァッジョ~天才画家の光と影~
監督:アンジェロ・ロンゴーニ
撮影監督:ヴィットリオ・ストラーロ
出演:アレッシオ・ボーニ、クレール・ケーム、ジョルディ・モリャ
2007/イタリア/133分
「まず何よりも。
デレク・ジャーマン監督の 『カラヴァッジオ』 と違って、
きちんとカラヴァッジョの生涯が描かれていました。
カラヴァッジョ入門としては、ベストな映画だと思います。
・・・と、映画と言いましたが。
この映画が公開されたのは、実は、日本だけだそうで。
もともとは、イタリアで前後編に分けて放映されたドラマシリーズなのだとか。
しかし、それを知った上で、我が家のテレビで観てても、
「これは劇場で観たかったなァ~」
と何度も思ってしまうほど、映像美の冴える作品でした。
きっと本国イタリアでも、
「これは劇場で上映するべきだ!」
と、イタリア人の視聴者は思っていたのではないでしょうか。
さてさて、他の画家なら、いざ知らず。
カラヴァッジョと言えば、破天荒な人生で、お馴染みの画家。
(↑平成ノブシコブシの吉村なんてメじゃない)
暴力的なシーンも、たびたび登場しますし、
ベッドシーンも、たびたび登場しますし、男色シーンも、登場します。
“これって、イタリアでは、ゴールデンタイムで放映されていたの??”
と心配してしまうこと、しばしば。
一番心配になってしまったのは、カラヴァッジョが死刑執行を見学しているシーン。
罪人の女性が、死刑執行人の手によって、首を切り落とされるのですが。
思っていたよりも、普通に、首がボトリと落とされました (笑)
おそらく、あのシーンは、多くのイタリア人の子供に、トラウマを植え付けたことでしょう。
そんな風にカラヴァッジョの人生も、余すことなく描かれていましたが。
もちろん、画家としてのカラヴァッジョも、余すことなく描かれています。
代表作である 《果物籠を持つ少年》 も、
《ロレートの聖母》 も、
《聖ヨハネの斬首》 も。
エピソードを交えて登場しています。
カラヴァッジョ好きとしては、カラヴァッジョの絵が登場するたびに、
まだ実物を見たことのないカラヴァッジョ作品への想いが強まりました。
特に観てみたくなったのは、 《トカゲに噛まれた少年》
この絵の登場シーンは、コントのようで笑えました。
(おそらく、この映画で唯一笑えるシーン)
(星2つ)」
~映画に登場する名画~
《聖マタイの召命》
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デレク・ジャーマン監督による 『カラヴァッジオ』 を取り上げましたが。
今回は、2010年に日本で劇場公開されたカラヴァッジョの映画を↓
■カラヴァッジョ~天才画家の光と影~
監督:アンジェロ・ロンゴーニ
撮影監督:ヴィットリオ・ストラーロ
出演:アレッシオ・ボーニ、クレール・ケーム、ジョルディ・モリャ
2007/イタリア/133分
「まず何よりも。
デレク・ジャーマン監督の 『カラヴァッジオ』 と違って、
きちんとカラヴァッジョの生涯が描かれていました。
カラヴァッジョ入門としては、ベストな映画だと思います。
・・・と、映画と言いましたが。
この映画が公開されたのは、実は、日本だけだそうで。
もともとは、イタリアで前後編に分けて放映されたドラマシリーズなのだとか。
しかし、それを知った上で、我が家のテレビで観てても、
「これは劇場で観たかったなァ~」
と何度も思ってしまうほど、映像美の冴える作品でした。
きっと本国イタリアでも、
「これは劇場で上映するべきだ!」
と、イタリア人の視聴者は思っていたのではないでしょうか。
さてさて、他の画家なら、いざ知らず。
カラヴァッジョと言えば、破天荒な人生で、お馴染みの画家。
(↑平成ノブシコブシの吉村なんてメじゃない)
暴力的なシーンも、たびたび登場しますし、
ベッドシーンも、たびたび登場しますし、男色シーンも、登場します。
“これって、イタリアでは、ゴールデンタイムで放映されていたの??”
と心配してしまうこと、しばしば。
一番心配になってしまったのは、カラヴァッジョが死刑執行を見学しているシーン。
罪人の女性が、死刑執行人の手によって、首を切り落とされるのですが。
思っていたよりも、普通に、首がボトリと落とされました (笑)
おそらく、あのシーンは、多くのイタリア人の子供に、トラウマを植え付けたことでしょう。
そんな風にカラヴァッジョの人生も、余すことなく描かれていましたが。
もちろん、画家としてのカラヴァッジョも、余すことなく描かれています。
代表作である 《果物籠を持つ少年》 も、
《ロレートの聖母》 も、
《聖ヨハネの斬首》 も。
エピソードを交えて登場しています。
カラヴァッジョ好きとしては、カラヴァッジョの絵が登場するたびに、
まだ実物を見たことのないカラヴァッジョ作品への想いが強まりました。
特に観てみたくなったのは、 《トカゲに噛まれた少年》
この絵の登場シーンは、コントのようで笑えました。
(おそらく、この映画で唯一笑えるシーン)
(星2つ)」
~映画に登場する名画~
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